【57】 ミソちゃんが、わたしという『意識さん』に切々と訴えてきたこと
脳みそのミソちゃんが2人いることに気づいて、カオス状態の私。
私が「あらゆることに気づいている意識である」という気づきは、すごく当たり前のことで、でも、とてつもなく衝撃的なことのような気がするのです。
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しばらく考え込んでいると、ミソちゃんが訴えてきました。
「『意識さん』にお願いがあるんだけど……」
「は?? 急にそんな他人行儀な名前で呼ばないでくれる? なんなのお願いって……」
「もっとミソのことを、信頼してほしいんです」
「…………」
「ミソの中の、アタマちゃんが考えること、ココロちゃんとカラダちゃんが感じること……全部を、もっと信頼してほしいんです」
少し前まで、「ミソのことを信じるな、信じられても自信ないです」とおびえていたミソちゃんが「自分をもっと信頼してくれ」と訴えてきます。
ミソちゃんからの訴えに、私は考えます。
私って、これまで自分のことを信頼して生きてこなかったのかな。
おそらく部分的には信頼できている部分もあった。
でも、まるごと自分を信頼できていたかと言うと、そうではなかったよね。
特にカラダに関して言えば、まったく信頼できてこなかった。
小さな頃から、自分の身体は弱い、人よりも劣っている。
そう烙印して諦めて生きてきたことは、カラダだけでなく、カラダと仲良しのココロちゃんをも、信頼しないで生きてきたってことなのかな。
カラダちゃんとココロちゃんは、どこか頼りにならないと決めつけて、アタマちゃんばかりに頼ってきたところもあったかな……。
私の自然「ありのまま」は、そのままではポンコツで問題があるからって、それを補うための鎧や武器をいくつも身に着けて、「ほら、これで強くなった」「ほら、これで私は大丈夫」って……..
ミソちゃんが私に強く訴えます。
「もう大丈夫ってこと!! アタマちゃんとココロちゃんが、例えケンカしたって大丈夫。ケンカがはじまったときに、そのことに『意識さんであるあなた』が気づいてやって、どちらに軍配を上げるのか。どちらを選んだとしても、あなたが選んだことに、間違いはない」
「……間違いは、ないの?」
「そう。あなたがよく考えて選んだ物事に、原則、間違いはないです」
「……うそ! 私、間違うもん。間違うかもしれないから、選ぶのが怖いんだもん」
「えーと、もちろん、間違うことはある。でも、間違っても大丈夫だって、まずそれを受け入れてください」
間違っても、大丈夫
なんて、心が落ち着く言葉なのでしょう。
そうか、私は「間違えちゃいけない、間違えたら大変なことになる!」って未来に対する恐怖心があるからこそ、物事を選択することに時間がかかったんだ。
「それでさー。ここからが、大切なの。よく聞いて」
「うんうん」
「間違ってもいい。さらに言うとね、あなた、選んだものを、正解にできるよ」
「は??」
「選んだものを、正解にできるんだよ。だから、つまり間違わないんだよ」
「………………えーと……頭が爆発しそうです」