【詞】メトロポリス
メトロポリスにて
今日も上手く行きそうです
瞼には夢の微笑で
たなびく風の最終便で
失ったものだけバルーンに飛ばして
言葉は石のように転がる
君の街の近くで止まる
夜には忘れてしまうものだけ伝えたいのです
自転車飛ばしても近付けない日のことを
胸に仕舞って急ぐ内
空を切っていく轍
スクリーン一面の蒼い鳥
すっかりしかり染まっていく
何者でもない世界を
ブルーな雨で今日は軒下がちで
何も浮かばないままどうにか顔を上げて
そこに有る混沌を
指折り数えている
返事を放っても近付けない日のことを
胸に仕舞って急ぐだけ
空を塗りたくっていく轍
スクリーン一面の心理
すっかりしかり考えている
何者でもない世界で
猫のように背を伸ばす影を引いて
何でもなく耽ること
君の街の近くで止まる
寄らないまま次の街
スクリーン一面の蒼い鳥
たなびく風の始発便で
どこへ行こうというのでしょう
知らないことだけ積って積っていく
詩集"シャロー"から
"ブルーな雨で今日は軒下がちで" と
"言葉は石のように転がる 君の街の近くで止まる"という文章がすきです
また、"スクリーン一面の蒼い鳥"という文が
"さよなら蒼い鳥"という詞と繋がったりします
今月もあと2日で終わりますね
今年はうるう年なので、29日に記念に何か投稿できたらと思います
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