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生命体に必要な油脂の種類の違いは、構成する脂肪酸の組み合わせが違うのです!

今日は昨日の続きのコラムになります。今日は油脂をもう少し科学的に見て行きます。

画像は消化管で水を含む6大栄養素(たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル・水)が分解されて吸収されるのか、分解されないで吸収されるのかを示したイラストになります。

水はそのまま吸収されるとして、ビタミンやミネラルもそのまま分解されずに吸収されます。

たんぱく質、糖質については、プロテアーゼやアミラーゼなどの消化酵素により分解されて、それぞれアミノ酸や単糖のグルコースとして吸収されます。

では、脂質はと言いますと、リパーゼという消化酵素により分解されます。

脂質を構成する油脂1分子を分解すると、1分子のグリセリンと3分子の脂肪酸になります。脂肪酸はいくつかの種類があることは、以前のコラムでお伝えしてきました。

化学式で見ると、グリセリンはただ一種の分子ですから、油脂の種類の違いは、脂肪酸の組み合わせの違いと言うことになります。

食品に含まれる脂肪酸の多くは10~20個程度の炭素鎖から出来ています。脂肪酸には炭素鎖に二重結合が含まれるか否かで、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられていました。

昨日のコラムで言うと、哺乳類の油脂は脂肪になり飽和脂肪酸ですし、魚介類や植物の油脂は脂肪油になり、不飽和脂肪酸というわけです。

明日は体に悪いと言われるトランス脂肪酸について触れていきます。