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妻とクロマニヨンズのライブに行った話

6月8日土曜日、午前中の仕事を終え、定禅寺通にあるカフェに私はいた。すぐそばの東京エレクトロンホール宮城でこれから始まるクロマニヨンズのライブに参戦するためだ。
クロマニヨンズのライブはこれまで何度も観てきたが、今回は妻も一緒である。一体、クロマニヨンズを見て何というのだろう。

そんなことを思っていると、あっという間に開場の時間となった。
何度も足を運んでいるもののこの瞬間はいつも心臓が高鳴る。今回は2階席であるため、間近でというわけにはいかないが、それでも楽しみなのだ。
扉をくぐると、やはり見えてきた。コビーのベース、カツジのドラムセット(今回はツーバス)、マーシーのギター、そしてヒロトのハーモニカのアンプ…。会場内では、昭和の歌謡曲が流れていた。

おなじみのMCの方がコールすると、今回はあ
っさりと4人が出てきた。まるで、初めて10年前から全く年を取っていないかのような風貌だった。
唯一違うことがあるとすれば、ヒロトのズボンが下がって多少危うい状態になっていることだけだった。

ステージはやはり圧巻であった。4人のパワフルな演奏はもちろん、幻想的な舞台演出や照明の色使いなど、新たなクロマニヨンズのステージを存分に楽しむことができた。

そして見終わった後、妻に感想を聞いてみると「純粋なヒロトさんとマーシーさんの演奏に感動した」とのことであった。
30年以上バンドをやっている2人が、心の底からロックンロールが大好きであることがにじみ出るステージであったという。それもあってか、還暦過ぎた2人が可愛かったという。

彼らが素晴らしい演奏をしていたことはもちろん、自分をよく見せようと取り繕うのではなく、まっすぐと音楽と向き合っていくことが大きなエネルギーとなっていたという。

妻と一緒にクロマニヨンズのライブに行ったことで、新たな彼らの良さを知ったのであった。

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