【書評】『一刀斎夢録』は新選組隊長「斎藤一」の語りに魅せられる本。
ロッシーです。
『一刀斎無禄』(著者:浅田次郎)の書評です。
久々に面白い小説でした!
皆さんも、かの有名な新選組はご存じですよね?
その三番隊長の斎藤一が、幕末の動乱や新選組、剣の奥義などについて夜ごと、とある近衛師団の中尉に語るという内容です。
新選組のことが好きな人なら絶対におすすめです。
新選組について良く知らない人は、まずは司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読んでからのほうが良いかもしれません。こちらも自信をもってお薦めします。
斎藤一といえば、映画『るろうに剣心』でも登場していましたね。
幕末を朝敵として戦い、明治政権では警視庁の警察官になり、その後の西南戦争で西郷隆盛軍と戦うという波乱万丈の生涯を送った人です。
そんな斎藤一が語るのですから面白くないわけがありません。
小説とは思いつつも、まるで本物の斎藤一(知りませんけど)が語っているかのような描写で、どんどん引き込まれてしまいます。
改めて小説家って本当にすごいなぁとつくづく思いましたね。
虚構を想像力で本物に見せてしまうんですから。
以下は、小説で私が気に入った部分です。
かのスティーブ・ジョブズも "Stay hunger." と言っていますが、まず何よりも渇望することが一番大事なんだということでしょう。
面白い本を読みたいと渇望されている方は、ぜひ読んでみてください。
※なぜ「一刀斎」というのかその疑問も明かされますよ。
Thank you for reading !