高校3年の強歩大会で起きた珍事件
高校1年の夏に長距離走を走るのが好きになった私は、部活を引退したあともランニングを続けていた。
というのも、10月に強歩大会(「強く歩く」という願いを込めてこういう名前になっていた)という学校行事があったからだ。
歩くことも走ることも認められており、全長28キロメートルをどうにかしてゴールするというものだった。
部活を引退した友人たちの多くは、徒歩で道を行くことを選ぶ人が多く、背中にはリュックサックを背負っている。
私は少しでも体を軽くするために、電話するための20円のみをポ