ふしぎなキリスト教。確かに、ふしぎかも。 ぶっちゃた話「なるほどな〜!」と思うところは少なかったし、かなり個人の解釈×キリスト教が書かれている。ディスしてるわけではなくて、この本のコンセプトがそういうライトなノリを大事にしてるのだ。 ただ、直感的にヤダなー!と思う切り口もいくつかあって… ドーキンスの宗教批判は勢い余って宗教的だ。という話をはじめ、カント哲学も神を意図して組みしていないのにキリスト教的になっているという結論は GODから外れても「意識しすぎ〜!!」とか言われ
貴志祐介さんのホラー短編集。 面白かったなー。 寝てる間に、勝手に身体がテレポーテーションされてしまう怪異「フーグ」が最悪だった。 自分におきかえて、布団でぬくぬくして起きたら神戸とか最悪。ガラパゴス諸島とかに連れてってくれたらギリ許せる。 特に好きな短編は、「こっくりさん」。 終わり方が良い!本当にジ•エンド。続きが気になりようがない、後味スッキリで切れ味抜群だった。 降霊術で思い出すのは、去年日本でも公開された映画「Talk to Me」 幽霊が当たり前にあるもとして
哲学界のスター選手を簡単にまとめている本はめちゃくちゃある。好きだけども空虚さも感じる。 わたしはいつもタバコを吸ってるという理由でハンナ・アーレントが好き。 何が正しいか「自分でよく考えなさいね。」といっているのも好き。 何もよく考えない自分にはいつもアレントを心に置いておかなきゃいけない。逆をいうとコレくらいしか哲学者から得られたと実感できることがない。ただ、このアレントのコトバも分かった気になって、一言でまとめる仕草がわれながら陳腐っている。 悪の凡庸さを問い直され
怪獣Loveな人と怪獣談義したいなー。 出会う人、出会う人に、「ガメラがさー」とは切り出さない。それが問題だ。とにかく今は孤独に怪獣を愛でている。 ビジュアルが好きな怪獣は、ベタかもしれないが、ヘドラとレギオンだ。もっと考えたら違うのが出てくるかも。日によって変わりそうだ。 一番かわいいのはモスラ、可愛い。 畏怖の対象としてはブルトンやゼットンも台頭してくる。ゴジラも外せない。 ここで挙げた怪獣はすべてフィギュアとしてわたしの部屋で身心を共にしている。 この本は怪獣に
歴史修正主義、耳障りが最悪だ。これ以上ないかもしれない。ホロコースト否定論者について大半のページが使われていた。わたしもコレが一番に浮かぶ。 1.歴史の可変性まず1に歴史の記述が個々によって違うことを述べていた。冷静な切り口ー! 例えばクリスチャンが記した歴史は大いなる存在が導いてるというテイストが組みされたり、マルクス主義者が書けば、歴史に経済観念が加わる。 フェミニズムに寄れば、父権によって語られると述べている、コレが歴史にのっかる解釈部分だ。 2.歴史修正主義とは何
BLUEBACKSの本だ。StarbucksよりBLUEBACKSだな。さらにいうとBlack Sabbathがイイ。 サイエンス本を読むの好き。この世の真理にわたしは興味あります!と、挙手する姿勢が大事と思う。 しかし、テキストが読めることと内容の理解には壁がある。でも読むことを習慣にしてるので徐々に、「よくはわからないけど、そういうことかー!」が、増えていってるように・・・思う。 この本は丁寧に重力について分かっていること、分かっていないことを分けて教えてくれる。 特
この小説めちゃくちゃめちゃくちゃ面白かった。 歪んだ初恋と性の芽生えとスクールカーストの青春小説だ。 何が良いって主人公の初恋の相手、サッカー部の伊吹くんだ! かっこよすぎる!伊吹くんの言葉はストレート。そしていつでも誠実、正論しか言わない。正論は人を傷つける節があるが伊吹くんは器がでかいから大丈夫。 主人公同様に、わたしも伊吹くんの一挙手一投足を追いかけてしまった。伊吹くんには世界がどう見えてるんだろう?と気になった。 さまざまクラスの恋愛模様が描かれていた。 例えば学校
嵐みたいな漫画を読んだ。 日本人よ!覚醒せよ!という愛国ほとばしる内容だった。ヤクザと政治家が裏で手を組み日本を変えようとする話、乱暴者しか出てこない。 沖縄の米軍基地問題や、対中関係を一挙に解決しようと、尖閣諸島に米軍基地を作るという勢いのある外交が印象的だった。 個人が中国を民主化しようと画策したり、個人が沖縄から米軍を撤退させようとするエピソードが続き、最終的には個人が核爆弾をゲットするので驚いた。とにかく勢いだ。 話も終盤、政治家になった主人公が改憲と徴兵制度を
星空間航空が可能というテクノロジーが前提にある短編集。 浮遊感ある小説だったなー。好き、なんか一年後には忘れてそうだけど瞬間ココロをとらえるみたいな話がつまってた。 SF、サイエンス・フィクションというジャンルの持つカチカチした感じがなくて、どこまでも叙情的で、ヒューマンが中心にあった。なんなら宇宙人までヒューマンだった。 タイトルも良い。 光の速度を超えられない、コレは思いあがった人類に対して、その脳みそでも埋められないくらいに世界は広いんだからな?という、悟しのように
ノンフィクションだ〜!!いけー!!頑張れー!!ナチス占領下のフランス。レジスタンス活動をおこなった9人が主人公だ。 9人が連帯して、ホロコーストを逃げ出し自由を手に入れるまでの物語だ。 特に印象に残ったことを羅列すると、彼女たちは食べ物を取り合わなかった、わずかな食料も分け合った。尊厳だ。 お互いの欠点を補い合った。思いやりだ。 女として扱われるのが嬉しかった。誤解を恐れずに書いたが、ゲシュタポからの拷問、収容所で人間以下の扱いをされたんだ。当然だ。 彼女たちが地獄を生き延
悪魔にまつわる素敵な本はいくつかあって、ズバリの「悪魔の系譜」「悪魔の歴史」なんて本はどっちも悪魔について大体ことが書かれている。 どちらもフリードキンの【エクソシスト】があたえた影響についてもバッチリ書いてあるので、ホラーファンは必見の本ともいえる。 日常会話としての悪魔を抑えるのは、このへんでなんの問題もない。実に役に立つ本だ。 あとはアートとしての悪魔も明日からの活力にしたい。 悪魔絵の物語
まず、もって役に立たない。役に立たないけどウケる。捨てるには惜しい本だ。 本の内容を雑にまとめると、サブリミナル的にSEXの文字を広告に織り交ぜたり、隠れミッキーならぬペニスの形を入れたりすると、人の購買意識を促進される効果があるという主張だ。 この本は1989年のものだが、いうまでもなくトンデモ本だ。 セックスやペニスが隠れていると潜在意識にはたきかけ、それでモノを買う人がいるかと言われたら「そんなことないとおもうよ。」と素直に思う。 しかし人はこの手の話が好きだ、千
レッド•ロケットを観た。 公開時からうっすら気になっていたけど、たしか当時、ハロウィン(ブギーマンのやつ)の新作やスパイダーマンのアニメとか槍が降っても観に行きたい映画が多かったので、選ばなかったように思う。 なぜ気になっていたかというと「フロリダ・プロジェクト」の監督の映画だから! フロリダ•プロジェクト 好きなディズニー映画は?と聞かれたら、ラプンツェル、101匹わんちゃん、リトルマーメイドにフロリダ•プロジェクトもぜひ入れたい。 フロリダのディズニーランドちかく
小学生向けの文章を書きなさいという仕事があった。ノウハウがわからない。子供向けってなんだろう? 大人と子供、なにか決定的にメッセージに違いなんてあるのかしら。 読書をしていて読み手を侮っているな、と思う本がある。嫌な気持ちになる。 そもそも本を読んでいて内容がわからないことなんて大人でもめちゃくちゃある。ありすぎる。 体験として、大昔読んで「わっかんねー」となった本が、歳を重ねて少しでも理解できるた時のホクホク感、あれ良いよね、おおっ、みたいな。 あのころはフリードリヒがい
親指はなぜ太いのか?そんなタイトルの本があって、読まない人の気が知れない。ぜったい知りたい。なぜ太いんだ。 読書の喜び本を読んでいて、大なり小なり衝撃を受けることがある。 この本は「大」だ!!ショック!!! 最高の読書体験で、最高の本。さんきゅ!って感じ。 このショックは読書の醍醐味だ。 親指はなぜ太いのかこの本では、猿の指の造形は主食や食生活で決まると結論しており、さまざまな猿の食生活と指の形の関係性が並べられていた。理屈の通った推論だった。 当然、なぜ人類の親指が太い
身の回りの信じられない人、たくさんいる。 麻婆豆腐を1から作る人。ショートホープを吸ってる人。焼き鳥屋で「塩」という人。 どういう人生をあゆんできたら、タレで焼き鳥を食べないのか。せっかくの鳥の味が台無しだ。 信じられない!生まれが違うのだ!と納得したいが、みんな同じくアフリカを出たホモサピエンス。兄弟だ。 この本よかった〜〜〜!!!! 最新のゲノム解析で見えてきた人類の長い旅の話。 ネアンデルタール人を筆頭に、いろんな旧人類のDNAを取り込み、今の我々に繋がると書いてあ