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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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記事一覧

企業が発信する文章は、誰も読まない

と、いきなり吊りタイトルですみません。 なのですが、「文章を読んでほしい!」と思うのであれば「そもそも文章なんて誰も読まない!」という前提に立つことは、けっこう重要なことだと思っています。 そんな話をします。 「誰も読んでくれない」を前提にする僕が出版の世界からビジネスの世界に出てみてちょっとだけ驚いたのは、多くの人が「読んでくれる」という前提で情報発信しているということでした。 プレスリリースだったり、社員インタビューだったり、社長とタレントとの謎の対談だったり……

コンテンツ作りは「取材」が9割

取材がつまらないと、原稿もつまらなくなるたまに「取材がつまらなくても、書くときに面白くできるだろう」と思っている人がいますが、それは難しいことです。 つまらない取材であれば、それなりのコンテンツにしかならない。 残酷な言い方ですが、面白くない文章ができあがったらそれは話の内容自体が面白くなかったということ。よって、取材する側がやるべきことは面白い話が出てくるまで粘って取材を続けることです。 今回のnoteでは、僕が取材のときに大切にしていることを紹介します。 取材の前

中毒性のある文章の書き方

ワタナベさんです。 【自分ブランドを作るだけで人生が変わる】 をテーマに、ホテルマン時代に300人以上の億万長者のお客様から教わったパーソナルブランディング法をデータ化し、10,000人以上の売上や集客を上げたい店舗経営者や個人事業主に提供しています。 たまに文章の書き方的な内容をお伝えさせていただくのですが、今回は 「中毒性のある文章の書き方」 について書いてみたいと思います。 いい文章を作りたいと思ったら、ペルソナを理解しニーズを提供していくみたいなことになると思いま

【ライターの仕事】ひたすらOJTの積み重ね。

「ライターとは何か」を考える ライターって、なんでも屋さん。 人の手配、編集作業、校正もやって、アポ電話入れて、カメラマンのディレクションや、デザイン入稿もやったり。 クライアントと相談していたらマーケティングっぽいこともガンガン聞かれる。知らんし。とは言えないのでそれなりに頑張って答えもする。 いい店知らない? って聞かれたり。 入場料いくらがいいと思う? って質問されたり。 マニュアルはなかった 自分が組織に所属しているときでさえ、表記のためのマニュアルはあっ

【ライターの仕事】フィードバックが生み出すもの。ずっとずっと学びの連続。

編集さんからのフィードバック 以前納品した原稿を流し込んだ、校正ゲラが送られてきました。 私が納品した状態から、テキストに随分と手が入っていて、とてもよく仕上がっていたのです。 原稿にインタビュー全体の要約を添付しておいたので。それをベースに情報を足したり引いたりして調整してくださっていた。 メールには「勝手に触ってすみません」とありましたが。 むしろ、完成させられないまま納品してすみません、です。 そもそもフィードバックはストレスフル 原稿の戻しは、何はなくと

あなたのコンテンツを一瞬でオリジナルにする方法

私たち編集者は、雑誌で企画を練るときや、書籍を企画するとき、コンテンツにオリジナリティを持たせ、読者にそれを印象づけるために「あること」を行っています。 その「あること」とは一体何でしょうか?      ・       ・      ・      ・      ・       ・   (考える時間)      ・      ・      ・      ・      ・       ・ ヒントがまったくないし、漠然とした質問なので、なかなか答えが思い浮かばないですよね!(確信

【ライターの仕事】一目でわかる私の値段表を作る必要性。松竹梅コース設定?

ライターの価格ってわかりにくい ライターの仕事って謎。 どれくらい時間をかけて準備して、全体的にどれほどエネルギーをかけて仕上げるのかが目に見えません。 さらに、ライターの仕事をしている自分も、全貌を把握できるのが「すべて終わってから」。どこまで書くの? 修正対応はいつまで? 手離れはいつ? それらが仕事の冒頭では見えてこない。 でも、ギャラ交渉は事前に行うべきことなので暗中模索の連続です。 ①納品後の仕事量が気持ちを左右する 私の中での最低価格は、「1件15000円

5W1Hの【WHY】がおもしろい文章を作る

文章を書く時、 慣れてないと 「何を」「どのように」 書くかに着目しがち。 でも、 本当に大切なのは「なぜ」。 「なぜ」それを書くのか? 「なぜ」そう思ったのか? 「なぜ」そうなったのか? 「なぜ」を意識するだけで、 あなたの文章は劇的に変わる。 読者の心をつかむ「WHY」の力例えば、 「今日、カフェで新作のかき氷を食べた」 これじゃ、ただの日記。 でも、こう書いたら? 「今日、カフェで新作かき氷を食べた。なぜって?ストレス解消のご褒美が必要だったから。仕事で

本の装丁にやたら箔を押したがる編集者が「アルミ蒸着」で特別カバーを作っちゃった話

まずはこの動画を見てくださいな。 (※すいません、動画を直接埋め込めなかったのでXのリンク先で…) すごくないですか、このシルクのような光沢。そしてキラリと銀に輝くタイトル。よく見ると全体がもやっとしているようですが、これはモアレではなくカバーにうっすら入っている模様です。この模様が粒のような輝きをまとわせていて、かつ手触り感にもつながっていて、なんていうかもう控えめに言って最高じゃないですかねえええ!!!(血走った目) この超絶美しいカバーは、凪良ゆうさんの『わたしの美

文章の読みやすさは「余白」に宿る

「読みやすい文章」ってどういうものだと思いますか? 私は、文章の読みやすさに関わる要素は、大きく3つあると考えています。 文章を書いている人であれば、 ①文章の構造 ②言葉の使い方 に関しては、気をつけている方も多いと思います。 ただ、 ③文章の見た目 に関しては、優先度を高く設定していない人もいらっしゃるかもしれません。 でも、実は私、③文章の見た目をかなり重視しています。 特に「余白のデザイン」は読みやすさに大きく影響するので、どんな媒体であっても最終仕

リライトスキル最強説!Webライターの仕事をすべて受けられます

Webライターを6年行い感じたことは「リライトスキルが最強」ということです。 皆さんは「リライトスキル」の重要性を考えたことはありますか? リライトスキルは、単なる文章の修正にとどまらず、情報の再構成、視点の変更、新たな価値を加える力を持っています。 このスキルを極めれば、「Webライターとしてほぼすべての仕事」が受注できます。 今回はリライトスキルの重要性と、習得方法をお伝えします。 リライトスキルとは?リライトとは、既存のコンテンツを新たな形で再編集し、再構築す

さらっと書けそうなのに奥が深い! 「はじめに」の役割とは?

多くの書籍の冒頭に「はじめに」があります。 ここは書籍の中でもかなり重要なパートで、次の3つの要素を過不足なく含んでいる必要があります。 「はじめに」は、この3つを簡潔に伝えつつ、読者の「それ知りたい!」「続きを読みたい!」といった欲望、本編への期待感をぐぐぐーーーっと上げるという、めちゃくちゃ重要な役割があります。 ジェットコースターは、最初上へ、上へと、ぐぐーーーっと上がっていきますよね。 位置エネルギーを高めれば高めるほど、勢いよくスピーディーに滑りおりることが

意外と奥が深い文章における 「、」 の使い方

「、」の使い方について半日以上考えた経験がある人はいるだろうか? そう、あの句読点の片割れである「、」だ。 自分はいま全くの未経験から「SF小説家」になるべく格闘している。 その中で自分の作品を書きつつ、そもそもの地力を上げるべく小説の学校に通っている。 その小説の学校で先日、面白い授業があった。 読点「、」の使い方についてみっちり2時間考える授業である。 句読点の歴史は思ったよりも短い。実は句読点は「輸入品」だ。 句読点が本格的に一般の日本人が使うようになったの

文字を読むのが苦手な人こそUXライティングがうまい説

こんにちは。にしかなです。 突然ですが、私は文字を読むのが大の苦手です。 長文を読んでいると途中から何を言ってるのかわからなくなることがあります。もちろん書くのも苦手。小説にあるようなカッコイイ言い回しはできません。 そんな「ライティング」とは無縁そうな私ですが、UXライティングを考えるのはわりと得意です。むしろ、こういう人間の方がUXライターに向いているのかもしれません。 文字を読むのが苦手だからこそ……文字を読むことが苦手な人向けのライティングができる UXライティ