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デイム・マイラ・ヘスのブラームス

発端は楽しくためになる影踏丸氏の投稿「フランツ・リスト編『ジョン・フィールド:6つのノクターン』序文翻訳(198)」。

おそらく影踏丸氏がイ長調の第4ノクターンの譜例と演奏例をつけています。リストの序文は1850年、2024年に翻訳する影踏丸氏は
フィールドのノクターンの演奏例にヘス。
へえ、ヘスのフィールド、予想外。
これがリストの語る「様式の洗練が感情の優雅さと競い合っており、装飾は稀なる繊細の極みにあって」にぴたりと合って、わたしには聴こえました。
そこへ、ヘスの遠い記憶が呼応。
お気に入りのブラームスのロ長調トリオ。
ヘス素晴らしいですよ、あるピアニストから勧められました。
20余年前、CDを探しましたが、みつからない。
そのはず。弦楽六重奏の余白に。

今回、youtube検索してピアノ五重奏と変ロ長調協奏曲も拝聴。
ともにライブでしたが、協奏曲はワルターのブラームスチクルスのときのものらしく。やはり、ブラームスの協奏曲は、第1楽章で拍手したくなりますね。よい聴衆だと感じました。
162、3センチというカザルスと並んで同じくらいに見えるので、ヘスも小柄な方でしょう。イギリスの女優さんだと、ケイト・ウインスレット、ヘレン・ミレンがそのくらいらしい。

豊かな嗜好品に寛容な時代

最後まで一気に聴きとおしました。
思わせぶりなところがなく、どんどん進んでいきます。天海祐希がテレビでいなっかっぺ大将を歌ったときのようかしら。
わたしの基本的な聴き方とお気に入りの探し方は、最後までトイレに立たず聴きとおしたか、またアンコール聴取したか、です。
変ロ長調協奏曲は、ポリーニ、シフ、ツィンマーマン、ワン、アムランあたりは中座のくち。
演奏が始まって、ひきこまれ最後まで傾聴してしまったのは、ハフ、ラーンキ、カウテン、ソコロフ、そしてヘスとなりました。

いつも感謝していますが、重ねてお礼を、影踏丸様!

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