ホームスクール、中学校への伝え方
ホームスクール(アンスクーリング)で小学6年間を過ごした娘の進学において、小学校・教育委員会・進学先中学校とのやり取りの記録をここに残します。
お急ぎの方は、最後の「最低限の労力でいくには」へ。
①小6・夏休み明け
担任との面会(安否確認)時に、進学先の中学校名を小学校へ提出。
私はこの時に中学もホームスクールで過ごすことを伝え、「中学校には自分で連絡するのか」を聞きました。
中学校が付近に複数あるご家庭は、どこに籍を置くか選択できます。良好な関係を築けそうな学校かどうか、小学校の先生や教委に聞いたり中学校に直接電話して反応を確認してみるといいかもしれません。
②1月中旬
「中学校修学通知書」が教育委員会から届く。
「健康上やその他やむを得ない理由のため修学できないときは、教育委員会学務課へお申し出ください」と書いているので、電話。
「小学1年生からホームスクールで過ごしてきて、本人の希望で中学も引き続きこのスタイルでいくことになりまして」と伝える。
→教委「入学式も出席されないということで良いですか?では、2月に新入生説明会の資料が届きますので、そのタイミングで中学校に直接お伝えください」
③2月中旬
「中学校の新入生説明会」の資料が小学校より配布される。
中学校へ電話し、教委と同じ内容で報告。「なにか必要な手続きのようなものはありますか?」と質問。
→電話に出た人(教務主任)「必要な手続きは特にありません。プリントなどの配布書類をどうするかなど一度ご相談したいので、4月の学校が始まる頃にこちらからご連絡します」
それと、小学校にも一度電話でお話を聞きたいと、学校名と担任の名前を聞かれました。
④4月初旬(入学式前)
電話連絡と顔合わせ
■電話連絡
中学校教頭から「直接お会いして話したい」と連絡があり、電話で「日時の相談」と「学校に通うこと」について話す。
教頭「小学校ではそのような過ごし方をしていたと聞きましたが、お名前をお預かりして中学という新しい環境になることですし・・・」と、やや否定的。
私「現在は社会のシステムとしてどうしてもどこかに籍を置かなければいけない仕組みになっているので、名前を置かれることについては仕方ないと了承しています。でも学校に通うかどうかは娘が決めることですし本人はホームスクールで過ごすと言っていて、私もそれで良いと思っています。その上で先生がどうしても通ってこいと仰るなら」わかりやすい資料など揃えて説明するので少しお時間いただけますか、と言おうとしたが遮られ
教頭「いやいやいや、私たちは通ってこいなんて言いませんよ。ただお名前の取り扱いのご相談がしたいので、一度お会いできたらと・・・」
そこからサクッと日時決定。
■顔合わせ
担任と教頭が自宅訪問(玄関前で数分立ち話)
簡単な挨拶と、名前の取り扱いなどについて相談後、担任と娘が顔合わせ。
・名前→机や名簿への記載や、入学式の呼名はお断り。
・安否確認→長期休暇明けに。
・連絡手段→Eメールで、とお願い。電話は行き違いになることが多く数日かかることもあり、また私は耳から入る情報の処理が少し弱めなので文章でいただいた方が有難いです、と伝えると快諾。
・その他の希望→あらかじめ書き出し、プリントして渡す
⑤校内見学
娘が学校を見てみたいとのことで、下校後の校内を見学させていただき、「では、次は夏休み明けに」「なにかありましたらメールで」と解散。
ここまでを振り返ってみて、まあまあ順調なスタートだったのではないかと思います。
学校とのやり取りに不安があるときは
学校に「報告」「相談」「お願い」することに分類、整理する。
<例>
報告→学校に子どもが通う・通わないの判断、通知表やプリントを受け取るかどうか、PTAや給食費を払うかどうか、など
相談→連絡手段、面会のタイミングや場所
お願い→個人情報などの取り扱いについて
学校(教師)と、生徒(と保護者)の立場は対等です。
一方的な学校側の方針・要求に従う必要はありません。
特に「報告」に分類されることに関しては、学校の許可は必要ないので「こうしたいのですが」「こうしていいですか」ではなく「こうします」と伝えます。
最低限の労力でいくには
①小学卒業前の2月頃「新入生説明会の資料」が届いたら、中学校にホームスクールで過ごすことを伝える
②4月に面会(お願いしたいことは口頭の他に書面でも渡すのがお勧め)
以上の2点で大丈夫だったと思いますが、地域によって違いがあるかもしれないので、先に確認しておくと安心です。
また、どうしても面会を避けたい場合は何か手段があると思うので、余裕を持って早めに調べてみるといいと思います。
また思い出したことがあれば、追記・更新します。