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円が自分の血となり肉になる。

■世界の中堅企業経営幹部の女性登用率。
・最近のニュース(2024年3月11日付)、「中堅企業経営幹部の女性登用率は33%でベトナム20位、15%日本最下位、43%フィリピン首位」。
・この調査は「2023年10~12月に28ヵ国に対して実施した非上場企業を中心とする中堅企業経営者の意識調査の結果」を基にしている。
・『女性登用率TOP5』は「43%フィリピン首位」、「42%南アフリカ2位」、「41%タイ3位」、「41%トルコ4位」、「41%ナイジェリア5位」、となる。
・一方、『経営幹部に1人も女性を登用していない中堅企業の割合』は「5%ベトナム20位」。日本は「39%」で調査対象国中で割合が最も高かった。

■女性が更に活躍しやすい土壌。
・『1人も女性を登用していない中堅企業の割合が最も低い』のは「1%ナイジェリア」。続いて、「1%米国」、「2%中国」、「3%マレーシア」、「3%インド」となる。
・一方、『1人も女性を登用していない中堅企業の割合が高い』のは「39%日本」に続いて「31%アラブ首長国連邦」、「30%韓国」、「19%ギリシャ」、「19%アルゼンチン」の順となった。
・余談、私がベトナムで働き始めた頃「日本と比べて女性が会社の重要なポストについて活躍している割合が多い」と実感していた。しかし時代は徐々に変化しており世界と比較すればベトナムの数値はまだまだ低い。
・仮に私が日本人女性だとして、海外に興味が有り、女性も活躍できそうな環境や国があるならば、ナイジェリア、アメリカ、中国、マレーシア、インド等で働く事もひとつの人生の歩き方、生き方、と捉えたのだろうか。

■ひとつの円で暮らすも人生、多くの円を経験するのもまた人生。
・私たちは家族という最小単位の括り/円の中で生まれ育ち、学校と言うもうひとつ別の円を知り、会社と言うもう少し大きい円で働き、少しづつ異なる円の中に入り込み様々な経験をして行く。そして、社会の円とはこういう事なんだろう、と世の中の円を総括しようとする。しかしこれらの円は日本の中だけの円である。
・もう少し世の中を俯瞰すれば、ナイジェリアの円、アメリカの円、ベトナムの円もある。何が言いたいかと言うと、「日本の円が私たちの全てではない」、と言えるのではないだろうか。
・母国でクスぶっていたけど異国で水を得た魚のように生き生きと働き暮らす日本人や外国人たちを私は見てきた。そう彼らは日本にはない円の中に飛び込んでいった人々である。今いる円に違和感を覚えたり辛かったり何かを変えたいと考えるなら、違う円に目を向ければ良い。そう考えても一度入り込んだ円の中から抜け出す事は、そう簡単ではない事を私は知っている。
・また新しい円に入り込む事や他国の円へ飛び込む事は、多くの壁をクリアしないといけないが決して超えられないハードルではない、そして乗越えた先にはこれまで経験した事のない、見た事のない景色がその円の中に広がっている事も私は知っている。

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