【詞】蒼い虹

霧雨の草原に 虹が目に映る
虹なんてもう見ることはないと思ってた

雨雲の歌を書いて 僕は歌ってた
晴れ間やネオンの街にやるせない気分で


昼間の街はカラスが舵を取ってた
けたたましく集っては 電線の上

彼らを横目に とっさに駆けてく
雨粒が僕を受けとめた


わすれないでいて
わすれないでいる
蒼さがふと蘇る

草原で天気雨
どこまで続くのだろう


雨雲の歌を書いて ふと歌ってた
雨雲の歌を書いて ふと惑ってた



虹はやがて消えていく
僕もあの街へ帰るから

夕方のチャイムが
雨上がり 濁って見えた


虹と夜の幕の間
獣道を下ってく

蒼さを携えて
ふと見渡してる



詩集 "あそばせ" より

※あそばせ ver.から
すこし文をアレンジしました。

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