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肯定的な土台は、多様性の世界の始まり

心の弱い人が増えている昨今。
友人が、「部下がすぐに落ち込んじゃうんだよね。クライアントに何か言われるとどーんと落ちて、私がアドバイスをすると『もういいです』ってふてくされて…。他にも少し叱られただけで落ち込んで田舎に帰っちゃう人もいて…困っちゃうよ。」と話していました。
このように、人に何かを言われるとすぐに落ち込んだり、自信がなくなってしまう人が多いとよく耳にします。
多くの人が、他人の評価が気になり、自分の本当に思っていること言わずに、相手に合わせてしまうことがあるのではないでしょうか。
人に流されてしまう自分が嫌で、揺らがない自分を手に入れたいと思っている・・という話をよく聞きます。

数年ほど前にヒットしたディズニーの『アナと雪の女王』は、テーマのひとつが“ありのまま”でした。
また、少し古いのですが、『天才バカボン』という漫画を知っているでしょうか・・バカボンのパパの決め台詞に「これでいいのだ!」というものがありました。
これらの表現は、揺らがない自分を手に入れる大きなヒントになると思っています。
「ありのまま・そのまま」そして「これでいいのだ」「これでよし」は、今の時代の新しい子育て・教育の軸にしていきたいあり方です。

発明家のエジソンは学校に入って3ヶ月で退学させられた、というエピソードは有名な話です。
「なぜ?どうして?」といろいろなことに疑問を持ち、知りたがるエジソンは、「1+1=2」と教えられても「1つの粘土と1つの粘土を合わせると大きな1つの粘土になるのに、なぜ2なの?」と先生を困らせたり、「なぜ物は燃えるのか?」と藁を燃やして、納屋を全焼させてしまったり・・と、いくつもの逸話があります。
周りの理解が得られないにも関わらず、エジソンは繰り返し自分の疑問を追求・実験しました。その背後には、母親の存在があったということを知っている方も多いでしょう。
さすがに、納屋を全焼させた時だけは、母親も本気で叱ったそうです。でも、それはきっと“行動そのものに対しての注意”であって、息子エジソンの存在そのものを否定してはいなかったでしょう。そして、エジソンにとっても、その行動を改める必要があるだけで「そのまま・ありのままでいいんだ」と存在を認められていた体験だったのではないかと思います。
もしも、エジソンの母親が「問題になるから」と、彼の興味の芽を摘んでいたら、偉大なるエジソンの発明は世界に表現されることはなかったでしょう。

そこには、母親の絶大なる信(信じる心)があったのです。
人は、信と愛の場があって初めて、安心して自己表現ができます。
その肯定的な土台があるからこそ、個性が発揮できるのです。

今の世の中、なんでも“ネガティブな想像”が先に立っているように思います。
悪いことが起こらないように・・
失敗しないように・・
叱られないように・・
嫌われないように・・
これでは、「何か悪いことが起きる」という前提の土台です。

「“信”と“愛”という肯定的な土台とはどういうものなのだろう?」と想像してみてください。
これは、“ポジティブシンキング”とは違います。

「肯定的であるとはどういうことなのか」
「肯定的な土台に立つとどんな感覚なのか」
と、自分なりに想像し、探究してみて下さい。

私たちは「肯定的な世界」に生きているのです。
その世界に生きていたら、一人ひとりがいきいきと個性を発揮し、自分の足で揺らがずに立って生きていくことができます。自分とは違う個性も受け入れることができる、心の器の大きい人として。

「肯定的な世界に生きる」ということは、真の多様性の世界の始まりであり、多様な人・もの・ことの融和・和合を創り出していくプロセスです。
その根底にあるのが、“信”と“愛”の土台なのです。

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