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文章の読みやすさは「余白」に宿る

「読みやすい文章」ってどういうものだと思いますか?

私は、文章の読みやすさに関わる要素は、大きく3つあると考えています。

①文章の構造
☑️一文が長すぎない
☑️読点(、)の位置と数が適切
☑️1つの言葉にかかる修飾語が多すぎない

②言葉の使い方
☑️難しい言葉を使わない
☑️文末表現にバリエーションがある
☑️接続詞(しかし、そして等)を多用しない
☑️助詞を正しく使っている(これが意外と難しい)

③文章の見た目
☑️漢字、ひらがな、カタカナをバランスよく使っている
☑️余白をデザインする(空けすぎない、詰めすぎない)

文章を書いている人であれば、

①文章の構造
②言葉の使い方

に関しては、気をつけている方も多いと思います。

ただ、

③文章の見た目

に関しては、優先度を高く設定していない人もいらっしゃるかもしれません。

でも、実は私、③文章の見た目をかなり重視しています。

特に「余白のデザイン」は読みやすさに大きく影響するので、どんな媒体であっても最終仕上げのときに必ずチェックするようにしています。

目と脳の負担を減らす

「文章を読む」という行為には眼球運動が伴います。

文章がぎゅうぎゅうに詰まっていると、眼球を細かく繊細に動かしつづけないといけません。

また、大きな文字の塊の中から今読んでいる文字を拾い出さないといけないので、集中力がより必要になります(あくまで私自身の感覚ですが)。

つまり、文字がぎゅうぎゅうに詰まっていると、おそらく目と脳に大きな負担がかかります。

余白をうまく入れ込んで、画面や誌面に余裕を持たせるだけで、文章を読むときの負担ってかなり減るんですよね。

かつ、理解度も上がる。

場に合わせて余白をデザインする

このnoteのもととなっているメルマガの原稿は、1行あたりの文字数をかなり少なくしています。

スマホでテンポよくスクロールしながらサクッと読めるように、余白を多めにするためです。

メルマガの一部を再編集して、こうしてnoteに掲載しているのですが、その際はnoteという場で読みやすいように余白をデザインし直しています。

書籍も頻繁に改行したり、1行あける箇所を増やしたりして、読みやすさ重視でつくられているものが増えていますよね。

場に合った「余白のデザイン」ができるようになると、あなたの文章の読みやすさはぐんとアップするはずです。

「文字に気を取られていて、余白にまで気を配っていなかったわ!」という方がいらっしゃったら、ぜひトライしてみてください。

この文章は、毎週月曜日に配信しているメルマガから転載しています(noteに転載するのは、過去のメルマガの一部です)。

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