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とても、個人的なこと

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巣食う感情や言葉を掬うことで、自分を救うための個人的なことを垂れ流してます。こんな人もいるんだな〜という気持ちになれるかもしれません。
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#日記

【風紋 37】固めのオムライス

【風紋 37】固めのオムライス

瞬く間に5月の眼差しがはるか後方に遠退き、6月にがっぷりよつ。油断禁物だけど、よそ見はしてたい。「もう今年も半分すぎるじゃん!」的な言説を耳にすると、意識がかっ飛ばして冬を見据えてしまう。これだから梅雨に足元をすくわれる。これから7月末にかけてなかなか大事な予定が詰まっているのだから、納豆とビタミンと日光、あと湯船、アイスを食べて体を冷やすべからず。

でもアイスコーヒーだけは飲んだっていい。体の

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【風紋 36】口元が緩い

【風紋 36】口元が緩い

気づけば約3週間ぶりに朝番で7:00出勤。やっぱりこれが性に合う。

お風呂掃除から入って徐々に自分のギアを上げていきながら、一旦お昼休憩まで走り切る。掃除中はまだ昨日観た違国日記の柔らかな気持ちが残存していた。いつにも増して快活な挨拶が自分から出てきて、気持ちいい。
久しぶりにLAMPのハンバーガーを食べた。NOJIRIバーガーにアボカドとチーズを追加でトッピングして、ボリューム満点の塊に高まる

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【風紋 35】言葉の周りに漂うそれ

【風紋 35】言葉の周りに漂うそれ

『違国日記』を映画で観た。漫画が話題になっていたときから、頭の片隅に常に存在していた作品。鑑賞した今は、心のど真ん中に居座っている。自分にとって、びっくりするほど大切な作品になった。この作品を観て感じたことは、簡単に言葉にしたくないという確かな手ごたえを感じる程に。

『正欲』を観てから、ガッキーの演技に首っ丈になってしまっていたが今回も凄まじかった。ガッキーにしか出来ない役柄がこの世にはある。原

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【風紋 33】寄り道

【風紋 33】寄り道

タイトルをカウントアップしていくのを続けていくか悩んでいる。日付の方がいい気もするし、"風紋"を毎回付けるのもなんだか変な気もしてきた。タイトルをいっそ日付だけにしてみるか、とも思った。けど、タイトルのないほとんど過ぎ去って忘れ去られてしまうような日々にも名前を付けてあげられるのが、日記の良さではないか。無味乾燥な数字に集約されない時間を過ごしてやるんだという、自分への責任を果たす気持ちも込めて日

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【風紋 31】まぬけ日和

【風紋 31】まぬけ日和

昨日帰ろうと思ったときにいつも通りポケットに手を突っ込むと、車の鍵がなかった。「車の鍵を無くしたかもしれない」という焦りは、まずカバンの中身を空っぽにさせる。ない。ポケットというポケットを弄る。ない。今朝モルックをした今や暗闇となった場所を照らす。ない。とりあえず車に戻って差しっぱなしかどうか見に行く。ない。そもそも、車がない。途方に暮れた。
「ああ、今日は徒歩で来たんだった。」
帰り際たまたま誰

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【風紋 30】日常に微差を、たまに誤差

【風紋 30】日常に微差を、たまに誤差

昨日帰り道に空を見上げると、星の輝きが逞しかった。
5月はとにかく運転に慣れるために、意識的に車に乗り続けていたから空を見上げる回数も少なくなっていたかもしれない。たまには歩かないとな。"たまに"ってのがミソで、ずっと歩いてても、ずっと車に乗り続けても当たり前になってしまう。日常に微差を。

雨が続いていたので久しぶりのランニング。走り始めて少ししてから「距離を伸ばしてみるか」と思い立ち、通り過ぎ

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【風紋 29】毎週楽しみな番組を観るのが苦手です

【風紋 29】毎週楽しみな番組を観るのが苦手です

夜番が続くと、生活リズムを小気味よくするのが難しい。
もう10年くらい家にテレビがない生活だったり、そもそもドラマを追いかけるのが苦手だったりするので動画配信サービスでも毎週ドラマを観るという習慣を「逃げ恥」以来置き去りにしてしまった。ただ今期は『RoOT』の配信を毎週心待ちにしている。数年前話題になった自分も大好きなアニメ『ODD TAXI』の世界観を下地にしたドラマで、主題歌がBialysto

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【風紋 27】吹けば青嵐

【風紋 27】吹けば青嵐

昨日無印からの帰り道に、無印からほど近い七福の湯へ寄った。いつもは誰かが行く時に同乗して辿り着いていた街中にある秘湯。ついに自分の行きたいときに、いつでも行ける馴染みのお風呂屋さんになってしまうのか。車ってすごい!と思う反面、行きたいところに行けてしまうつまらなさが体の中をほんの微量、流れていくのを感じてしまった。本当に天邪鬼でへそ曲がりで鼻曲がり。思わぬところにたどり着いてしまう偶発的な余白は、

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【風紋 25】熱出す水曜

【風紋 25】熱出す水曜

水曜日はSpotifyのプレイリスト"New Music Wednesday"で更新された新譜を聴くのが日課、というか週課だ。
"奇奇怪怪"も水曜日に更新されるので耳肥曜日なのだが、今週はお休みとのことでおあずけ。TaiTanさんが扁桃炎になってしまったそう。扁桃炎の辛さは社会人1,2年目、3ヶ月に1度きつめの扁桃炎にかかりその度3-4日休むので有給を全て消化しきってしまうという地獄を味わったため

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【風紋 21】日常に巣食う魔物

【風紋 21】日常に巣食う魔物

上田の快活クラブで一夜を明かした。
夜の23時にチェックインし、シャワーを浴びて炭酸水を飲みながらのんびり寝る準備を整える。部屋のすぐそばにシャワー室があるのは良かったが、トイレに行くためにブースエリアからオープンブースを通って、カラオケエリアまで行ってトイレに向かう構造がかなり厄介だった。響き渡る重低音と人工的な光、若者たちの有り余るエネルギーのシャウトは、慣れない上田までの運転の疲れもあり睡眠

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【風紋 20】風任せなでまかせ

【風紋 20】風任せなでまかせ

この日記的な文章のタイトルを変えた。風紋。
元は「とても、個人的なこと」というタイトルで、仮題をずっと使い続けてたような感じだ。日記なんて基本的には"個人的なこと"なんだけど、これはこれで気に入っていたけどもう少しタイトルらしいものを付与したくなった。その方が愛着を持てる気がするので。

風紋って、あまり聞き馴染みのない言葉なのだろうか?自分はとっても聞き馴染みがある。
風紋とは「砂丘の表面などに

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【風紋 18】振動を記録

【風紋 18】振動を記録

起床15分で文章を書き始める。昨日は夜まで仕事、今日はこのあと7時から仕事、今日の夜は予定がある。自分の1日の隙間に言葉を流し込んでいく。水量は多くなくても、そこに水が流れたことで局所的な変化は生まれる。なんでもないことに言葉を付与し、ここに確かにあったという事実を世界に置いておくのだ。蝶の羽ばたきが竜巻起こすように、風が吹けば桶屋が儲かるように。半径1mm圏内の胎動が、世界のサプライズを作ってい

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【風紋 17】武士道

【風紋 17】武士道

「申し訳ない」
とお客様に言ってしまう時期があった。

接客業において、お客様に謝罪をする際の文法としては「申し訳ないです」「申し訳ございません」が正しい。謝罪に正しさが存在するかどうかは、棚にあげ、月1-2度程使うたこ焼き機の箱の裏に一度寄せておく。

上司に「おゆう"申し訳ない"って言っちゃっているよ。武士なの?」と指摘を受け、自覚した。
電話口や目の前の謝罪すべきお客様に対して、口調や表情、

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【風紋 16】水は上から下に流れる

【風紋 16】水は上から下に流れる

起き抜けに雨。日課にしようとしてたランニングはものの2日目で連続記録更新ならず。「文章を毎日書くことを決めたから、ランニングも毎日するよな〜」と、自分の中に微粒子程度に存在するストイックな魂を無事に鎮めてくれた。雨は立ち止まりを許すからありがたい。どうも自分はマグロではない魚のようだ。

雨の許しを得た魚は今週もジャンプを読む。この時間だけは譲れない。トビウオなのかもしれない。トビウオってほんとに

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