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桜梅桃李〜白杖体験に参加して〜


学校からのお誘いで、娘が視覚障害についての特別授業に参加しました。

半年ぶりに会うクラスメイトの列に並び、講師の方のお話を聞き実演を見学後、目隠しでの白杖歩行とガイド役を体験させていただきました。

参加を決める前に、事前に娘に伝えたこと

・朝9時頃に家を出ること(いつもより早く起きて準備する必要がある)

・授業2時間のうち、1時間くらい体育館の床に座って話を聞くこと

・感想などを記入するワークシートの提出があること


参加が決まるまで/ワークシートの壁

普段、動画やゲームから学びある程度の漢字は読める娘ですが、教科書に沿ったお勉強は全くしないので漢字どころか文章も書いた経験がありません。

「ワークシートに感想とか書いて提出するんだって」

それまで嬉しそうに聞いていた娘の表情が一気に曇り

「参加どうする?」と聞くと、モゴモゴしながら「今回はやめとく」「ワークシートができない」とバツの悪そうな返事。

何度か自己表現の方法の一つとして、言葉(文章)で自分の気持ちや状況を伝える練習はしておいた方がいいと思うよ〜とお勧めしてきた経緯があるので、もどかしさや「だから練習しとけと言ったのに!!」とぶつけたい気持ちをぐっと堪え、

「何か苦手なことがあるから学びたいものを学べないのは、もったいないよね」と切り出しながら

「でも、実はカァちゃんもそういうの苦手なんですよ」

「え!?」と娘が顔を上げる

「その場で書いて提出するの、時間ないし苦手なの。家でゆっくり考えたいから持ち帰って書きます。って持ち帰らせてもらうこともあるんだよ」と自分の経験を話し、「もう少し考えてみてね」とそれ以上干渉しないよう離れます。

1週間ほど悩み迷った結果「ワークシートを家で書いても良かったら参加する」とのお返事で、すぐ学校に確認。先生に快諾していただき参加が決まりました(有難い✨)

講師の方の言葉

20歳のときに目が見えなくなったWさん。
自分の将来について何も考えられず、全く外に出られない生活が1年続いたそうです。

「個性だと思って生きなさい」
知人からの言葉が、Wさんが変わるきっかけになりました。

「桜梅桃李」という言葉を引用しながら、人もそれぞれに個性があること

人と比べるのではなく、自分の生き方を
「昨日より今日、今日より明日の自分」と考えていける力を

人に勝つこと、比べることでなく、自分に負けないこと

今ある日常が当たり前じゃないことを忘れず
いろんなことを失敗しながら
毎日精進、チャレンジャーであってほしい

努力に勝るものはない

そんなことを、静かに穏やかにお話ししてくださいました。

講師の方からみんなへのお願い

例えば、信号で
青になったかどうかわからないとき「一緒に渡りましょうか」と

電車は、ホームと電車の隙間の広さや段差を

バスに乗るときも・・・・・

断られるかもしれない、と怖くても
少しだけ、声をかける勇気を出して助けてほしい

ただ、突然手や腕を掴まれたり、背中を押されたりするのはびっくりしてしまうので、まずは声をかけてみてほしいそうです☺︎


始まる前、周囲の子たちに「学校に来たい?」と聞かれた娘。

先生が普段すごく怒ることなどコッソリ教えてくれて
「学校に来たくない」と言う子もいたそうです。

「ホームスクール宣伝した?」と聞くと
笑って首を横に振っていました。


ワークシート:娘の感想
「目の不自由な人たちは大変」

・・・・・短っ!!

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