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2024年2月29日 19:30
頭上高くに停まる鳥は落ちるように街を下り膨らむ風に羽根をあずけ 鳴き声を一つ残して去った魚のように流れる雲に、雨の予報は大外れ見え隠れする日射しは熱く、アスファルトをただ照らすぬるく漂う空気を取り込み、それぞれが街に踊る空に昇るどこかの煙と、子供たちは帰り道遠くの遠く望みを託して、僕も出ていくよさよならとあの鳥の後に付くように、今出ていくよさよならと枯れていく季節の花に
2024年2月28日 19:30
それはまるで手に掬えば滴り落ちていくような零れていくもの一つ一つ、あの人のおもかげカーブミラーに反射する、私たちは確かに居たんだ止まった時計の影追って、どこか繰り出してみるんだ点と点を繋ぎ合わせた記憶だらけの水深は深ければ深いほど知らない、知らない、知らない、知らないことが多くなるのは分かっていたけどあの人のことも知らない誰かになっていくんだと忘れてしまったらそれでい
2024年2月27日 19:30
メトロポリスにて今日も上手く行きそうです瞼には夢の微笑でたなびく風の最終便で失ったものだけバルーンに飛ばして言葉は石のように転がる君の街の近くで止まる夜には忘れてしまうものだけ伝えたいのです自転車飛ばしても近付けない日のことを胸に仕舞って急ぐ内空を切っていく轍スクリーン一面の蒼い鳥すっかりしかり染まっていく何者でもない世界をブルーな雨で今日は軒下がちで何も浮かばな
2024年2月25日 19:00
手を引いたのはきっと透明なおもかげそれは夏の幻 走る幻どうしても夕暮れを見たいんだって思ってた肩をゆらし 心躍る日々の人たち夢の外側でまた会えたらさ心に仕舞う微かな光話せるかな灯りが幾つ数えてみて 感情を映す川にほら目に見える 聞こえてくる それ以上の夜にまで冷えた夏が指先に希望を込めて描きだす寄り道の模写や帰り道の切り抜きを言葉にすればどれだけ誰かに伝えられるか瞳の中で
2024年2月21日 20:00
遠くを見よ 百年の海が古い言葉を掻き消す合間にいる魚の飛ぶ走り書きに走り書きを重ねる頃遠くを見よ 鋼の夢が球体の街を跳ねる合間にいる針の温度で空を縫う空を縫う頃剥がれる喩えの輪郭剥がれる 湧き出る期待の声が湧き出る話せば返る答えを信じたい遠くを見よ 雨降る音が木の葉の裏を突く、その合間にいるうつつを踊る屋根裏の猫がほら詞の新作ですいつもより短い文章になりまし
2024年2月15日 19:30
言葉に欹てる耳がすらりページを現在に言いたいことだって沢山あるから石が捩じれた言葉のように佇む頃に言わないようにしていたこともあるなら彗星降る夜の大地でまた会いましょう彗星降る夜の地でまた会いましょう陽射しを避けて影を踏み歩く一握の雷にハッと顔を向けた日のことも躍る夜に移る思い出言いたいことだけ持ち寄って路地のさざめく夢の轍を追って大地に抜け出せば彗星降る夜の大地で
2024年2月13日 19:30
弓のような月が矢のような流星が逆さまになった海の空湯気が覚めるまで待とう言葉を削りながら待とう朝が来るまで夏みたいな熱の中で弾く弦まるで分からない何も分からない喩えにしてもきっと伝わらない考え事は遠い日を忘れさせる考え事は遠い日を忘れさせる隠したままの心の先端鳥が停まるとしたら何にも言わない日が続けば夜の音しか聞こえないから耳澄ましてはギター弾いて知らない
2024年2月11日 19:30
たった一つの言葉で描く僕らの曖昧な夜も布団に包み、畏怖を今越えようとしている事も先に行けば行くほどに忘れてしまうこともごらん、“明日”は扉の外から回遊する日射しとなって煙のような独り言の転がる朝を象徴してふいに迫ってくる後ろめたさを掻き消していく誰にでもあって、もうどこにもない季節の花火追いかけて夢の形をする霧を突き抜けた春の名前を誰にでもあって、もうどこにもない暗闇の軌
2024年2月7日 19:30
椅子に座って影に答えられない一日の寡黙と夜が交差するライン椅子に座って道を下っていくような勘と浮き立つ憂い果実を捻り、ソーダに乗せ交流する嘘いつものように答えられないあの葉の雫と鬱屈が対比して見えてくるFade-inして、次の曲から聞き馴染んだ彼は誰時何もかもの寡黙で言葉が浮かばない空白思考が迷い込んでは、Fade-out!暇つぶしに夜を指折り数え浮かんでくるもの
2024年2月3日 19:30
窓辺から見えるずっと空はまだ足りない、満ち足りないと漠然と歩く言葉の表をつつむように、そこにつつむようにあの雪を下る烏を映していた構わないで、もう独りでいるから凍りついた嘘だって、やがては夢に変わるからここからいつまでも、遠いだけの笑い声対比する交差点、スクリーンの上からさよなら蒼い鳥ヒューヒューと風の隙間ふと急ぐいつしか街を谷に見立て可憐な羽を潤わせさよなら蒼い鳥ヒ
2024年2月2日 19:30
ねぇねぇねぇねぇ眠りにつく眠れない夜のアドベンチャーある草木の雨の轍と飛び立つ模型の飛行機と夜空の虫はサラウンド画面まっしぐらの二進法ねぇねぇねぇ明日には忘れてしまう事ばかりだね凍てつく雪に染まれば去る月日12月の独り言、思い出した明日は笑っていれる気がするね12月の独り言、走り出した君には今何が見えているんだろう輝きだけでは生活は成り立たないと思うから僕は焦