今年も夏が来ます

憐れなものですね
相も変わらず旱(ひでり)が押し寄せくるビル街
自然なことですか?
烏が白鳥に見えることなんてあるんですか?

不穏な陽炎が立ち上がる 私の手を振り払おうと
まだ夏の手前というものの 雑に扱われています

春だというのに半袖で あなたと手を今つないでる
汗ばんでくる2人の手は運命のように滑ります
異常気象がつづく中で 巻き込まれる愛があります
たとえばもし私が立ち止まれば
あなたは誰と今年の夏を迎えますか?

あなたの笑顔なら
私は飽きずに何時間でも見ていられます
冗談じゃないです
この気持ちを冗談に変えたりしないで下さい

微塵にも思ってないことが この街にははびこる様子
気温だけが夏だとしたって 春はもうすぐ明けるから

辻褄が合わない恋をして 早めに産まれた蚊を払い
私と知らず今日も気に喰わない生立ちを恨みます
情けは無用と出勤ラッシュ 私も手を上げて乗ります
たとえばもし痴漢と間違われても
誰も疑わずに夏は始まりを告げます

今年も夏が来ます 熱愛を覚える人達のため
今年も夏が来ます 捻くれた私を懲らしめるため
春は終りを告げ 開けっぴろげな厭味を見せます

季節は無情なものだから 私からあなたを連れ去り
汗だけが流れだす夏を簡易的にやり過ごします
世界中の異常気象は 愛を打ち消すためにあって
たくさんの人を傷付けるのなら
私は恋などせず夏を終らせます

たとえばもし それで異常が終れば
私をあなたが無視すれば夏は終わります

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