【厳選】何度もスロー・リーディングしたい10冊 as of 2024.04.16
ロッシーです。
平野啓一郎『本の読み方』では、速読ではなく遅読、つまり「スロー・リーディング」の大切さを述べています。
私も本は沢山読みますが、じっくり読むことは大事だと思います。ただし全ての本がスロー・リーディングの対象になるのか?というとそうではないと思います。
その作品自体に深みがあり、再読すると違った面白さがある!と思えるものでないとスロー・リーディングに値しないと思うからです。
というわけで、個人的にスロー・リーディングしたい本を10冊ピックアップしてみました!(順番には特に意味はありません)
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①三島由紀夫『金閣寺』
三島由紀夫の代表作といればこれ。分量も文庫1冊というのがいいですね。『豊饒の海』と迷いましたが、『豊饒の海』は文庫4冊なので、何度も読み返すのは時間的にハードルが高く『金閣寺』に軍配が上がりました(笑)。
②ドストエフスキー『罪と罰』
『カラマーゾフの兄弟』も好きですが個人的には『罪と罰』のほうが好みです!
ドストエフスキーと聞くと「え、難しそう…」と思ってしまうかもしれませんが、特にこの『罪と罰』は読みやすくて、ストーリーも面白いのでご心配なく。書評書いてなかったのでそのうち書こうかな。
③村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』
村上春樹はどの作品も好きなのですが、何度も読み返したいとなると、やっぱり本作です。井戸といえば村上春樹ですが、それが初登場したのはこの作品ですしね。『1Q84』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』も好きですが、別の物語が交互に出てくる形式はちょっと苦手です。前回のあらすじを忘れてしまうので(笑)。
④ブッツァーティ『タタール人の砂漠』
この本は独特な雰囲気と世界観があります。読むだけで砂漠にいる気持ちになれますよ。そして、人生とは何なのかを深く考えさせられます、というか突き付けられます。ある意味怖い小説です。
⑤カミュ『ペスト』
『異邦人』『シーシュポスの神話』も好きですが、完成度の高さから『ペスト』にしました。カミュの哲学は生きる勇気を与えてくれます。カミュはカッコイイの一言!
⑥『老子』
この本は別格ですね。読むたびに新しい発見がある本です。『論語』は儒学ですから人間社会に限定されていますが、『老子』はこの世界そのものを対象にしており、スケールが違います。数百年後、数千年後も読まれ続けるでしょう。ちなみに私のペンネーム「ロッシー」は、老子をもじったものです(笑)。
⑦ショーペンハウアー『幸福について』
内向的人間の私が人間関係に疲れたときに読むのがこの本。「うんうん、そうですよね〜ハウアー先生。」と慰めてもらうと、また明日へのやる気がもらえます(笑)。
⑧サマーセット・モーム『月と六ペンス』
『人間の絆』も名作ですし、短編も楽しいモームですが、個人的には本作が一番好き。「人間ってわけわからん!」とつくづく思います。でもだからこそ面白いんですよね。
⑨フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』
この本は奥が深いですね。読むたびに色々な解釈ができ、まさにスロー・リーディングに適した本だと思います。それに雰囲気がアメリカ!って感じも好きです。不器用なギャッツビーもいいですよね〜。
⑩コンラッド『闇の奥』
なんだかんだでこの『闇の奥』は大好きです。⑨の『グレート・ギャッツビー』や様々な作品に大きな影響を与えたらしいです。植民地支配は酷い!という観点から読むことも可能ですが、この作品はそれだけにとどまらない深さがあります。何度でも読んでしまうけれども、いまだに良く分からない。不思議で面白い小説です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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