再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテー…

再発見と書きかえ

「再発見と書きかえ」というタイトルのCDを聴いて以来、「再発見と書きかえ」を日々のテーマとしてきました。

マガジン

  • 「再発見と書きかえ」さまざま

    写真は映画「ウイークエンドラブ」の主役。原題は「A Touch of Class」。

  • Lecon de Cafe コーヒーのレッスン

    「小さなコーヒー店のための相談室」アーカイブ

  • 「笑うバロック」バックナンバー601-700(予定)

    インターネットの発展でバロック音楽聴取の環境が幅広くなりました。観ながら聴いて書きとめて、思わず笑いがこぼれたらメモしています。

  • 21世紀・バロック音楽名曲選100

    礒山版「バロック音楽名曲鑑賞事典」には登場しない曲を探して。徐々にお飾りで採用された作曲家の作品を探り。有名作曲家の録音が増えた作品を探します。そうすれば、100曲くらいあるんじゃないかしら。写真は「インフォーマント」ポスター。

  • 「笑うバロック」バックナンバー101-200

    「敵ながらここまではよくやった」

最近の記事

映画の感想 「おしゃべりな写真館」鹿追のカメラを持った男の物語

わたしの記憶では、ヒッチコックは「映画術」で町が主人公の「伯林大都会交響楽」のような映画を撮ってみたい、といっていました。 新聞、登校、競争、踊り、飲食。 人がいれば、似た要素が集まります。 伯林が鹿追ならどうか。 「とかち鹿追・春夏秋冬いとおかし」といったところかしら。 人の営みには嘘はつきものです。この映画はフィクションです、と始めた方が真に迫れると思います。 もしドキュメンタリーにしてしまったら、わたしは前田真三の写真集のようになってしまうのでは、と感じました。初めて

    • わしの負けだ、チャンバラの後ろ姿

      「柳生一番勝負 無頼の谷」期間限定公開の動画鑑賞。 作品本編はモノクロです。 次のスチールは映画のラストシーンです。 「なんとなく」感動のラストシーンでした。 虚実関係なく、とにかく「斬る」それが昭和の時代劇。ですから「無頼の谷」も柳生十兵衛が30人40人いやもっと、の悪党どもを殲滅します。平和的解決を目指す若侍には、一族郎党根絶やしの悲運が待っています。剣豪たちの「悪を一掃する」怒りの大殺戮のあと、ラストシーンは笑って別れよう、と。 寺社縁起から発展したスペクタクル人形浄

      • いたずらマガジン近日発売

        カップには取っ手がついている方が好いと思います。 紙のストローはなんとなく気分悪く感じます。

        • ネズミとひとの物語

          長田弘訳の「エミリ・ディキンスン家のネズミ」、なぜ読んだのか経緯は忘れました。 1999年に原著。原題は「アマーストのネズミ」です。 2007年に訳されました。 図書館の児童書コーナーに眠っていました。 旦部先生の「科学」と「世界史」といっしょ。 コーヒーの本の棚では見つかりません。 中身について何もいうまい。だって65ページほど、図書館で立ち読みしてほしい。 でも紙で読んだ方が好いですよ、という本でした。 作中、ネズミ駆除のため白イタチが放たれます。 白イタチ!!ノロイで

        映画の感想 「おしゃべりな写真館」鹿追のカメラを持った男の物語

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        • 「再発見と書きかえ」さまざま
          307本
        • Lecon de Cafe コーヒーのレッスン
          155本
        • 「笑うバロック」バックナンバー601-700(予定)
          83本
        • 21世紀・バロック音楽名曲選100
          37本
        • 「笑うバロック」バックナンバー101-200
          100本
        • 「笑うバロック」バックナンバー1-100 (68欠番)
          99本

        記事

          和歌の映画、和歌と映画

          大河ドラマ「光る君へ」で、いよいよ「源氏物語」がエンタメとして物語られ、そして冊子が製作され、しました。 「薔薇の名前」の写本製作所とは、対照的です。 紫式部日記は鎌倉初期のイラスト付き絵巻物として現存するようです。 「草燃ゆる」でしたか、藤原定家(1162-1241)が苦しみながら和歌をひねり出すシーンがあったかと。定家も200年前の平安貴族の文化は想像するしかなく、その重要な源泉のひとつが「源氏物語」であったらしい。教養深い平安貴族なら自然に口をついて出てくる和歌も、定

          和歌の映画、和歌と映画

          笑うバロック(683) ビルトーゾ・ロココ・フルート・ミュージックは倍速に聴こえる

          最近よく倍速再生設定のままライブ動画などを鑑賞してびっくりすることがあります。 魅力的な「ビルトーゾ・ロココ・フルート・ミュージック」はいきなり倍速で始まったかとびっくり。バロック音楽を倍速にすると、何重にも飾った安いアクセサリーが風に吹かれてジャラジャラ鳴っているように。でも、それは違いました。 作曲家の名は、Groneman。クローネマン?グローネマン、いやフローネマン? 演奏者はJed Wentz氏。イェド・ヴェンツ?いやジェド・ウェンツ?いや Jedidiah Wen

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          「映画を超えても、いいですか」展

          2013年10月25日、観てきました。82枚の映画ポスター。絵画と違って狭い空間で、お客も少なくて、でも映画はやはり大衆のものですから、仰々しくなくて、むしろ好感。 映画のポスターは決まったサイズの枠組みの中で工夫する、スクリーンという枠が決まっている映画そのものを表しています。 巻頭いきなり「悪魔の発明」に感涙!!このポスター展の時代とそのものと同時代でした。でもゼマンの存在そのものが、世界の映画界から見て独特。並びにリプスキーの「レモネードジョー」。70年代はメンツェ

          「映画を超えても、いいですか」展

          笑うバロック(682) エイヴィソン、ホワイトな評論家作曲家

          エイヴィソン。Charles Avison (1709-1770)ニューカッスル・アポン・タインで生没。 評論家にして作曲家というべきか、作曲できる評論家なのか。 なかなかの郷土愛も。 それでふと思い至ったのが、ケン・ラッセルのテレビ用作品「エルガーの肖像」です。 あのアクの強い監督が淡々と綴っています。エルガーの音楽もそうなのかも。そして、チェロ協奏曲。 エイヴィソンにはガースがいました。なんとなく符合が面白く。 ウクライナルーツのPavlo Beznosiuk (パブロ

          笑うバロック(682) エイヴィソン、ホワイトな評論家作曲家

          英語のコーヒーの本

          アメリカの雑誌記事の合本風ですが、なかなか美味しそうなコーヒーの写真でした。いままでで一番美味しそうかも。 2017年に刊行された第1巻は前の職場にあり、ぱらぱらとめくりました。 写真だけでなく、図版も全うだったと記憶しています。 2012年刊行の本。こちらは精製の機械についても詳しく記載されており、コーヒー農園の指導に勧めたことがあります。 この本は、ネット上でPDF提供されているようです。

          英語のコーヒーの本

          武侠マスター・マックスと再会

          なぜ武侠ものに惹かれるのか考えていたら、中学校教科書にあった中島敦の「山月記」が不意に。 マックス・チャンの新作「異境の狂刃」を鑑賞。 中国百度の動画配信iQIYI(アイチーイー)で、配信された模様。もはや、製作もなのか、いわゆる映画館で公開されたのか、さっぱりわかりません。 主演の張晋が、「マスターZ」のマックス・チャンと気づいたのは、武具を開封するあたり。 昭和のチャンバラ好きには普通の物語でした。普通の、は賛辞です。正月にドニー・イエンの武侠映画を観たので、因縁を感

          武侠マスター・マックスと再会

          コーヒー店訪問 普請中のひと

          「諸悪莫作、衆善奉行」 禅問答ではないけれど、つい思い出してしまいます。 いつも感心しながら、肝心の記録を撮り忘れます。仕方ないから、帰途の道々拙いスケッチで記憶を出力。珈琲占野のマスターはこんな絵のようなひとではありません。あくまでわたしの印象。 エケコ人形はおりません。でも「願いをかなえるエケコ人形」を地で歩まれたマスターです。 1回90分のコーヒーと甘味のお席5500円です。わたしは自宅からの交通費15000円。新幹線駅から行き帰り45キロ分はサイトウさんの車に便

          コーヒー店訪問 普請中のひと

          コーヒー店訪問 「退屈な」「踏み固められた」「当たり前の通り道」にある店

          知人と馬事公苑の傍らのベーカリーカフェを訪問しました。パンを焼き、パスタを茹で、コーヒーも煎り、700円でランチがいただけます。会計のとき、わたしはランチのアイスコーヒーにクレームをつけました。ホットコーヒーを急冷するため氷上に注いで撹拌したのか、届いたグラスには、氷が残っていませんでした。あまり冷たくない薄めのコーヒーでした。 「きちんとしたコーヒーが飲みたい」。思いあたって、帰途駅そばの古い自家焙煎コーヒー店、珈琲譚を訪問。 コレルリのトリオソナタといっしょにコーヒーを飲

          コーヒー店訪問 「退屈な」「踏み固められた」「当たり前の通り道」にある店

          C.F.アーベルのチェロ協奏曲

          アーベル親子は二刀流でした。 ガンバとチェロ。当時は二刀流くらいは当たり前でしょうか。 昨年バウが音楽祭でアーベルのチェロ協奏曲をガンバで弾いていました。 カール・フリードリヒは1723年生まれで、2023年が300年祭。 一聴エマニエルよりハイドン寄りと聴こえます。思い込みなのでしょうが、アーベルといえばガンバ無伴奏曲の最後の輝き的イメージ、それと比べると、チェロは穏やかな朝の光といったところ。グラウンのギャラントさや歌謡性もあっさりめかしら。ただナルディーニのような最後ま

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          わたしを映画館につれてって、くれた人々に感謝

          わたしを浅草ロキシー「シンドバット黄金の航海」に連れて行ってくれたいとこに感謝します。初めて見た「封切洋画」。 日本公開は、1974年12月21日。1975年のお正月だったかも。小学校4年生かな。 翌年たしか母が、同じ浅草ロキシー「ジョーズ」を観に連れて行ってくれたはず。母にも感謝します。「ジョーズ」は年齢制限がなかったのですね。 1979年5月5日、日比谷みゆき座「料理長殿ご用心」の初日。同行してくれたのは鈴木君だったと思う、感謝。 1980年ころ、同級生3人組で年齢

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          韓国映画の感想2009-2015

          とにかくこの10年近く、ほとんど韓国の映像作品とは距離をとってきました。意欲的に鑑賞していた時代の感想文を集めてみました。 メモ1 この頃----ジェイソンライトマンとニックカサベテスという2代目監督の映画と出会いました。ハリウッド式から距離をとった若手だったかも。 メモ2 wiki検索1----世界三大映画祭と言われるカンヌ国際映画祭(パルム・ドール)・ベルリン国際映画祭(金熊賞)・ヴェネツィア国際映画祭(金獅子賞)では、2009年現在、韓国映画は最高賞を受賞しておらず

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          コーヒー店訪問 乱数のコーヒーは一期一会

          シャネルの5番は、 フランス語で「シャネル・ヌメロ・サンク」、英語で「シャネル・ナンバー・ファイブ」となるようです。ラッキーナンバーは、思い込みや暗示のようなものでしょう。ただ信じれば、思いもよらぬ価値を生み出すこともあります。シャネルからは強い意志を感じます。 船橋で立ち寄ったコーヒー店フィロコフィアで、「222」はブルンジのコーヒーでした。 たのんだルワンダは売り切れ。メニューに小さく表記された「焙煎度合」で浅煎り過ぎないものを選びました。たしか「中煎り」と書かれていた

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