Journal of Japan and World Music のnote

仮説立証型のポップミュージック議論を連載します。現在33巻。ライター、フカイリョウタ、ふだんはJAXA所属の研究者。https://ryotafukai.web.fc2.com/index.html / BASEMENT TIMESに敬意を込めて。

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仮説立証型のポップミュージック議論を連載します。現在33巻。ライター、フカイリョウタ、ふだんはJAXA所属の研究者。https://ryotafukai.web.fc2.com/index.html / BASEMENT TIMESに敬意を込めて。

最近の記事

#34 「似てる」はどこまで許されるのか?-パクリ許容の境界線は「ゆず」?-

24/11/18: 300 views達成!皆様ありがとうございます! 好評につき一部リニューアルしました。 ライターのフカイです。 さて、大ネタです。本note恒例の話題「パクリ」「パクリでは無い」論争への言及ということですが。 ふと最近、あるミュージシャンの曲をサブスクで聴き直していた。2人組フォークデュオ「ゆず」のアルバムである。彼らの曲は日常の「ふとした瞬間」に聴きたくなる絶大な効果があって、そんな曲をプレイリストに収める作業をしていた。 自分はライブに行くよう

    • #24 のスピッツ記事のview数が伸びているようです。ありがとうございます。

      • 櫻坂46 3rd yearアニラ2日目感想

        ライターのフカイです。 全然タイムリーではないのですが、 買っていたけど最近まで見ていなかった「櫻坂46 THIRD YEAR ANNIVERSARY LIVE Day 2」が素晴らしかったので感想のメモを載せます。 Disc-1: Buddies 3期生も込みで緩めに始まる感じ良い。アンコールみたいな雰囲気。メンバーとお客さんを会場の空気感に馴染ませる曲という感じがした。 Dead end 急転直下という感じでイントロ最高。このイントロ作った人は、この景色を想像して鳥

        • 思いつきで、リニューアルしてみました。「Journal of Japan and World Music」の屋号をつけました。ぜひフォローしてください。

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        記事

          #33 「UNDEAD」を歌うikuraはもはや「1人でんぱ組.inc」だ。

          24/10/25: 400 views達成!皆様ありがとうございます! 既に解散が決まっているアイドルグループ、でんぱ組.inc。解散報道に際して元メンバーの最上もがさんが語っていたように、6人時代のでんぱ組の魅力は凄まじかった。特にその完成度が高まったアルバム「GOGO DEMPA」の時期は、楽曲といいパフォーマンスといい、まさに無敵であったと思う。 でんぱ組歌唱でんぱ組がでんぱ組たる所以は、メンバーそれぞれのもつ声の個性、バリエーションだと思う。そして歌唱量とスピード

          #33 「UNDEAD」を歌うikuraはもはや「1人でんぱ組.inc」だ。

          #32 Playlists

          普段からよく、Apple Musicのプレイリストに曲の傾向別(コード進行・ジャンル・リズムなど)を分類しています。 このプレイリストの公開しどころがわからないな〜と思っていたので、試験的にnoteに貼り付けてみます。ブログのネタ置き場としても使います。 小室進行「言葉にできない」 「深夜高速」 「プール」 「夢じゃない」 「楓」ほか カノン進行「環状六号線」 「もう少しだけ」 「リボン feat. 桜井和寿」 「こいのうた」 「夏の近道」 クリシェ進行「MAGIC」

          元気が出ない時によく聴くのがゆずの「WONDERFUL WORLD」というアルバム。ポップで寄り添うような曲ばかりなんですよね。このアルバムのセラピー効果は年々増しています。どういう経緯で作られたのか気になります。

          元気が出ない時によく聴くのがゆずの「WONDERFUL WORLD」というアルバム。ポップで寄り添うような曲ばかりなんですよね。このアルバムのセラピー効果は年々増しています。どういう経緯で作られたのか気になります。

          #31 Field of view「突然」は「心に染みる」曲なのか?

          24/11/23: 900 views達成!皆様ありがとうございます! 好評につき一部リニューアルしました。 「最近、心無い人が増えた」 「この頃の映画は心に残らない」 「心」に関する感想は色々ある。タイトルの通り突然ではあるが、今回はある年代の方々にとっては懐かしのバンド、Field of viewに関する記事である。この曲やField of viewは「千鳥の鬼連チャン」などでメディア露出があるにも関わらずサブスク配信がされておらず、YouTubeで聴く人が多いのでは

          #31 Field of view「突然」は「心に染みる」曲なのか?

          #30 振り返り③(#21~#29)

          #18でYOASOBIの記事、#19で19の記事を書いた時点で、もうこのnoteは停止して良いのかなと考えていた。単純にストックしていたネタが無くなったように思ったからである。前回の振り返り記事を書いたのは2022年8月なので、それから1年以上経ったことになる。 再開しても良いのかな、というきっかけになったのは、その当時一番閲覧数・スキ数(未だにトップだ)が高かった「#18 YOASOBIを生んだのはボカロではない。」に続いて、YOASOBIネタの記事を思いついたことが大き

          #29 クリープハイプが「ツバサインスパイア系」店舗を出店してきた。

          僕近年のクリープハイプ大好きなんです。 シンプルなバンドサウンドだけじゃなくて、かなり構築された良いサウンドの良いメロディ曲がたくさんあって。曲出すペースも早くて、素晴らしいですよね。 特に「キケンナアソビ」以降のシングルは全部良いですね。この曲のイントロを聴いた時ぶっ飛びました。今でも大好きですね。 なのでクリープハイプの新曲はウキウキして聴くんですけど。「I」という曲を聴いた所。 …なんと、クリープハイプの新曲、「ツバサ」インスパイア系の曲が来ました。これはちょっと

          #29 クリープハイプが「ツバサインスパイア系」店舗を出店してきた。

          #28 Mr.Children「miss you」はド直球バンドサウンドである。

          24/10/12: 600 views達成!皆様ありがとうございます! 好評につき一部リニューアルしました。 まず、このアルバムとの出会いは非常に幸福だった。たまたま見たTVスポットで桜井さんが一人ギターを持って歌うのを見て、今まで完全ノーチェックだったミスチル新作のことがふと頭に入ってきた。なんと収録曲全てが完全新曲らしい。 そこから頭はミスチルでいっぱいになり、発売したらすぐさまタワレコで、久々にフィジカルCDを購入した。 このアルバムはMr.Childrenにとっ

          #28 Mr.Children「miss you」はド直球バンドサウンドである。

          #27 ずとまよを生んだのはボカロではない。

          24/11/18: 700 views達成!皆様ありがとうございます! 好評につき一部リニューアルしました。 ずっと真夜中でいいのに。は、(今ではかなり路線が違ってきてはいるものの、)以前の記事で言及したYOASOBIらと同様、YouTube・ボカロ・歌い手世代の影響が強いミュージシャンとして現れた。 「YOASOBIはボカロの影響下以前に、いきものがかり的なグループだ」というのが前述の記事の主張だった。ずとまよも同様に現代的なカルチャーだけでは語れない。ここで比較したい

          #27 ずとまよを生んだのはボカロではない。

          #26 好きだったバラエティ番組が終わっていく。

          多くの音楽ファンがそうであるように、僕はポップカルチャー全般をこよなく愛している。 そしてその一つがコメディ、いわゆる「お笑い」である。「お笑いを批評する」ことはウエストランド井口さんよろしく大変寒く、そしてそれ以前に非常に難しいことであり、ブログのネタとしてはあまり合っていないと思われる。なのでここは、そのフォーマットである「テレビ番組」、特に「バラエティ番組」の話をしようと思う。 このブログにもいくつか記事があるように、僕は無類の「散歩」好きである。そんなこんなで今日は

          #26 好きだったバラエティ番組が終わっていく。

          #25 いずれは記事になるかもしれない小ネタ集

          連載25回目にしてそろそろ音楽ネタも尽きてきそう、ということで、手元にあるメモをバッと公開しつつゆるゆるとコメントするという、しょうもない記事になってしまった。この記事をたまたま初めて見てしまった方は、最近view数が上がっている以下の記事をまずご覧頂くことをオススメします。 コブクロはロックバンドである(仮)「サヨナラHERO」はユニコーンの「ヒゲとボイン」の影響を強く受けているし、コブクロはフォークデュオではなく、「バンドブーム」を再現した2人であるということを書きたい

          #25 いずれは記事になるかもしれない小ネタ集

          懐古する日は未来に待っている。(街歩きシリーズ2:東京都町田市忠生)

          今日は東京都町田市周辺の仮想街歩きをしてみる。「仮想」とは、これは1日に巡った事実がある訳ではなく、写真フォルダに残っている散歩の履歴を組み合わせてみた1日を指している。 町田の特に「木曽」あたり、「忠生」あたり、等と言われてもピンと来る人がどれだけいるのかわからない。基本的にはバスでしか行けないエリアである。午前中もしくはお昼過ぎから散歩を始めてみる。 良い感じのパン屋さんを見つけた。今度お腹がすいている時に来てみようと思いつつ、なかなかその機会はやってこない。 この

          懐古する日は未来に待っている。(街歩きシリーズ2:東京都町田市忠生)

          #24 スピッツは「変わらないバンド」ではない。

          24/10/11:1100views達成!皆様ありがとうございます! 好評につき一部リニューアルしました。 当noteで4番目に読まれている記事です。 以前「椎名林檎さんのことが好きだと思ってたけど、(一点においてすごい好きなポイント以外は)あんま好きじゃなかった」という記事を書いたが、スピッツのことは結構好きだと思う。 ただ、なんとなくここ5年くらいの新譜が、ピンと来ていない。「まあ言われてみれば良いと思うけど、そんなに褒めるほどか…?」と毎回思ってしまう。最近「美しい

          #24 スピッツは「変わらないバンド」ではない。