秋田ミュージックフェスティバルに出演した話
8月31日朝8時、私は妻と一緒に東北自動車道を北上していた。秋田市で開催される秋田ミュージックフェスティバルに参加するためだった。
とはいえ、心配なのは天候。台風10号の影響のためか窓に映る雲はどんよりと鉛色だ。
秋田県に入ると、滝のような雨に何度か降られながら秋田市内にたどり着いた。
会場に入ると、すでに他の出演者の方が演奏されていた。
ブルーシートが被せられたスピーカーや重りで補強されたテントが、係の方々の涙ぐましい努力を物語っていた。
中には、中学生?ぐらいのボランティアの方々もおり、一生懸命働いていた。
私の出番の2つ前辺りから徐々に雲行きが怪しくなり、演奏を終える頃には、土砂降りになっていた。
みんなでテントに避難しながら「フジロックみたいだなあ」なんて呑気なことを考えていると、少しずつ雨が小降りになってきた。
すると、係の方々がカッパを着て濡れるのも構わず椅子や机の水を拭いたり、水をかき出したりしていた。
私も居てもたってもいられなくなり(というか一緒にやりたくなり)、道具を借りてステージの水をかき出していた。
そんなこんなで、雨にも負けずステージは進んでいった。
私がライブするときには、雨も上がり、晴れとは言わないまでも、天気は回復し、伸び伸びと歌わせていただくことができた。初出演ながら、自分の曲で踊っていただいたり、手拍子をもらったりと大変温かいステージとなった。
台風にも負けず手作りのイベントを作り上げ、運営してくださった秋田ミュージックフェスティバル実行委員会の皆さん、スタッフの皆さん、ご来場の皆さん、本当にありがとうございました!