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【風紋 25】熱出す水曜

水曜日はSpotifyのプレイリスト"New Music Wednesday"で更新された新譜を聴くのが日課、というか週課だ。
"奇奇怪怪"も水曜日に更新されるので耳肥曜日なのだが、今週はお休みとのことでおあずけ。TaiTanさんが扁桃炎になってしまったそう。扁桃炎の辛さは社会人1,2年目、3ヶ月に1度きつめの扁桃炎にかかりその度3-4日休むので有給を全て消化しきってしまうという地獄を味わったため、文字通り痛い程分かる。扁桃炎の辛さは、並のインフルエンザの比にならない。全身は高熱。唾を飲み込もうとする度に、腹を括って決意する必要がある程言葉にならない痛みが喉を通過する。もちろんまともなご飯を食べれらないので、回復もしづらい。思い出したくないくらい、あの時期は肉体的にも精神的にもきつかったな〜。でも、きつかったけど、あの時感じてたリアルなきつさはもう思い出せないのは、なんだか過去の自分に申し訳なくなる。そういえば、扁桃炎で何もできなかったときに音楽に救われていた気がする。あの時、何を聴いていたんだろう。

話を戻す。New music Wednesdayでジャンルごちゃ混ぜで新しい音楽に触れられるのが、音楽雑食派の自分にとってありがたい。馴染みのアーティストさんの曲を選択してひとしきり聴いた後は、プレイリストをシャッフル再生して垂れ流すので全く聴いたことのないアーティストの新譜も勝手に耳に入ってくる。ビビッとくる曲があれば、そのアーティストの他の曲もそそくさ聴き漁るのがこの上なく楽しい。今日はスッと目覚めたため、体を動かした後に湯船をためて8.5身浴かつ音浴。今週の新譜は馴染みのアーティストが最高すぎて起床から1時間半強、これを書いている現在進行形で7曲くらいをひたすらリピートしている。特に米津玄師の『毎日-Every Day』、鈴木真海子の『うつつ』に心が踊っている。自分の音楽の聴き方は、基本的に音に酔える耳心地の良さの比重が大きい。音楽的ほろ酔い状態の中で、ヌルッと、スッと、ガツンと入ってくるワンフレーズがあれば酔いは回って酩酊だ。挙げた2曲は、見事に酩酊にさせられ朝から気分がいい。『毎日-Every Day』の"この日々を踊りきるにはただ一人じゃあまりに永いのに" "日々共に生き尽くすにはまた永遠も半ばを過ぎるのに"の美しい対比、『うつつ』の"うつつを抜かそうよ今夜"の抜け感がいいつまみに。
KM,C.O.S.Aの『two-seater(348)』は心臓が揺れるし、椎名林檎の新アルバム『放送会』も流石に聴き逃せない。

今日は仕事終わり、休みで長野市へ飲みに出かけたサラマンダー小野を迎えにいくという依頼を受けている。これまでの3年間、たくさんの人に車に乗せてもらい、自分で運転するようになってから乗せてもらった時間への感謝がより一層深まっている。車を買うことと、自分の時間が合う限りはお世話になった人の立派な足になることは同時に決意した。サラマンダー小野は中でも乗せてもらった回数、そして距離ナンバー1な同い年。迎えに行かないわけがない。ただ、99%恩返しの気持ちがありながらも迎えに行ったときにへべれけになって気持ちよさそうなサラマンダーの顔を想像すると、少しだけ後ろ髪を引かれる。
せっかくなのでこれを機にドライブ用のプレイリストを作って、ノンアルで酩酊できるように準備しておこうと思います。


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