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2024年の旅〜多分今年はこれで最後 11

メキシコ人の方々とツアーの休憩中、ご飯を一緒に食べておしゃべりした。元教師のご夫婦と一人旅の女性、ひとときの食事を一緒に楽しんで普段とは違う景色を楽しんだ。みな独立記念日を首都で過ごそうとメキシコシティへ旅行しているのだという。タスコでは銀製品を購入した。帰りはまたまた渋滞で帰りは夜9時過ぎになったが楽しい1日だった。ツアー料金の支払いは米ドルが使えた。もう1日参加したいかと言われたらもう充分だと答えるけれど、別の機会ならまた参加してもいい。屋台を味見して回るツアーなんかもあるから一人旅の人にはオススメ。毎日夜に出歩くのは一人旅だと避けるけれど、屋台試食ツアーなら外出可能だと思う。この日もまたホテルの隣のレストランへ行き、メキシコ料理とビールを飲んだ。徒歩1分の帰り道は安全で、すっかり街にも慣れた。あと残り一日をどう過ごそう。お土産買ったり、もう一度ダウンタウンへ行ってもいい。カフェでのんびりするのもいいな。

翌朝起きてチョコレート屋さんへ買い物に行った。店先のテラスでお茶を飲めるのでチョコレートとコーヒーのブレンドされた飲み物を飲んだ。このカフェが快適で結局2時間くらい過ごした。ホテルへチョコレートを置きに帰り、別のカフェでランチを食べた。キッシュのワンプレートをいただき、このカフェも最高だった。日本へ帰りたくなくなってくる。メキシコはこの夜が最後で夜中のフライトで日本へ帰る。空港までのタクシーも手配済みだし、残り時間は自由に使える。この日は独立記念日なのでダウンタウンへいってみることにした。一昨日飛ばした駅がどうなるのか同じ路線に乗ってみた。そして、今度は次の駅も飛ばした。さすがに乗客たちは顔を見合わせた。何故?という表情だった。2駅スキップした後で別の駅から降りて歩いてダウンタウンの中心部へ。イベントが行われる広場は人でぎゅうぎゅうでしばし歩いた後は早々にホテルへ帰った。この日の夜12時ごろ、花火が上がり大統領が挨拶するところを空港のテレビで見た。空港のラウンジでは独立記念日の国旗をかたどったゼリーが置かれていてお祝いムードだった。この夜のメキシコ人たちはあまりキビキビとは働いていなかった。働きたくないのに仕方なくそこにいる、といった雰囲気だった。

5日間のメキシコ旅行。日本から直行便で16時間。行きの直行便は良さそうだけど帰りは夜中のフライトだからオススメしない。ナイトフライトが好きならいいけど。帰国日の午後に仕事があるのでエアラインマイレージを使ってビジネスクラスを予約したが結局あまり快適ではなかった。機材の新しいパリ路線の行きのフライトの方が快適だった。大きな違いは昼と夜の違いだと思う。私は昼間のフライトの方が好き。夜乗ると睡眠不足になる。たとえフルフラットになったとしても気圧や騒音の関係で地上よりも睡眠環境はよくない。昼間移動するのなら眠れるかどうか心配しなくていいから気楽だ。映画を見たり本を読んでもいい。自由に過ごせる。

数時間は寝たもののかなりの寝不足のまま成田空港に到着した。メキシコシティで預けた荷物は10分以内に受け取ったし、入国審査も一瞬で終わった。この日は調べてみたら成田空港に朝一番に到着したフライトだった。朝早すぎてリムジンバスはない。空港から電車に乗り自宅まで移動した。帰宅すると朝の8時半だった。まだ涼しい時間帯。シャワーを浴びて午後の仕事までゆっくり過ごす。旅行はおしまい。と思ったけど日本の夏はまだ終わっていなかった。快適な旅行先から帰ってきて時差ボケと暑さで2週間くらい体調と生活リズムがおかしかった。現地では危険な目にも合わなかったし全ては順調だったが帰国すると違和感しかなかった。離れてみてよくわかった。もといた場所は快適ではなかったのだ。

旅行が終わってはい終わり、というのではなく帰国後に感じた違和感を解消する必要がある。夏の日本に留まるのをやめるとか、長期の夏季休暇をとるとか来年の夏の過ごし方に反映したい。日本の夏は暑すぎるから。夏の終わりの旅は終わりだが人生という名の旅は続く。こちら側とあちら側は繋がっていて陰と陽の関係のよう。あるいは表と裏か。モントリオールで見た宙に浮かぶリングのように円を描きながら時間は過ぎていく。今できることをやるしかない。先に進むにしても今いる場所から始めるしか方法はない。次の旅までさようなら。

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