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戦国逸話~判断と行動~

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#戦国武将

万全な準備を考えるな。草履と下駄を履いて戦わねばならぬときがある。黒田如水

万全な準備を考えるな。草履と下駄を履いて戦わねばならぬときがある。黒田如水

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

2023年の大河ドラマ「どうする家康」の出演者発表がありました。主人公の徳川家康は嵐の松本潤さんで、織田信長を元V6の岡田准一さんが演じられるとのことです。

岡田さんといえば、映画「関ヶ原」の石田三成や「燃えよ剣」の土方歳三と時代劇のイメージが最近ありますが、私の中では大河ドラマ「軍師官兵衛」の黒田官兵衛が印

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お城の引っ越しで家康が気にしていた名前と方角についての逸話

お城の引っ越しで家康が気にしていた名前と方角についての逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

先日、知人を訪ねて浜松へ。行列のできる浜松餃子のお店に連れて行ってもらった後で、元城町東照宮へ行ってきました。浜松城公園の東に南北に国道152号線が走っていますが、道路を渡って坂を登ったところにあります。

ここは曳馬(引間)城跡に作られました。曳馬城というのが、そもそも浜松城の前身といっていい城です。

浜松

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人が身を立てるためにすべきこととは。武田信玄の逸話

人が身を立てるためにすべきこととは。武田信玄の逸話

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

先日11月3日は武田信玄の誕生日。しかも大永元年(1521年)11月3日生まれということで生誕500年でした。

そんなこともあってか武田氏研究で知られる平山優先生の本や歴史雑誌で「武田三代」について書かれた記事を最近私も目にしました。さらに信玄の父親信虎の晩年を描いた映画「信虎」も公開されるとか。

そんな記

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やると決めたことの良し悪しを考える必要なんてないという黒田官兵衛の言葉

やると決めたことの良し悪しを考える必要なんてないという黒田官兵衛の言葉

こんにちは、両兵衛です。

よし!やろう!と決めたのに、ふと迷いが生じて結局動き出せないということがありませんか。完璧主義であると本当にこの道でいいのだろうか?やっぱり違うのではないかと考えすぎて。

以前、黒田官兵衛の「草履、片々 木履、片々」という息子に行動の大切さを説く逸話を取り上げました。片足に草履、片足に下駄という無様な恰好でもとにかく走り出さないといけないときがあると。

今回も官兵衛

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迷ったり考えすぎた時につぶやいて自分にかけることば~春日山城壁書~

迷ったり考えすぎた時につぶやいて自分にかけることば~春日山城壁書~

こんにちは、両兵衛です。

今回は座右の銘というと大げさですが、年始ですので私が自分を律する必要があるなと感じたときに思い出すことばを取り上げます。

「春日山城壁書」という春日山城内に掲示されていた文書があります。春日山城は越後国(新潟県)にあった上杉謙信の居城です。この壁書は謙信が掲げていた今でいう会社の社訓といったところでしょうか。

冒頭部分にこうあります。

運は天にあり

鎧は胸にあり

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この先どうしたらいいかわからないというときに独眼竜が言ったひとこと

この先どうしたらいいかわからないというときに独眼竜が言ったひとこと

こんにちは、両兵衛です。

2021年最初の投稿なので、今年はどうしようとか、これからどうしようかと悩んだときというテーマの逸話を取り上げます。今回の逸話は、個人というよりチーム内の会議での一コマです。

会議というと、ああでもないこうでもないと紛糾して、そもそも何を議論していたかもわからなくなるなんてこともあるかもしれません。今回登場してもらう伊達政宗はバシッとひとこと言っています。

政宗とい

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とにかく動けが苦しいのなら、熟考する智将・小早川隆景の逸話はいかがでしょう

とにかく動けが苦しいのなら、熟考する智将・小早川隆景の逸話はいかがでしょう

こんにちは、両兵衛です。

先日、黒田官兵衛の逸話として「草履、片々 木履、片々」という言葉を紹介しました。草履と下駄を同時に履くような無様な恰好でも、とにかく走りだせというメッセージだと解釈しました。官兵衛はきっと直感ですぐ行動に移せる知恵者だったんでしょうね。

今回は、官兵衛とは逆に熟考する智将である小早川隆景の逸話を紹介します。隆景は、中国地方10か国以上を治めた毛利元就の三男です。

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無様な恰好でもとにかく走りださなければならないときは今かな ~黒田官兵衛~

無様な恰好でもとにかく走りださなければならないときは今かな ~黒田官兵衛~

完璧主義というんでしょうね。
武将の逸話を取り上げるnoteを始めようとしたんですが、ちゃんとしたものを書かねばならない。ちゃんと準備してから書かなければならない。
いつものように考えすぎて始められませんでした。

草履、片々 木履、片々

ふと、この言葉が思い浮かびました。
黒田如水(大河ドラマ『軍師官兵衛』でV6岡田くんが演じていたので黒田官兵衛という呼び名が有名かもしれません)が晩年、息子の

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判断を熟慮し過ぎるとどうなってしまうか。龍造寺隆信の逸話。

判断を熟慮し過ぎるとどうなってしまうか。龍造寺隆信の逸話。

こんにちは、両兵衛です。
ここでは現代の私たちにも通じる戦国逸話を取り上げています。

先日、用事を済ませて途中にあった沓掛城址公園に立ち寄りました。
永禄3年(1560年)5月19日、今川義元はここを出発して桶狭間で織田信長率いる織田軍に討たれました。

義元のように戦国大名で戦死した武将はそんなに多くはないのですが、次に思いついたのが沖田畷の戦いで討たれた龍造寺隆信です。

合戦で討たれたとい

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