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週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記…
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2021年1月の記事一覧

フランスで少女4人組のスリにあった話

フランスで少女4人組のスリにあった話

これはたぶん今から10年近く前の出来事。

毎年開催されているジャパンエキスポに参加&登壇するためにフランスに出張していた時の話です。

バンダイナムコエンターテインメント(当時はバンダイナムコゲームス)との同行だったのでたぶん『NARUTO-ナルト-』のゲームのためのプロモーションだったのでしょう。

会場での仕事を終えて夕方くらいに地下鉄に乗って移動していた時に私はスリに遭いました。

はい、

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だが一流にはその先がある

だが一流にはその先がある

私の本業は当然ながらゲームクリエイターです。

最近は漫画の原作を書いたりアニメ企画を作ったり様々な宣伝活動の一環として色んな番組に出演したり学校講演も積極的にやったりもしていますが、あくまで本業はゲームソフトを制作するゲームクリエイターなのですよ。

しかし(性質上)あまり日常の中でSNS含めて具体的にやっているお仕事の内容について言及していないこともあってか、割とその印象=イメージは薄く捉えら

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天与呪縛のフィジカルギフテッド

天与呪縛のフィジカルギフテッド

『呪術廻戦』の過去編「懐玉」エピソードの中で若かりし五条悟は異常なまでの身体能力を示す禪院甚爾(ぜんいんとうじ)に対して、こう表現しています。

「天与呪縛のフィジカルギフテッド」

本来、呪術者同士の闘いにおいて大きく戦況を左右するはずの呪力が全く感じられないことを悟ったモノローグの中での発言です。

また単行本5巻に収録されている「京都姉妹校交流会」エピソード中でもメカ丸自身が同じように『天与

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おめでとう、君は“知る者”となった

おめでとう、君は“知る者”となった

創作におけるコツというか、それ以前の必須条件であり前提条件というのは当然ながら“創ること”です。

とにもかくにも“作ること”であり“創ること”が第一条件となります。

作り始め無いことにはそれこそ何も始まりません。

「作りたい」ではなくと「作る」こと。

では最も身近で手短な創作とは何でしょう?

それは『描く』ことと『書く』ことだと思います。

『描く』とはイラストや漫画などを指していて絵を

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今日が残りの人生の最初の日

今日が残りの人生の最初の日

『ハッピー・デス・デイ』という映画があって、作品自体は同じ朝を繰り返して何度も死んでしまう女子高生がそのループから抜け出すために奮闘する姿が描かれた名作なのですが、その作中でいつも目覚めてしまう同級生の男の子の部屋の扉にこうしたメッセージが書かれていました。

「今日が残りの人生の最初の日」

主人公であるヒロインは(何度も同じ朝を繰り返すたびにこの扉のメッセージが目に入るので)「このメッセージ最

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誰かの意見が君の現実になる必要は無い

誰かの意見が君の現実になる必要は無い

ネットフリックスで『スタートアップ:夢の扉』を全16話視聴しました。

はい、例によって韓国ドラマです。

私はこの手のドラマを観る時というのはだいたい一気に観てしまう感じなのですが、久しぶりにドハマリして全16話を24時間で(それこそ)寝る間も惜しんで一気観してしましました。

それくらい面白かったです。

作品自体はもう観ていただければいいのですが、ざっくりあらすじだけお伝えしておくと「(文字

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“緊張してます”は口にするな

“緊張してます”は口にするな

初っ端から否定言葉で始まってすみませんね。

私ですね、「緊張してます」って話すのも話す人も大嫌いなんですよ。

わかります?

よくなんかのイベントとか授賞式とか講演とかで前に立って誰かが何かコメントを言うとするじゃないですか。

その時に話の冒頭で

「えっと、あの、急に振られたのでちょっと緊張してます」

なんてことを口にする人っているじゃないですか、アレですよ、アレ。

私、アレが大嫌いな

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早く行きたいなら一人で行け遠くに行きたいならみんなで行け

早く行きたいなら一人で行け遠くに行きたいならみんなで行け

皆さんはもうご覧になりましたか?映画『えんとつ町のプペル』の話です。

もともと私自身、キングコングという芸人・西野亮廣さんのことはテレビでも色んなところで存じ上げてましたが、特に目にするようになったのはやはりこの原作となった絵本『えんとつ町のプペル』を制作されてからでしょうか。(厳密には絵本が原作というわけではなく映画脚本の一部を絵本にしたという感じのようです)

他の芸人さんとは違ってテレビで

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