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2023年2月の記事一覧

【詞】クルーズ

【詞】クルーズ

雨の日の片隅の余白に日溜まりを
日照りの揺れる白い面 魚を泳がそう

雪の日の片隅の余白に日溜まりを
いつも見てたいのです  葉を浮かばせたいのです

僕は深々の憂いと
日々の微細をクルージングしてる

炊き上がった歓びが
其処に咲いていないかと

僕は細心に
世界を張り巡らし物を得る鳥の様に

其処に咲いていないかと
クルージングしてる。

今週はほぼ毎日更新でした。
書いていて楽しかったです^

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【詞】蜂らしい(仮)

手摺を下る様に
手摺を下る様に旅してたら

偶然、前と同じ街
君の居た街に来たらしい

街の外に出ては戻ったりする暮らしを
今も君は続けているのだろう

そして言葉を手繰り寄せたりするのだろう。

伏線らしくも曖昧だった季節を
電線の尾根。 哀愁を乗せ、最終は行く

窓から海に沿った街が開けた
透き通った音色みたいな夕も下る

僕は花の蜜に烏合の蜂らしい
花弁の散る前に
君の芽を両の目で見分けたい

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【詞】日没の歌

【詞】日没の歌

陽が深く当たり 紅い色が街を染める
家を求めて 人は帰路を行く

海辺からも人気はなくなり
微かに聴こえる波の音

耳に付けたイヤホンから
この景色の様な曲を流す

ものすごく遠くを行く鳥も
哀愁漂わせ過ぎていく

今日の陽は沈んでいき
薄暗くなっていく周りと

そんな空を見上げれば
そこには半透明の月

即興で作った詞と
今流れている音楽を合わせて

日没の歌を歌うよ
それを口ずさむよ

"夜に

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【詞】猫と無題

夜の片鱗から目を開けて
昨夜の言葉の糸が舞った
夢に見た或る土地を見た
いつもの朝にさ人が沸く
朝の周りに嘘が散って、
私の口から花弁に似た、
儚い想像、空想の話だけ
空想の話を音符に込めて

そこに花瓶があるだけで
す。花瓶があるだけです
。花瓶があるだけです。

外に出たのは何れの猫だ
けです。何れの猫だけで
す。何れの猫だけです。

例えばあの鉄塔にニャア
ニャア鳴いてるの、夕暮
れにはピカ

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【詞】春の片鱗(仮)

【詞】春の片鱗(仮)

寝入りばなの夜から夢の像が増えてく
山嶺を雲が食べれば
つぎは朝が夢を食べるの

夢のなかで君は春の片鱗を見せた
手を振ったら 春は朝になる
君も朝になる

そして

春の輪郭 街にすこしずつ
散らばっているはずなのです。
蝶々の羽ばたく後に
独特の風の重なり

春の輪郭 冬にすこしずつ
目に見えているはずなのです。
君を夢に見た後に
青色の霧雨を待つのです

異形の織りなす夜に、
熱に溢れている

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(詞)雑感





散々と雪は積もるから
褪せた青も其処で流れりゃいいのに
燦々と日の照る予感
対称的な夕方の味

。。

マリンブルーの星は今日も
一途がまた一途を呼んでる
論理の国の私は
夢見る方を手招きする

。。。

月の波際は熱気
穴が出来ては海が増えてく
本音や嘘も祝いだす
虚無を纏う言葉たちも

。。。。

眼球でしかと見通す
視力が言葉を宙に浮かべる
絵の具で味を作って
それはバターだったり

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