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いま、何を食べるのがいいのか!から健康を考える会社 株式会社 ぷろぷろ

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最近の記事

<腸内細菌>腸内マイクロバイオームが大きく変化する生涯における5つの時期とは?

腸内細菌を深く掘り下げて行ってますが、今日は年齢を重ねるに従い、腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)がどう変化していくのかというお話しです。画像は女性の年齢が経つにつれてのイラストですが、今回ピックアップする年齢基準とは異なっています。あくまでイメージ画像です。 わかりやすいように、今回は結論から申し上げます。人が年齢を重ねるに従い大きく変化するのは、以下の5段階で分けられると言われています。 ①出生時、②離乳食の摂取時期、③幼年期から学童期、④成人期、⑤100歳を超える

    • <腸内細菌>腸内マイクロバイオームの5つの存在意義とは?

      腸内細菌についてここまで細かく見てきましたが、いったん、まとめてみたいと思います。 参考文献は『実験医学<増刊号>マイクロバイオームと医療応用』です。 この中で、腸内細菌叢(腸内マイクロバイオーム)の存在意義として5つにまとめられています。ここまでこのコラムで触れてきたものです。 1つ目は、食物残渣からのエネルギー抽出と人への提供です。腸内細菌のエサになる食物繊維などをエネルギーに変換し人へ提供していると言うものです。 2つ目は、感染性微生物の定着阻止とあります。免疫

      • <腸内細菌>腸内細菌が産生する水溶性代謝物以外のものとは?

        ちょっと今日は、腸内細菌に関する最新の研究に基づくものですので、内容が難しくなります。私も理解するのにいくつかの文献を見比べて書いていますが、説明が不十分になるかも知れません、その点はご容赦ください。 これまでの腸内細菌叢がもらたす代謝物の研究は、昨日までに見てきましたが、水溶性代謝物に関するものがほとんどでした。 例えば、短鎖脂肪酸や補酵素となるビタミンB群やビタミンK、トリプトファン代謝物やオルニチン由来のもの、そして昨日のセロトニンに代表される神経伝達物質です。加え

        • <腸内細菌>人の心を操るセロトニンは腸内細菌が生み出していたとは!?

          今日は腸内細菌が生み出す代謝物について、昨日触れた、短鎖脂肪酸や補酵素(ビタミンB群やビタミンKなど)以外のものを上げてみたいと思います。 セロトニンという言葉を聞かれたことはありますか?幸せホルモンとも呼ばれ、分泌されることにより幸せを感じると言われています。 このセロトニンですが、どうやら、腸内細菌が生成しているようなのです。セロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンと言うたんぱく質を腸内細菌が代謝し生み出されます。トリプトファンが含まれる食品で言うと、大豆製品、乳

        • <腸内細菌>腸内マイクロバイオームが大きく変化する生涯における5つの時期とは?

        • <腸内細菌>腸内マイクロバイオームの5つの存在意義とは?

        • <腸内細菌>腸内細菌が産生する水溶性代謝物以外のものとは?

        • <腸内細菌>人の心を操るセロトニンは腸内細菌が生み出していたとは!?

          <腸内細菌>人の腸内に棲む腸内細菌たちが‟隠れた臓器”と言われるわけ

          今日も昨日に引き続き腸内細菌の話しになります。この腸内細菌が腸内にお花畑のように広がっている様をよく、「腸内フローラ」と呼びますが、これは医学的な呼称ではありません。 腸内細菌の集まりは、腸内細菌叢もしくは腸内マイクロバイオーム(マイクロバイオータ)と呼びます。 腸内細菌のエサの話しは、何回にもわたってして参りましたが、これまでは人が小腸で消化しきれなかった食物残渣を腸内細菌がエサにしているという話しでした。 人は消化酵素で分子レベルにまで食物を分解しないと、血管に栄養

          <腸内細菌>人の腸内に棲む腸内細菌たちが‟隠れた臓器”と言われるわけ

          <腸内細菌>健康でいるためには、人の腸管に棲む真正細菌の種類、構成比そして菌数がとても大事になります!

          昨日までは、漢方薬の生薬について効能や成分から腸内細菌との関係性までを紐解いてきました。 この生薬と腸内細菌の関係性については、様々な研究者が研究しており、生薬ごとに科学的見地で解明されている分野であります。 今後もこの関係性については深く見て行こうと思いますが、腸内細菌そのものについても言うまでもなく、日夜、世界の研究者が探求している分野です。 今日からは、腸内細菌の最新研究を出来るだけ平易にお伝えしていきたく思いますが、参考文献として、2024年11月1日発行の「実

          <腸内細菌>健康でいるためには、人の腸管に棲む真正細菌の種類、構成比そして菌数がとても大事になります!

          <便秘治療薬>生薬の「大黄」が持つ配糖体を代謝するビフィズス菌がいるかいないかが、効く効かないを左右している!

          便秘治療に用いられる生薬の大黄(画像)についての昨日のコラムの続きになります。 今日は、その成分と腸内細菌との関係性について触れていきたいと思います。 まず、成分としては配糖体のセンノシドが含まれています。配糖体と言えばグリコシドとも言いますが、糖がグリコシド結合により様々な原子団と結合した化合物のことを指します。このグリコシド結合は、人が持つ消化酵素では分解できず、腸内細菌によって結合が解かれ、代謝されます。 この腸内細菌の代謝により、薬効が体に作用するということにな

          <便秘治療薬>生薬の「大黄」が持つ配糖体を代謝するビフィズス菌がいるかいないかが、効く効かないを左右している!

          <漢方薬>便秘治療の生薬「大黄」とは?

          これまでのコラムで漢方薬の生薬と腸内細菌の関係性を探求していますが、今日は便秘治療薬に使われる生薬で代表的な大黄(画像)を取り上げたいと思います。 2月6日のコラムで熱性便秘の治療薬「麻子仁丸」について取り上げていますが、この麻子仁丸に含まれる生薬が「大黄」になります。 タデ科のダイオウ種ショウダイオウなどの根茎の外皮を取り除き乾燥させて生薬にします。 中医学(東洋医学)では瀉下類に属し、下剤として用いられますが、体を冷やす性質があり、熱性便秘の際に用いられます。 他

          <漢方薬>便秘治療の生薬「大黄」とは?

          <薬膳>同じ高麗人参でも「白参」より「紅参」の方がサポニン含有量が多いのはなぜ?

          先日から高麗人参のことを書き綴って参りましたが、今日はその高麗人参にひと手間加えた「紅参」という生薬をご紹介します。 高麗人参は地中の栄養分を余すところなく吸い取りサポニンを蓄えます。このサポニンですが、同じ高麗人参でも皮つきのもの、そうでないもの、生のもの、蒸したものなどによって含有量は変わってきます。 高麗人参を畑から収穫し、水洗いした生のものを「水参」、さらに皮をむき乾燥させたものを「白参」、湯通しして乾燥させたものを「人参」と言います。 そして、皮つきのまま蒸し

          <薬膳>同じ高麗人参でも「白参」より「紅参」の方がサポニン含有量が多いのはなぜ?

          漢方薬の生薬と腸内細菌の関係性を3つの視点から考察してみた!

          ここまで漢方薬と腸内細菌のつながりを何回にもわたって見てきましたが、今日はちょっと整理してみたいと思います。整理するにあたり、3つの視点で見て行こうかと思います。(東邦大学医学部 田中耕一郎先生の文献がとてもまとまっていましたので、参考文献として一部引用させていただきました。) 1つ目が、漢方薬の生薬の多くが植物であることから、植物の細胞壁が多糖類のセルロースであることが上げられます。 セルロースは難消化性成分の食物繊維でありますから、人は消化酵素を有していないため小腸で

          漢方薬の生薬と腸内細菌の関係性を3つの視点から考察してみた!

          <漢方薬>生薬が土壌に含まれる栄養素や土壌菌に影響を受け、それが腸内細菌と結びついているって!?

          今日も三七人参の続きなのですが、今日は、昨日の訂正から入ろうかなと思います。 昨日のコラムで三七人参は高麗人参よりサポニンの量が2倍から4倍で主根の大きい方が豊富に含まれていると表現していました。 もちろん、大きい方がサポニンの量が多く含まれている可能性はあり、その可能性から価格も高いものが多いのですが、実は、三七人参が育った土壌が肥えているかどうか、たっぷり栄養素を含んでいたかどうかに関わって参ります。 もっと正確に言うと、土壌にも土壌菌なる多くの微生物が存在していま

          <漢方薬>生薬が土壌に含まれる栄養素や土壌菌に影響を受け、それが腸内細菌と結びついているって!?

          <漢方薬>高麗人参よりサポニン量が多く貴重な生薬「三七人参」とは?

          今日は高麗人参と同じウコギ科の多年草の三七人参を取り上げます。三七とも田七人参とも呼ばれ、その由来は植えてから収穫までに3~7年かかると言う説もございます。 中医学(東洋医学)では、高麗人参が簡単に言うと気の巡りを良くする補気類の効能があったのに対し、三七人参は止血類に属し、体内外の出血を制止する生薬となります。 高麗人参も万能薬的な働きでしたが、三七人参は高麗人参の2倍から4倍の幾種ものサポニンを含有しており、そのサポニン量は主根の大きい方が豊富に含まれています。 高

          <漢方薬>高麗人参よりサポニン量が多く貴重な生薬「三七人参」とは?

          <漢方薬>高麗人参の成分(ジンセノサイド)を消化吸収するために低分子化して腸内細菌のエサにするとな!?

          昨日まで高麗人参を見てきましたが、今日は昨日の続きですが、高麗人参に含まれる成分、ジンセノサイドという配糖体を腸内細菌がエサにしてくれないと代謝されないと言うところで昨日は終わっていました。 実に日本人の70%が十分に高麗人参を有効に利用出来ていないと言うのです。 もちろん、ジンセノサイドと言う配糖体を消化するビフィズス菌や乳酸菌が腸内に棲息していなければ、食物やヨーグルトから摂取すれば数日で腸内にて機能してくれそうですが、実はもっと手っ取り早い方法があるのです。 要す

          <漢方薬>高麗人参の成分(ジンセノサイド)を消化吸収するために低分子化して腸内細菌のエサにするとな!?

          高麗人参に含まれるジンセノサイドと言う成分が、どうやら腸内細菌のエサになり代謝物が生み出されているようです

          今日の画像は、高麗人参(オタネニンジン)の実です。 よって、今日も高麗人参についてですが、今日は高麗人参の成分や腸内細菌との関連性について触れていきたいと思います。 高麗人参の成分としては、ジンセノサイド(Ginsenoside、ギンセノシド)なのですが、これは高麗人参特有のサポニンになります。 *サポニンとは、植物の根、葉、茎などに広く含まれている配糖体の一種で苦みやエグみなどの元となるものです。 ジンセノサイドについて、研究機関による分析結果では、基本骨格のサポゲ

          高麗人参に含まれるジンセノサイドと言う成分が、どうやら腸内細菌のエサになり代謝物が生み出されているようです

          <漢方薬>生薬の中でも代表格的な高麗人参とは何ぞや!

          今日は漢方薬の生薬のなかでも代表格ともいえる「高麗人参」についてです。 たびたびこのコラムでも高麗人参に触れてきましたので、違った画像を選ぶのが一苦労です!?(笑)それだけメジャーな生薬だと言うことでしょう! 高麗人参は朝鮮人参とも呼ばれていますが、ウコギ科のオタネニンジンの根のことを指します。朝鮮人参と呼ばれるだけあって、朝鮮半島、中国の東北地方が主産地になります。 耐寒性が高く地中の栄養をゆっくりと吸い込み根にそれを蓄えることが、補益の源泉と言われる由縁です。 補

          <漢方薬>生薬の中でも代表格的な高麗人参とは何ぞや!

          <薬膳>貧血には同じ養血類でもにんじんより豚レバーを食べるべき理由とは?

          昨日のコラムで薬膳としてのにんじん(スーパーで売られているにんじん)を見てきましたが、今日はもう少し突っ込んでみたいと思います。 にんじんは中医学で言う養血類で、血を補う効能があるのですが、これを栄養成分でみると鉄分が作用していると述べました。赤血球を作るのに必要な栄養成分として葉酸とのタッグも必要なのですが、実はにんじんにはその葉酸も豊富に含まれています。 画像はあえて葉がついたにんじんを掲載しましたが、葉がついたにんじんで葉酸は可食部100g中73μg含有されています

          <薬膳>貧血には同じ養血類でもにんじんより豚レバーを食べるべき理由とは?