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#子どもとの関わり
多様性が存在している社会
先日、あるショッピングモールへ行った時のこと。
2歳くらいの女の子が目の前の通路をタッタッターとまっすぐ走って行くのが見え、“あれ?ひとりかな?”と思っていると、後ろから20代くらいの若いお母さんが、女の子の後を追っていました。
その若いお母さんは何も言わず、ただ追いかけていて、そんなに必死な様子でもなく、ある程度子どもを自由にさせているようなスタンスに見えました。
女の子がまっすぐ走って行っ
質の教育〜内的な力を育む〜
今、「非認知能力」を伸ばす・育てる教育が注目されています。
学力や頭の良さなど数値で測ることのできる「認知能力」とは別に、思いやりや自立心・心のたくましさのことを「非認知能力」と言います。
このことについては、解説している人がたくさんいるので、ここでは詳しくは書きませんが、一言で言うと「認知能力」は表側に現れる能力、「非認知能力」は内側にある内的な能力‥言わば、質的な能力のことを指すと、私は捉え
いきいきとした人生を生きる
先日、友人があるテレビ番組を観て、感じたことをシェアしてくれました。その番組は、障害を持っている人が社会で活躍しているところを追う内容とのこと。その中で義足をつけたダンサーが映し出され、友人はその姿に心を打たれたと感動していました。
「障害を持っている人がいきいきと自分を表現している姿を見て、私はあんな風にいきいきと生きていないかもしれない」
という友人の言葉が印象的でした。
今の時代、友人のよ
「無執着である」≠「諦める」
「まぁ、いいか」・・私の口癖です。
子どもたちが話を聞いていない時
洗濯物を地面に落としてしまった時
料理の味がイマイチ決まらない時
そんな時に気づくと「まぁ、いいか」と呟いています。
その時の自分はどういう状態かというと、力が入ってなくて、起きていることに対して“良い”とか“悪い”とかの考えはなく、感情にも怒りやイライラはなく逆に笑い飛ばすくらいの軽さがあります。
そして「まぁ、い
執着から新しい可能性の世界へ
昔、私がスノーボードのインストラクターの資格を取ろうとしていた時のことです。インストラクターにもレベルがあり、上へと目指して練習をするのですが・・。私はどのテストも一回でパスしたことがありませんでした。
あるテストの時「いつも通り滑ったら余裕で受かるよ」と私を指導してくれていたインストラクターのお墨付きをもらったにも関わらず、当日の私の滑りはボロボロ。その滑りを見ていた私のインストラクターは、「力
言葉が持つ“音のエネルギー”を聴く耳
あるお母さんから電話で相談を受けました。
その時は時間がゆっくり取れず、少しだけ話を聞き、私の考えや伝えたいと思ったことを話して時間切れ。
切った後
『あれ?相談内容はあれだけだったのだろうか?』
という思いが私の中に残り、気になって仕方がありませんでした。
この時私の中にあったことは、相手の気持ちがきちんと受け取れたのだろうかという心配と、今どんな様子だろうかという考慮でした。そしていつまでも気
競うこと・争うことのない世界
ある話し合いの席で、自然環境やESD(持続可能な開発のための教育)についての議論が行われました。地球のためにみんなが真剣に考えている場となり、今の地球環境の危うさや経済市場社会の歪みなどを真剣に議論し、熱のこもった意見が飛び交いました。
その議論の後、熱弁していた一人が「熱くなり過ぎたかなぁ」とぼそりと呟いていました。その人の自分を振り返るその姿に感心しました。
自分が言ったことを冷静に俯瞰して見
コミュニケーションで一番大切なのは・・
「どうしてこのコ、ないてるの?」
屈託のない顔でこう尋ねてきたのは、2歳の男の子Aくん。新年度に初めて保育園に入って来た子が泣いていることを不思議に思ったようでした。
また別の場面で、今度はAくんが転んで大泣き。そこへBくんが駆け寄り、「だいじょうぶ?いたいの?」
と、泣いているAくんの顔を覗き込みながら声をかけていました。
保育中にこうした場面を、それまでにも何度も見かけ、その度に胸の辺りがじ
肯定的な土台は、多様性の世界の始まり
心の弱い人が増えている昨今。
友人が、「部下がすぐに落ち込んじゃうんだよね。クライアントに何か言われるとどーんと落ちて、私がアドバイスをすると『もういいです』ってふてくされて…。他にも少し叱られただけで落ち込んで田舎に帰っちゃう人もいて…困っちゃうよ。」と話していました。
このように、人に何かを言われるとすぐに落ち込んだり、自信がなくなってしまう人が多いとよく耳にします。
多くの人が、他人の評価が
子育ては、HOW TOよりもあり方から・・
世の中には本当に様々な内容の子育て本が出ています。
本屋で見かけたのは
「天才を育てるには、妊娠中に胎児に対して〇〇するべき」
という内容のものとか
「頭のいい子に育てるにはこうするべき」
「ほめる子育て」「叱らない子育て」など、実に様々なものがあります。
そして、インターネットでは「ほめる子育ては間違ってた!」という真逆の内容の記事・・。
一体何を信じたらいいのかと、世の子育て中のお父さん・お母
本当に、“一緒にいる”ということ
保育園で子どもと保育者のこんなやり取りを見かけたことがあります。
1歳児のAくんがおもちゃで遊んでいる時のことです。
Aくんはそのおもちゃで何かやりたいことのイメージを持っていました。でも、思うように出来なくて近くにいた保育者を呼びに行きました。
その保育者は抱っこをされたくて来たのだと思い込み、そのまま抱き寄せました。その子は抱かれたかった訳ではなく、そのおもちゃで一緒に遊んでもらいたかったので