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Unknown8

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2018年8月の記事一覧

Over the one-strand river

お菓子な衝動に駆られて 甘い甘い綿飴の雲
この手に掴もうと 高くジャンプした

そして気付いたら テトラポットの上にいて
"痛い"も云えないほど私の中身は破裂した

もう要らない 海を越えていく
もう知らない 海を越えていく
波にさらわれて どこの岸に着く 私の身体
サメの餌にならなければいい
せめて私 海を愛したい
もう死のう もう死のう そう決めたから この海で…

知らない身体を

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平気。

もう僕じゃなくていいんだ。
後戻りは出来ないんだ。
それでも後悔はないけど、
まるで空から落ちるような感覚で、
一言だけでいいから言わせてほしい。

「産んでくれてくれてありがとう。」

僕は最初から死にたくて仕方なかったけど、
時間が経つほど強くなっていくのを感じた。
平気。なんて 何度も言ってみるけど、
平気。じゃないこと 中身が腐ってるのも知ってる。

勇気を吐いて生きて来たよ。

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相信我

私があなたの力になれないこと
悲しいほど 寂しいほど 知ってる
あなたの居場所はあなたが決めるもの
だから 私が云えることはひとつだけ
1mgでもいいから私を信じて

サヨナラはしたくないけど
サヨナラの一歩手前にいつもいる
サヨナラは慣れてゆくのに
サヨナラに染まりたくない私でも
サヨナラと手を繋ぐ…

私の想いはいっさい通じなくて
苦しいほど 虚しいほど 感じる
不安は吐くもの 泪は流

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空白-kongbai-

こゝろの穴を埋めるものはなんだろう?
ぽっかりが悲鳴から諦めに変わったから
なんとなく続きを生きてるだけ

-無くならない空白に入り込むのは闇ばかり

あなたの傷を癒すのは私じゃないんだろうけど
あなたの時間に居られるだけで多少なりとも倖せ
そう考えられることが今の私の救いになるだけ
ほら そのこゝろの空白は私の中ではそのまま…

こゝろが語る言葉にならない言葉を
私なら受け止めようと

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旅途

何処まで行っても目先も見えない私はまるで亡霊
疲れも知らずに死ぬまで休まず歩かずにはいられない

此処はジャングルでも砂漠でもないのに
自分の居場所が見つからない

一度ぐらい 惚れた人に抱かれたい
その腕の中が私の安らぎになるように
癖になった 夢を消しゴムで消して
書き直すこともできない未来への手紙は遺書

列車に乗っても 客船に乗っても 飛行機に乗り逃亡
知らない場所へと誰にも会

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不骗你

しょうがないさ あたしならそうするよ
しがないこった あんたが決めたんだから
あたしが口出しする権利なんてない
夢と幻の境にいるみたいな感覚で
暗黙の了解みたいなもんがあったんだ

それを先に破ったのはあんたのほうだったけど
あんたが選んだ女さ きっといい女なんだろうよ

でもね 初対面からあたしはあの子の目の敵
女の勘か 男にはいい子ぶって
こっちに敵意丸出し
あたしならわかるさ あたし

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終電ダンス

忘れ物はないですか? 飲めないお酒を呑み
やんややんやと騒いで ごまかす胸の痛み
それでも時間は気にし そこはまた冷静で
私が潰れてたって お持ち帰りはないから
ほら 夜道を踊って帰るのよ

全然 恥ずかしくなんてない
プライドなんか腐らしてどっかに棄ててきた
帰りの終電に間に合えば
どんな日だって地下鉄の奥へと消えていくのよ

PANE PANE DONE DONE
PANE PANE

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爱如牙蛀

欲しい愛って欲しがって贅沢かな?
我儘云われるし 欲張り云われるし
それが元で苦しんでも唾を飲み 自分を嘲笑う

元も子もない 与えられない愛情を
探して 探して うつ伏せて また探す
片想いぐらい 私にも許してほしい
嫌われるのは慣れてるから…

くれる愛ばかり知り合っていいのかな?
言い訳云われるし 最低云われるし
それが元で失う友達もいて 原因は存在

これで産まれて 得なことは

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下雨-xiayu-

逃げ道を探してる私が
初めて逃げたくないと思った
傘を探して 竿が折れたものを
差して歩き 靴に染みる

水溜まりの上で 土下座してみる
頭を土足で踏みつけられても

下雨 xiayu 此処に居るのは誰ですか?
下雨 xiayu 額に砂が付きました
愛してるあなたに頭下げるぐらい
どんな理由だとしても平気だから
下雨 xiayu 私を永遠(とわ)に濡らします

闇の夢 端の恋 下の下で

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母の日

ねえ 母さん 私はそんな恥ずかしいもんじゃないよ
それなりに それなりにだけど 懸命に生きてるからさ
ねえ 母さん 世間体をそんなに気にするんなら
いっそ産まれたとき 川に流せばキレイさっぱりでしょ

自分の思い通りに行かないと気が済まないのは
昔から全然変わってないね
僕は私になって生きていったら
もう会わないほうがいいかもしれないね
人生に幻滅なんてしたくないから

本当の私になるって

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強がり。

やわな心じゃいられないのよ
いてもたってもいられないのよ
強がってばかりじゃいられないけど
弱さばかりを見せられないのよ

馬鹿で愚図で融通は利かないけど
この私を嘲笑(わら)えばいいのさ

時代が悠長に構え 私を迎え入れようとするけど
じれったい じゃかぁしい 勘違いにも甚(はなは)だしい
昔話が続いてる どんな理屈も物臭のように
扱われるから くだらないことでも強がるしかないのよ

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今年も夏が来ます

憐れなものですね
相も変わらず旱(ひでり)が押し寄せくるビル街
自然なことですか?
烏が白鳥に見えることなんてあるんですか?

不穏な陽炎が立ち上がる 私の手を振り払おうと
まだ夏の手前というものの 雑に扱われています

春だというのに半袖で あなたと手を今つないでる
汗ばんでくる2人の手は運命のように滑ります
異常気象がつづく中で 巻き込まれる愛があります
たとえばもし私が立ち止まれば

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Don't be silly!

消えないものなら 塵も積もれば山となり
私(ひと)の心まで 面白半分に蝕(むしば)む
空を切るように 恋の軌跡を辿ったら
嘲笑われていても 泪はからっきしに笑む

あっち向いてホイで消えていくあなたの面影は
夜になると いったい誰を抱いているのよ

Don't be silly! そんなこと云ったって
Don't be silly! もう嘲笑(わら)うしかないんだから
Don't be s

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