りょうこ

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  • 石の世界を旅しよう〜結晶構造と鉱物

    宝石と色石、パワーストーンの構造をご紹介します。構造って何?顕微鏡で石を拡大していくとどんどん小さな世界が見えてきます。限界まで拡大したさらに先には物質の最小単位、原子の並びが見えてくる。X線を使うとそんな世界をのぞくことができるよ。 たとえばダイヤモンドとサファイア。透明な輝く硬い石と青い石。よく知っているようだけど、宝石は実際にはどんな結晶構造をしているのでしょうか? ダイヤモンドは固いけどそれはなぜ?サファイアとルビーは色も輝きも違う、でも同じ結晶構造なのです。ではなぜ見た目がこんなに違うのでしょうか? 毎回ひとつずつ、石の性質や構造を紹介していきます。さあ、石の構造の世界へようこそ。

  • ドアと鍵の物語2〜フランス編

    モロッコを旅行中に始まったドアと鍵の物語。開かない扉、出られないドア、そして私の部屋に入ってくるのは誰?そんな物語はフランスへ舞台を移す。そこで何が起こるかは言ってみないと体験できないのだ。それが旅の本質。

  • ドアと鍵の物語〜モロッコ編

    2022年11月に始めた旅は日本から最も遠い国へ行く、いま到達できる範囲にした。限界を広げるために。アフリカ大陸へは行ったことがなく、最初にアプローチする国としてモロッコを選んだ。陽が沈む国と呼ばれるマグリブは陽出る国日本から見ると真逆の国。食事、文化、手仕事の残る身の回りの品々、旅してわかった共通点と違うところ。そんな旅をしているうち最後にたどり着いたのはスペインとジブラルタル海峡を挟んで向かい合う港町ダンジェ、そこで迎えた人生の転機、人との出会いは偶然か必然か?現在進行中の変化と変容を書いてます。

  • 宝石講座より〜インクルージョン

    宝石の中に別の鉱物が入っていたり、クラックが入っていたりする。何かを内包している宝石をインクルージョンという。調べてみるとものすごく多くの種類が存在するインクルージョンについて情報を集めてみよう。

最近の記事

メキシコシティにはかつて湖があったという

スペイン統治以前の話だ。ここには湖に浮かぶ都市があり、とても美しかったという。今は湖そのものが存在しない。メキシコシティは征服者たちがその街を壊して湖を埋め立てた盆地に建てられている。数百年前の過去に戻って壊される前の街並みを見てみたいが、現在に固定されている我々は見れるはずもない。私たちが訪れることができるのは現在のメキシコシティだけだ。ここで遺跡を訪れるのもいい。過去に遡り、ここに存在した文明や人々の生活を感じることができるからだ。 これまでは初めて訪れる国や街ではたい

    • 2024年の旅〜多分今年はこれで最後 11

      メキシコ人の方々とツアーの休憩中、ご飯を一緒に食べておしゃべりした。元教師のご夫婦と一人旅の女性、ひとときの食事を一緒に楽しんで普段とは違う景色を楽しんだ。みな独立記念日を首都で過ごそうとメキシコシティへ旅行しているのだという。タスコでは銀製品を購入した。帰りはまたまた渋滞で帰りは夜9時過ぎになったが楽しい1日だった。ツアー料金の支払いは米ドルが使えた。もう1日参加したいかと言われたらもう充分だと答えるけれど、別の機会ならまた参加してもいい。屋台を味見して回るツアーなんかもあ

      • 2024年の旅〜多分今年はこれで最後 10

        現地で申し込んだツアーバスは途中クエルナバカに立ち寄り、その後タスコまでバスで移動した。3時間の予定だったが、予告通り途中とにかく渋滞がひどく、なかなか進まない。とはいえ自分で運転しなくていいのは楽だ。ホテルで申し込んだ現地ツアーだったからか参加者はほとんどがメキシコ人でバスの車内はスペイン語が飛び交っていた。ガイドさんの男性はみんなにどこから来たのか聞いて行き、私が日本から来たと言うと結構驚いて歓迎された。私日本へ行ったことあるよ、なんていう参加者の方もいた。この日はいろい

        • 1時間早い電車に乗ると 2

          3時間ほど説明を続けて物理学実験の授業が終わった。出勤簿に押印するために事務所へ立ち寄り、受付の事務員さんたちと少し話をした。7階の休憩所へ立ち寄って少し休憩する。お昼休みだ。学食へでもよって何か食べてから帰ろうか?休憩所でコーヒーを飲みながら少しゆっくりとすごした。1時を過ぎ、帰りがけに大学のキャンパスでキッチンカーを見つけて近づくとガパオライスのお弁当がおいしそうだった。注文しようとしたがもう売り切れで、唐揚げならばあるという。油ものは避けたいなぁと思って迷っていたが、試

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        • 石の世界を旅しよう〜結晶構造と鉱物
          2本
        • ドアと鍵の物語2〜フランス編
          6本
        • ドアと鍵の物語〜モロッコ編
          8本
        • 宝石講座より〜インクルージョン
          0本

        記事

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 9

          図書館の中は本棚が浮かんで見える吹き抜けの空間がずっと上まで続いていた。SF映画に出てくるような空間が館内に広がっている。ガイドブックで写真を見て行ってみたいと思っていた場所だった。地下鉄でアクセスできるから行きやすいし、図書館へは時々行く場所なので気軽に行ってみた。ここでは書棚で本を探すこともできるし、すぐち近くにソファもデスクもあるからそこでゆっくり本を眺めたり、あるいは書き物をすることもできる。 日本の図書館でよく見かける分類は人文科学、自然科学と社会科学、そして工学

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 9

          1時間早い電車に乗ると 1

          7時すぎに家を出た。朝から職場で健康診断があるため、朝食を食べずに家を出た。最寄駅から乗った電車はいつも通り座れたが、いつもなら途中の駅で次から次へと乗車してくる通勤客はずっと少なかった。いつも乗り換え駅の流山おおたかの森で降りると、私が降りた後の空席は目の前の誰かにとってはラッキーな状況となる。ここから秋葉原までほぼ満員の電車を残り30分座って移動できるのはとても快適だから。 東武線に乗り換えるとほとんどが高校生だった。8割から9割くらいが学生で7人がけのシートは漫画を携

          1時間早い電車に乗ると 1

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 8

          メキシコ3日目はダウンタウンへ行ってみることにした。ホテルでコーヒーとドーナツを食べた後、ネットワークの不具合に対応する。到着以来繋がっていないe-simの設定変更を試みる。チャットでサービスセンターとやり取りしながら20~30のメッセージをやり取りする。1時間半から2時間くらいかかっと思う。ホテルではwifiがつながるからLINEでメッセージを送受信した。カナダで数日前に購入したe-simは結局のところ初期設定がおかしかったらしく、手元にあるe-simを新しく情報を書き換え

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 8

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 7

          到着した翌日の初めての街歩き。大きな公園のある方へ歩く。標高が高いのと軽い時差ボケ、そして日本ほどではないけど少し蒸し暑い湿度の高い気候に触れる。これは今日はのんびりした方がよさそう。公園の中には行っておきたい博物館があるし、手前の美術館もフリーダ・カーロの作品があるから行きたい。だけど今日は公園をぐるっと散歩するだけにした。屋台がずらっと出ていてスナック菓子や飲み物を打っている。平日だけど結構人がいっぱいいる。何か買おうかと思ってのぞいてみたけど、欲しいものはなく、ただ眺め

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 7

          変化と受容の先にあるもの2 v.1.0

          新しい体験を始めるのは難しい。新しいカフェに行く、注文したことのないメニューを試す。いつもと同じものを手放して何かを変えたいとき、最初の一歩のための行動は難しくないだろうか?たとえその変化が望ましいものであったとしてもうまくいかない理由をあれこれ考えて始めるのを躊躇する。ヨガを始めようとスタジオを調べて体験クラスがあることを知る。申し込もうか、やめておこうか。もっともらしい理由を作り出して、やっぱりやめておこうと引き返す。このスタジオ好きじゃないかもしれない。開きかけた新しい

          変化と受容の先にあるもの2 v.1.0

          変化と受容の先にあるもの v.1.0

          我々は変化したいと言いながらも同じことを繰り返し、新しいことを始めるのを躊躇する。いつものカフェに行き、同じものを注文する。なぜだろうか?答えはいくつかあるがいずれも納得できる。 変化を嫌うのは恒常性のためであり、これは生物の本質。毎日同じことが起こる前提で身体の中のシステムは機能している。一見変化していない状態、それでも全てものもは変化している。変わらないように見えるものさえ常に新陳代謝しているし、同じ状態を頑張って保っている。昔読んだ本に生物は変わらない状態を保つために

          変化と受容の先にあるもの v.1.0

          日曜日のカフェ

          11時過ぎに来て自宅用のコーヒー豆を買い、そのままカプチーノを飲む。サンドイッチを追加で注文してフランス語の復習を少し。空席を挟んでひとつ隣にはパソコンを持ち込んで仕事をしている女性が1人いる。しばらくすると彼女の夫と3歳くらいの男の子が来た。何か食べたいと言ってママのコーヒーカップにのった小さなクッキーを食べはじめた。男の子はかまってもらいたいらしく、食べ終わると隣の席に座ってバタバタし始めた。お父さんと小さな息子は結局店内ではくつろげず、しばらくするとどこかへ、おそらく目

          日曜日のカフェ

          変化と受容の先にあるもの

          我々は変化したいと言いながらも同じことを繰り返し、新しいことを始めるのを躊躇する。いつものカフェに行き、同じものを注文する。なぜだろうか?答えはいくつかあるがいずれも納得できる。 変化を嫌うのは恒常性のためであり、これは生物の本質。毎日同じことが起こる前提で身体の中のシステムは機能している。一見変化していない状態、それでも全てものもは変化している。変わらないように見えるものさえ常に新陳代謝しているし、同じ状態を頑張って保っている。その状態が心地よく、それでいてうまく機能して

          変化と受容の先にあるもの

          いつものカフェではなく日本茶カフェへ

          前の日にカフェに行こうとやることリストに書いていたのに行けてなくて、昨日はいつものカフェに向かった。午後4時過ぎと遅めの時間だったこともありなんとなくコーヒーの気分じゃなくて同じ通りの日本茶カフェに行くことにした。公園の有料駐車者に車を停めて店内へ。テラス席も店内もほどほどに混んでいた。店内でメニューを見る。日本茶がいろいろ並んでいて、深蒸し〇〇、浅蒸し〇〇と何種類もある日本茶はどれも美味しそう。甘い日本茶にしようかな。ふと見ると日本茶の隣の列に紅茶と烏龍茶があった。たまには

          いつものカフェではなく日本茶カフェへ

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 6

          翌朝目が覚め下の階のフロントへ降りていく。小さなサロンがありエスプレッソマシンが置いてある。少なくともコーヒーが飲める。コーヒー飲んでいい?と昨日チェックインの時にいた夜勤のスタッフに聞くともちろんいいよミルクはいるかと聞かれた。うん、いるというと、彼は買ってくるよと言って買い物へ出かけた。パンも食べるかと聞かれて一緒にいくこともできたが買ってきてもらうことにした。昨日は夜中に到着して疲れていたし、まだ街にもホテルにもあんまり慣れていなかったから。勝手のわからない海外で疲れて

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 6

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 5

          ここからは旅の後半、メキシコシティへ移動した。飛行機で6時間の距離だった。5000キロほど移動する。モントリオールとメキシコシティは時差が2時間ある。フライトは夜の7時だけど現地に到着するのは夜の10時半。近いようにみえたがちょっとした移動だった。到着時にはあんなに快適だったモントリオールの空港もメキシコへ向けて旅立つとなるとなんだか全然違う印象になった。出国手続きと搭乗手続きあたりまではいつもと同じ。エアカナダのエアラインラウンジで休憩する。何か食べようかと思っても胸がいっ

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 5

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 4

          ケベックシティまで行ってみた。モントリオールを拠点に訪れるのにちょうどいい街。世界遺産の街でもある。詳しくは別の記事に書くつもりだが、ここはよりフランスの街並みに似ている。北米でヨーロッパを舞台にした映画の撮影の際によく使われるのだそう。モントリオールというのは川に挟まれた大きな島で川を遡って上流に行くと五大湖があり、オタワやトロント、そしてシカゴへも川を通じて繋がっている。五大湖というと中学で習った世界地理を思い出す。世界地図を眺めて気候とか都市がどんな場所なのか思いを馳せ

          2024年の旅〜多分今年はこれで最後 4