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  • ホームスクーラー共同運営マガジン〜子育ての「再」デザイン

    • 424本

    日本の中で不登校の子は、16万人いるといわれています。 その中で「学校以外の選択肢」を選び、自分の子どもにあった学びの環境を作っている家庭があります。 その子ども、その家庭によって完全オーダーメイドな「ホームスクール」。 他の家庭はどんなことを大事にしているの?どんなことやっているの?  ホームスクーラーのブログの紹介や、実践家庭の投稿から、子だけでなく、親も一緒に成長していくための共同運営マガジンです。

最近の記事

登校圧力について/学校からの干渉をなくしたい人へ

登校圧力なんて、タチの悪い宗教の勧誘と同じようなもの。と私は本気で思っている。 だってそうでしょう? 登校圧力をかけてくる多くの教師は「義務教育」の本当の意味を知らないか、知っていても知らないように喋ってる。 数年前、面会に来た小学校の教頭に、当時の担任からの登校圧力について話したことがある。 「義務教育というのは子どもが学校に行かなければいけないという義務ではなくて、子どもが教育を受けられる環境を整えましょうと、大人に課されたものですよね。 担任の先生が義務教育の本

    • ホームスクール、中学校への伝え方

      ホームスクール(アンスクーリング)で小学6年間を過ごした娘の進学において、小学校・教育委員会・進学先中学校とのやり取りの記録をここに残します。 お急ぎの方は、最後の「最低限の労力でいくには」へ。 ①小6・夏休み明け 担任との面会(安否確認)時に、進学先の中学校名を小学校へ提出。 私はこの時に中学もホームスクールで過ごすことを伝え、「中学校には自分で連絡するのか」を聞きました。 中学校が付近に複数あるご家庭は、どこに籍を置くか選択できます。良好な関係を築けそうな学校かどう

      • 始まりの優しさ

        人にどう思われるかを気にして生きることをこの地上の全ての人が手放すと、どれくらいの幸せが訪れるだろう。 自分を大切にすることと周りの人を大切にすることは密に繋がっていて、 「自分勝手だ」「それじゃ放置だ」と言われても、自分を100%満たした状態でなければ他者への優しさは本当の意味で成立しないと私は思う。 自分に徹底的に優しくできる人は、相手に対しても同じように望み、相手の自由を心から尊重する。健全な人間関係はそこから始まるものだと私は信じている。 正直に言うと「私、い

        • 『どうせ就職もできないから』

          どうやら夫は子どもたちのことをこう思っているらしい。もちろん喧嘩になった。もし私がヒグマだったら、とっくに彼の首はへし折れていただろう。人間に生まれたことを初めて悔やんだ夜だった。 彼はお店を出そうと考えていて、その店を将来子どもに残してあげられたらという気持ちからオマケのように出てきた言葉だった。彼なりの優しさや親の責任ということだろう。 子どもたちと私は「ホームスクール」「ホームエデュケーション」と呼ばれる生き方を選択していて、今はその中で「アンスクーリング」「アンス

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          罰と褒美

          子どもに罰と褒美は必要か。ということについて考えてみる。 わが家は、子どもが家事をすることに対してお小遣いをあげることはしていない。 そもそも「お小遣い」という呼び方が私は気に食わない。ちょっと上から目線だなと思うから、子どもには「活動費」として渡している。 活動費と家事を結び付けないのは、自分の衣食住を整えることで誰かがお金をくれるものではないし、もし子どもが家事をしたくないのにお金をもらうため仕方なくしているのなら「嫌なことをしないとお金を稼げない」と擦り込んでしま

          ホームスクーラーマップご登録300組/ご登録者さまが受け取るもの、1組ずつ丁寧に繋ぐ方法

          先日、ホームスクーラーマップのご登録が300組を超えました。 自己PRがとっても苦手な私ですが、いつもマップをご紹介・シェアしてくださるみなさんのおかげでご登録・閲覧してくださる方が増え、2年半前の作成開始から今までとても楽しく作業を続けさせていただいています。ありがとうございます✨✨✨ 今回の300組記念の記事では、ご登録いただいたときに私がお送りする「交流に繋がる鍵」となるメールの詳細と、ホームスクーラーさん同士の繋ぎ方をご紹介します。 登録完了メールに織り込む情報

          ホームスクーラーマップご登録300組/ご登録者さまが受け取るもの、1組ずつ丁寧に繋ぐ方法

          ホームスクールっぽいこと②インターネットから学ぶ感想文の書き方

          娘が冬に参加した、学校の白杖体験 帰宅後、学校に提出するワークシート(感想文)に取り組み やっと出てきた言葉は「目の不自由な方たちは大変」の短い一文。 ワークシートは3項目8行ずつ。 少し前の記録ですが、漢字もほぼ書けない娘が初めての感想文を完成させるまでの道のりです。 ホームスクールとしての取り組み そういえば・・・学校って 感想文の書き方を教えてくれたことなんてあったかな? 蘇る、苦い苦い過去の自分の記憶。 いつだってただ「感想を書きましょう」と求められ、疑問も

          ホームスクールっぽいこと②インターネットから学ぶ感想文の書き方

          ホームスクールっぽいこと

          前回の記事で、自分のできないこととカァちゃんの体力の限界を考慮して「早く寝る」を選択した息子(8歳) 寝る準備が済んでから寝るまでの「何もすることがない」退屈な時間に、ちょこっとだけホームスクールっぽいことをしています。 1️⃣ そろばん 数字が好き、だけど勉強は嫌いな息子にそろばんを購入。 ゆっくりゆっくり、嫌いにならないように少しずつ。息子の気が向いたときにだけ教えています。 今は5の玉の使い方を練習中。娘も一緒になって楽しそうに取り組んでいます。 3〜4桁の足し

          ホームスクールっぽいこと

          一緒に暮らすこと、親の役割と子どもの自己責任

          わが家は、基本的に子どものゲームや動画の時間を制限していない。 起きる時間も寝る時間も自由。 ご飯はお腹が空いたときに食べる。 みんなで食べることもあるしバラバラのときもある。それでいいと思う。 家族団欒よりも食べるタイミングを自分で決めることを重視したいし、一日中一緒にいるのだからわざわざ食事の時間を合わせなくてもコミュニケーションは足りている。 その上で、私が決めていること *夕食は遅くても8時半には片付ける *家事や子どものお世話をするのは夜9時まで *寝ている人

          一緒に暮らすこと、親の役割と子どもの自己責任

          愚問

          何気なくぶつけられる悪意のない質問は、ときに子どもを困惑させ傷つけることがある。 先日、夫が娘に唐突に聞いた 「なんで学校に行きたくないの?」 あぁ・・・キタよキタこれ。と思いながら、なんて答えるかなととりあえず見守ってみた。 「・・・・・・・・・・」 無表情のまま固まる娘。困惑してる。 そうだ、この子は真面目が過ぎるんだ。よく聞けよ夫、と助け舟を出す。 「行きたくないんじゃなくて、行く理由がないから行かないんだよ」 少し沈黙して「行く理由が・・・ない、か」と不

          桜梅桃李〜白杖体験に参加して〜

          学校からのお誘いで、娘が視覚障害についての特別授業に参加しました。 半年ぶりに会うクラスメイトの列に並び、講師の方のお話を聞き実演を見学後、目隠しでの白杖歩行とガイド役を体験させていただきました。 参加を決める前に、事前に娘に伝えたこと ・朝9時頃に家を出ること(いつもより早く起きて準備する必要がある) ・授業2時間のうち、1時間くらい体育館の床に座って話を聞くこと ・感想などを記入するワークシートの提出があること 参加が決まるまで/ワークシートの壁 普段、動画

          桜梅桃李〜白杖体験に参加して〜

          子どもを無力化する宿題

          時々わが家に遊びにくる、娘のお友だちYくん。 先月、Yくんとの雑談から学校の宿題の話になり とにかく量が多すぎる Yくんのお母さんも多すぎると言っていて 一度担任の先生に伝えたけれど、無駄だった 宿題が多すぎて習い事をやめたんだ、と 話しながらだんだん怒りがこみ上げている様子に Yくんから直接先生に話してみたの?と聞くと 「話しても変わらないよ・・・」と とても悲しそうに俯きました。 あぁ、そうだ。こうして子どもは見切りをつけるんだ。大人にも、自分にも。 蘇る

          子どもを無力化する宿題

          学校との距離感

          長期休みが始まるこの時期 お知らせや学習に関するプリント、通知表、面会などなど・・・ 学校からの連絡に身構えるホームスクーラーも少なくないようです。 以前、学校から「義務教育」という言葉を盾に理不尽な要求をされた方が、私の記事を読み「知り合いの学校では違いますが」と、わが家の例を出したとたんに要求が撤回されたケースもあるので もし必要な方がいたらお使いいただけるよう前例として残したいと思います。 *プリント類 必要ないので持ってこないでいただきたいです、と伝えています。

          学校との距離感

          大人は子どもを、ぞんざいに扱っていい

          先月、甥っ子の幼稚園に代理でお迎えに行くと 担当の先生から、甥っ子が食べられないと言うものを「少しでいいから食べてみよう」と勧め、頑張って食べたけど2種類だけ残しました。という報告を受けた。 大したことではないのかもしれない。 でも、今まで先生方が少々荒い“指導”をしていても特に反応することはなかったのに、その日はどうしても気になってしまい 本人が嫌がっていても、食べるように勧めるんですか? それは園としての方針ですか? と、質問してみた。なるべく落ち着いて、静かな声で

          大人は子どもを、ぞんざいに扱っていい

          劣等感とその先の覚悟

          「学校に行ってないからわかんない」 ある日、娘に「この漢字わかる?」と聞いた時に返ってきた言葉。 なんだか不機嫌そうに 投げやりに答えた娘の胸の奥にあるものを、カァちゃんは知っているのです。 ・・・・・あのね、 何かできない、わからないのは学校に行っていないからじゃないの 学ぶ機会がなかったり 勉強してないからなの 学校に行ってもできない子はいるし 学校に行かなくてもできる子だっている やるかやらないか やったかやらなかったか、それだけ。 ましてあんたは 学びた

          劣等感とその先の覚悟

          応用から基礎へ

          お料理の時間は、いつもごちゃ混ぜの学びの機会になる レシピを読み、材料を揃える このままのレシピで作る? カァちゃんの作り方がいい? 全部一人で作る? わからない所だけ教える? それとも一緒に作る? どんな風に習得したいのか、娘の希望に沿って進めます。 わが家のカレーは赤ワインをたっぷり使うので、材料のお水の量を調節 さて 書いてあるお水の分量から、さっき入れた赤ワインの分を引くんだけど どうやって計算する? カップの1メモリの量はいくらかな 足し算引き算かけ算割り

          応用から基礎へ