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2022年10月の記事一覧

【詞】Now

【詞】Now

今、遠い 遠い 遠い土地の
また、何も 何も ない土地の

今、深い 深い 深い空と
また、長い 長い 長い海の

味を知る

味を知る

まるで此処は底のない
底のない哀愁 漂って

まるで残像を揺らして
そこに歩く人々がいる

まるで此処は底のない
底のない哀愁 漂って

まるで残像を揺らして
今心踊らす人々がいる

今、遠い 遠い 遠い土地の
また、何も 何も ない土地の

今、深い 深い 

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【詞】灯りが幾つ

【詞】灯りが幾つ

窓の外 同じ景色に
ほっとしたりする
何気ない毎日 変わらぬ儘で
在れる様に

言うほど欲張りはしないよ
この暮らしが続けばいいと
浮かぶ月 祈る様に
ふと一句詠んでみたり

灯りが幾つか
灯りが幾つと
おもかげに似た灯りがゆれては

鳴る鼓動 自分の心が
過ぎる季節にまた
年をとっていく

大きすぎる程の楽しみは
別に求めてはいないのです

ほどよいサイズの部屋と
何気なく漂う言葉や顔を見てたい

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【詞】蒼い虹

霧雨の草原に 虹が目に映る
虹なんてもう見ることはないと思ってた

雨雲の歌を書いて 僕は歌ってた
晴れ間やネオンの街にやるせない気分で

昼間の街はカラスが舵を取ってた
けたたましく集っては 電線の上

彼らを横目に とっさに駆けてく
雨粒が僕を受けとめた

わすれないでいて
わすれないでいる
蒼さがふと蘇る

草原で天気雨
どこまで続くのだろう

雨雲の歌を書いて ふと歌ってた
雨雲の歌を書い

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【詞】雨に本音

傘を出して 傘を開き
雨粒の それぞれのリズム

雨に濡れたい 雨に触れたい 
無邪気なこども 自分の横目

傘が並ぶ 街を回る 
雨音の それぞれの唄よ

雨に濡れたい 雨に触れたい 
その内 そう想う

 
視界は雨に溢れている 心は雨には触れている
言葉を水に流している それは戯言も掻き消して
ふりそそぐ世界に

 
しゃら しゃら しゅら しゅら 
言葉 河に流している

しゃら しゃら 

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【詞】入道雲

【詞】入道雲

入道雲が空に咲いては
花びらが散るように すがたを変える
年はあっという間だと こどもの頃
思い出したりした 思い出したりした

入道雲に夢を誓ったのは いつだろう
空っぽになるまで 青を捲り尽くして
アイス棒齧った自分

ジオラマみたいな
ジオラマみたいな街が現実味を増す
堅実になる

僕の心内はもうすこし
深く炒りないと 炒りないと

両の目でもっと確かめたいのは
君のことやその歌が

あまり

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【詞】キンモクセイ

【詞】キンモクセイ

雫を求めているんだろうと

誰かの優しさから零れる
雫を求めているんだと
同じ様に
歩幅合わせて行ければいいな

他人行儀にあなたを見るけど
それも終いにしようと
ちょうど秋風の便りよ
心で描いた手紙を送ってくれないか

赤黄色 空に鳥たちが
イネが揺れる 窓を開けて
あの花の匂いも来るでしょう
乾いた天気に祈るでしょう

垢抜けたい 自分たちも
凪の様に 夕日に揺れる
その花を渡すでしょう
天気

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【詞】空気

【詞】空気

空気に乗った 
あるはずのない想像が遠くに浮かぶ
空気に乗った
もどかしい行動、言動 遠くに浮かぶ

空気の流れ ふと彼方へ
大きく伸びた背で あの頃
空気のなかで 振り返ってみた
ちいさな歴史

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

有るのよ

空気の流れ ふと彼方へ
大きく明けた空に あの頃
空気の

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【詞】やかん

【詞】やかん

心の弦を 弾く日々や
時計の砂 積もる昼に
開いたドアと君の話し声
やかんが沸いて しばらくしずか

出来たコロッケ 混ぜるコーヒー
しゃれたカラスが 雲の海へと
肩を寄せて テレビをながめ
呟いたり 感心したり

何気ないけど あどけないよ
向いた顔に 笑う誓いに
続け様は 素朴な匂い
干した服に 雨がぽつり

夕凪 風の便り
暮れる日 微かに胸に響いたり

紅葉が増えていく街と目が合う
何か言

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【詞】空の下

【詞】空の下

この空の下
火が堂々巡る
赤は空虚に添って
春を読み返す

あの空の下
趣のある古さと
廻る生き物の縁
秋風に載って

砂嵐舞う 生き急ぐ
素質を確かめる
砂埃舞う 生き急ぐ
樹木が霞むなか

陸で得た愛は水の色
叙情的な水彩の色
予見を測る 果ては遠い
虫の蜜舐めて泳ぐ

陸で得た愛は水の色
叙情的な水彩の色
予見を測る 果ては遠い
虫の蜜舐めて泳ぐ

君が風に仰いだ 掌の汗の純粋

陸を味見し

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【詞】それる

【詞】それる

次の季節色付く、僕は
何もかも 刹那に感じる

カランと鈴 鳥はさえずる
カフェが開く

もう1度 葉脈の様に
伸びる街の構図を
塊にせずに 1つ1つ

もう1度 葉脈の様に
伸びる街の構図を
塊にせずに 1つ1つ読み出すのは

螺旋なアートの側
どこへも続いてない段差

螺旋なアートの側
どこまでも続いてくダンサー

久々の詩です!

【詞】 Rainy Emotion

その無垢な笑顔が 時になにより綺麗で
伝う感情の線の先 捲る季節の穴へ

そのはじまりの言葉が 時になにより優しく
剥がれた自分の幼さは 遠い記憶の方へ

行き交う人々の表面しか いつも見ていない
どう話してみて 答えよう
ひとつずつ言葉を組みたてる

あなたの全面も知りたい
どう話してみて 答えよう
ひとつずつ束ねた想い

夜の雨の中 試されてる
結び目をまぎらわすRainy

確かに触れてるよ

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