2024年の旅〜多分今年はこれで最後 7
到着した翌日の初めての街歩き。大きな公園のある方へ歩く。標高が高いのと軽い時差ボケ、そして日本ほどではないけど少し蒸し暑い湿度の高い気候に触れる。これは今日はのんびりした方がよさそう。公園の中には行っておきたい博物館があるし、手前の美術館もフリーダ・カーロの作品があるから行きたい。だけど今日は公園をぐるっと散歩するだけにした。屋台がずらっと出ていてスナック菓子や飲み物を打っている。平日だけど結構人がいっぱいいる。何か買おうかと思ってのぞいてみたけど、欲しいものはなく、ただ眺めるだけで終わった。
公園の真ん中あたりにはお城があって博物館になっている。どこへもよらずにホテルまで帰るつもりだったけど、お城の入り口の切符売り場付近を通りがかったとき何となくここへ行ってみようかという気になった。チケットを購入し、緩やかな坂道をのぼっていくとお城は小高い丘の上にあってメキシコシティの街並みを眺めることができる。坂は初めにチラッと見えた以上にずーっと続いていて結構な距離を登って行った。結果的には行くことにして良かったけど最初からこの高さを上ると知っていたら行かなかったかもしれない。
丘の上の博物館入り口ではセキュリティーゲートがあって内部はペットボトル持ち込み禁止だった。持参したペットボトルの水を飲みほして空にしたボトルを捨てる必要があった。もう一度セキュリティチェックを受けて建物のへ進んだ。内部は革命とメキシコの歴史を扱った展示だったが、ほぼすべてスペイン語のみで全くわからなかった。メキシコの歴史をほとんど知らない。スペインに征服されたこととアメリカ合衆国と戦争して領土をかなり失ったことくらい。中にはメキシコの領土の歴史を示す地図があった。そのほかはたくさんの絵と壁画、豪華な宝飾品、これらをざっと眺めて退散する。せめて英語で説明してほしい。スペイン語が多少話せるようになったとしても美術館の展示が読めるようになるのは初球を終了し中級レベルになるくらいの習熟度が必要だし、展示のスペイン語を翻訳して読むのもめんどくさい。結局英語か日本語のツアーに参加するのが手っ取り早い。
丘の上からの眺めを楽しんだ後、下へ降りてホテルまで歩いて帰った。標高2000メートルの都市を歩くのは身体にどんな影響があるか体験したことなかったし、前日のフライトの後でちょっと疲れていることに街歩きして気が付いた。日本ほどではないけど湿度も結構高かった。気温25度くらいだが結構蒸し暑い。9月2週目のメキシコシティは夏の終わりの日本の気候、ちょうど10月初めの気候だった。2024年の秋、外は雨。しとしと降る秋の雨。この優しい雨に比べると、その日の夜に降った雨はなんというかバケツをひっくり返したような雨という表現では済まないくらいの豪雨だった。風呂桶をひっくり返したような雨?空で悪魔がダンスしているような豪雨だった。夜中になって空が割れる音がした。
そういえば9月のメキシコは雨期だった。数年前に地球の歩き方メキシコ編を購入して11月に行こうと思ったのは乾季だからだったことを記憶の片隅にある情報を引っ張り出して、何となく思い出した。持ってきたガイドブックに書いてあるはずだ。現地についてからいろいろ知るのも悪くない。
続く