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ほどらで社長日記

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会社員を11年、フリーランスを2年やってから2021年3月で法人化しました。 大阪府泉佐野市を拠点に事業をしている社長の記録です。
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2021年4月の記事一覧

ほどらで社長日記「地産地消経営」

田舎や地方都市で活動していると思わぬところで人間関係が構築されることがある。 昨日、たまたま近所のカフェに立ち寄ったところ、なんとなく見覚えのあるパッケージだった。よくよく聞いてみると、先日撮影で入らせていただいたイベントに出店されていた方。さらに聞いていくと、そのイベントには僕の友達から紹介されて初参加したらしく、お店で使っているコーヒー豆も共通の知人である焙煎師から仕入れているとのことだった。 こういうことはオンラインでは起こらない。自分で足を運んだからこそ生まれた偶

ほどらで社長日記「農業はコミュニケーションツール」

弊社は基幹事業として農業をしている。 が、ぶっちゃけたところ収益性はよくない。 じゃあやめればいいじゃないかと思うかもしれないが、農業はお金以上にコミュニケーションツールとして非常に優秀なんよ。 例えば、毎年田植えや稲刈り、野菜の収穫など、大きめの農業イベントはみんなでやる。機械化が進んでいるので人手が少なくてもできるのだが、あえてみんなでやることで、参加者の方には非日常感を味わってもらう。そして、採れたものをみんなで一緒に食べる。 生産を体験することで、農作物に込め

ほどらで社長日記「ブランドこそ最強の差別化」

フリーランスや企業において、ブランディングは超重要。 特にフリーランスは自分自身が商品だ。周囲からどうみられているかで立ち回り方が全然違ってくる。 ブランディングの効果としては ✅認知度が上がり、信頼感も増すので、集客に強くなったり、指名での案件依頼が増えたりする。 ✅ユーザーがファンになってくれることで、ムダな競争から抜け出せる つまり、代替ができない独自のポジションを築くことで最強の差別化ができる。 人でいうと「〇〇といえばあなたしかいない!」みたいな状態である。

ほどらで社長日記「理想の生き方は自分で作る」

緊急事態宣言が発令されたことにより、ゴールデンウィークのイベントはことごとく延期。しかしまあ、もともとリモートや地元を中心とした仕事が多いので特に目立った影響はない。 生活面でも山間部の古民家で暮らしているので穏やかな毎日。外出はできなくても、シェアハウスのメンバーと庭でバーベキューしたり、モルックに興じたりしていると、思った以上に快適だ。 個人的には新型コロナの感染が広まる前から今の働き方、生活のスタイルに移行していた。 東京からUターンした後は、里山の古民家に住み、

ほどらで社長日記「知らないことは悪くない」

知らないことが悪いわけじゃない。ただまだ知らないだけなら、勉強して知っていけばいいだけだ。 だから指導する立場の人間として「なんで、こんなことも知らないんだ?」という言葉は使わないようにしている。 この言葉は、相手も自分と同じように育ち、同じような経験を積んで成長してきたことを前提にしないと通用しない。とても自分勝手で傲慢で、相手をむやみに傷付けてしまう表現である。 自分の常識だけで、勝手に相手を判断し叱責しているだけで、配慮や想像力のかけらもない下品さを感じる。その言

ほどらで社長日記「自分が踊る」

田舎で圧倒的に足りていないリソースは人である。 いくらお金や施設があったとしても、それを適切に運用できる人がいなければムダになるだけ。一瞬は盛り上がったとしても続いていかない。 そういう話はめちゃくちゃ多い。 弊社も田舎を中心に活動しているので「〇〇をやれる人いない?」みたいは相談をよくいただくのだが、そう簡単に理想の人材なんかおりませんよ。 そもそもやりたいことがあるなら自分が率先してやるべきだ。誰がいい感じの人を見つけてきてやらせようなんて、ムシがよすぎるぜ。

ほどらで社長日記「やりたいことなんかいらん」

キャリア相談を受けていると「やりたいことがわからない」という悩みを持つ人が結構いる。 結論からいうと、やりたいことなんてなくてもいいのよ。 やりたいことが分からなくて悩んでいる人は「やりたいことがない自分はダメなやつだ」という固定概念に振り回されているだけ。確かに自分のやりたいことに向けて全力で打ち込んでいる人は輝いて見えるだろう。しかし、たまたまそういう人が目立っているだけで、ほとんどの人は本当にやりたいことが分かってない。 誰かに言われたからとか、その時流行っている

ほどらで社長日記「兼業農家」

弊社の基幹事業である農業。最近はいよいよ暖かくなってきて、夏に向けていよいよ本格的に動き出した。 正直、農業ですごく儲かっているというわけではない。しかし、農業はお金だけでは計れない効果がたくさんある。 例えば、、、 ・食糧生産で生活の基盤が安定する ・野外で汗をかいて働くのでいい運動になる ・自然に触れることでリフレッシュできる ・はっきりとした成果物(収穫)があるので達成感がすごい ・みんなでやれば結束力が高まる 特に弊社のようなWEB事業中心の会社だと、どうして

ほどらで社長日記「使命感で働く」

僕が新しく企画や事業を立ち上げる時にまず考えるのが「それ、自分がやる意味ある?」 もちろん利益性も大事だけど、他の人がやっても大して変わらないものに時間をかけるのはコスパが悪い。一瞬は儲かるかもしれないが、すぐにマネされて優位性がなくなる。 どうせやるなら長く愛されることをやりたい。それに「自分だからこそ」と思えるものには気持ちが込めやすいんよね。 言い換えれば、使命感。自分はこれをやるために生まれてきたんだと思えるぐらいのことがあるなら、それこそ命がけでやるしかない。

ほどらで社長日記「お客様より仲間を集める」

3月から始めたお試し移住という企画。20人以上の方が新しく泉佐野市を訪れ、生活をしてくれている。 企画自体は4月末期限で考えていたのだが、5月以降も泉佐野市に住み続けたいという方が4人も現れた。そのほかにも話を聞いて移住を決めてくれた方が4人。 めちゃくちゃうれしいよね! 弊社は事業として地元と関わることも多い。その中で出てくる、地方都市の大きな課題が若い人たちをどうやって呼び込むか。 よくあるのが観光キャンペーンや町おこしイベント。僕自身もいくつか関わったことがある

ほどらで社長日記「相手の理解に徹する」

「本気」という言葉ほど曖昧なものはない。 「本気でフリーランスになりたいんで教えてください!」みたいな感じで言われたので「じゃあ、これとこれとこれをここまでにやってください」と伝えると「それはちょっと、、、」となる。え、やりたいって言うたやん。 こういう時は「本気」という言葉の意味がずれているのだ。 僕の中での本気の定義は「寝ている時間以外のすべてをそのためだけにつぎ込んで、脇目も振らず集中しまくること」 しかし人によっては「空いている時間や週末を使ってやりたい。なん

ほどらで社長日記「遊び心」

週末は友人誕生日会。せっかくなので息子ちゃんの写真も撮る。 子どもって興味に対してストレート。一目散に駆け寄って、一心不乱に楽しみ尽くそうとする遊び心。その姿勢、見習いたい。 歳を重ねるとどうしても過去の経験や周囲の視線が気になって迷いが生じる。足が重くなって初速が鈍る。 ああ、あの時すぐにやっておけばよかったな、と思うことが増えていく。 やらない後悔は「やれたかもしれない」という可能性をいつまでも引きずるので気持ちが悪い。それならいっそやって後悔した方がいい。 や

ほどらで社長日記「講師の仕事」

講師という仕事をしていると自分がエラくなった気になることがある。 ものを教えるということは高いところから低いところへ。基本的には自分より経験の浅い人が多いので、何をやっても感心されたり、感謝される。 「先生」なんて呼ばれた日にゃ、もうね。そら、ありますよ。 だけど冷静になると、それは相対的に高い立場に立っているだけで自分が成長しているわけではない。極端な表現をすれば、過去を栄光を偉そうにしゃべっているだけなのだ。 そこで満足してしまっては成長が止まる。生徒が先生を超え

ほどらで社長日記「本当にもう全部やり尽くしたのか?」

「自分なんかたいしたことない」と卑下するのは、自分自身の可能性の芽を潰してしまうことになる。 「こんな自分にもできることがあるのでは」と追求し続ける姿勢があれば、成長することもできるし、新たなチャンスも開けてくる。 確かに、今この瞬間はまだ、ムリなことだってあるだろう。だけどそれは未来を否定する理由にはならない。 今この瞬間はまだ、ムリなことをどうやって乗り越えるか。それがお仕事の種であり、生きる醍醐味。 人生は、今ある手札の中から最善の手札を選んで勝ち筋を探すゲーム