あなたのコンテンツを一瞬でオリジナルにする方法
私たち編集者は、雑誌で企画を練るときや、書籍を企画するとき、コンテンツにオリジナリティを持たせ、読者にそれを印象づけるために「あること」を行っています。
その「あること」とは一体何でしょうか?
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(考える時間)
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ヒントがまったくないし、漠然とした質問なので、なかなか答えが思い浮かばないですよね!(確信犯笑)
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答えは……こちらです!
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雑誌の特集タイトルは新しい言葉の宝庫
具体例を挙げてみますね。
雑誌『STORY』5月号の特集タイトルを見てみましょう。
この「甘ニッシュ」という言葉、「甘い」と「マニッシュ」をかけ合わせた造語で、「甘いテイストの服にマニッシュなアイテムを組み合わせたコーデ」のことだそうです。
でき上がった言葉と定義を聞くと、「ふーん、なるほど、うまいこと言うわね」と一瞬思うくらいだと思いますが、この言葉をひねり出すためにおそらく編集会議で……
と、みんなで頭をひねり、いろいろな言葉を机に並べて、ああでもない、こうでもないと試行錯誤したはずなのです(あくまで想像ですが!←ファッション音痴)。
今までにあった要素を組み合わせて、今までにない名前をつける。そうすることで、新しい言葉(概念)を世に生み出す。
すると、それを含んだコンテンツにオリジナリティが宿ります。
雑誌の企画だけでなく、書籍をつくるときも、著者考案のメソッドや思考法などに新たに名前をつけたりします。
たとえ、そのメソッドや考え方を構成する一つ一つの要素はすでにあったものだとしても、それらをひとくくりにした新しい言葉によって、読者の頭の中に新鮮な風を送り込むことができるのです。
「すでにあったものを組み合わせて、新しい言葉をつくる」
これぞまさに、編集作業といえます。
生まれた赤ちゃんに名前をつけるように
2人の間に生まれた赤ちゃんに名前をつけることだって、「新しい言葉をつくる」作業といえるかもしれません。
名前の響きや、使われている漢字には、
・どういう人になってほしいか
・何を大切にして生きていってほしいか
という親御さんの願いがぎゅっと詰まっています。
赤ちゃんは、親御さんの願いが凝縮された名前をつけられることで、2人の間に生まれた唯一無二の存在として、周りの人に認識してもらえるようになります。
もし、
・あなた自身
・あなたがやっていること
・あなたが考えていること
にオリジナリティがほしいと思ったら。
あなたにとって大切な要素を一つ一つ拾い上げて、それらをまるっとくくって新しい名前をつけてみてください。
そして、その言葉をきちんと定義してみてください。
そうすることで、他にはない、この世にひとつだけのオリジナリティを生み出すことができるはずです。