スマホ認知症予防にも?オランダ文化の「あえて何もしない」は日本でもできる!
スマホが日常に溶け込む前って、どんな生活をしていたっけ?
ふと考えてみても、正直はっきりとは思い出せない。
おそらくゲームだったり、なんとなくテレビを見ていたり、友達と遊んでいたり... だったはずだ。
現代ではスマホを1日使わずに過ごす、なんてことは考えただけで不安になってしまう。
若い人の認知症はスマホから
最近スマホで検索していて(またスマホ...)、思わずどきっとしてしまう情報を見つけた。
それはスマホによる認知症についてだ。
認知症というとお年寄りが発症する、というイメージがあるが、スマホに依存した生活によって似たような症状が若い人にも出るのだそう。
たしかに「スマホを使いこなす」よりも「スマホにコントロールされている」という表現が正しいと言わざるをえない生活になっているなあと改めて感じる。
・気になることがあると、思い出そうとする前にスマホで検索する
・覚えておかないといけないことはスマホのメモ機能に記録したり、写真を撮る
・目的がなくても気がつくとスマホを触っている(SNSのチェック、ニュースチェック、YouTubeなど)
私たちが1日に得る情報は江戸時代の1年分、平安時代の一生分なんて表現されることもあるが、そんな膨大な量の情報の波に溺れていることすら自覚がないほど、今の状態が当たり前になっているのもまた事実だ。
そしてそのような多すぎる情報によって脳が疲弊した結果、感情のコントロールや記憶力が上手く機能しなくなってしまうそう。
私たちの脳は家電製品や日用品のようになくなったり壊れたら取り替えるといったことができない。
なのでできるだけ長くベストな状態で機能してくれるように労わってあげないといけないのだ。
要はスマホを使う時間を減らして脳が休まる時間を意図的に作る、というのが改善策の一つなのだが、日常の中ではどうしてもスマホを手の届く範囲に置いてしまうためそれが難しい。
脳を休ませる = 自分も脳も意図的に頑張らない
そんなことを考えていた時に、ふとオランダのとある文化を思い出した。
それはniksen(二クセン)と呼ばれ、「doing nothing = 何もしない」ことを示す。
何もしないって、例えばどう過ごすんだ...?とさっそく疑問が湧いて(”スマホで”)調べてみると、productive(生産的)なことをしないことのようだ。
勉強を頑張る・仕事をする、といったことではなく、シャワーをゆっくり浴びる・ベランででぼーっとする、などが当てはまるそう。
温泉って、何もしないに最適なのでは...?
週末にちょこちょこ訪れる温泉。
自宅近くの温泉(+サウナもある)施設は、観光地ではないので地元客がメイン。
お客さんが多い時でもぎゅうぎゅうに混んでいる、なんてことは起きずに自分の好きな温泉に好きなタイミングで入れるので気に入っている。
・スマホを一定時間手放したい
・何もせずぼーっとしたい
こんな希望に温泉ってぴったりでは...?
温泉の屋外に設置されているお気に入りのつぼ風呂に入りながら、閃いた。
室内にはスマホは持って入れないし、温泉に入ることで何かを達成しないといけない・アウトプットを出さないといけないといったこともない。
つまりスマホを手放し、あったかいお湯に浸かりながらただただぼーっとする時間を、罪悪感や焦燥感なしに楽しむことができる場なのだ。
これまで、認知症を予防できるからと言われても、
「何もしない = 非生産的 = 無駄な時間」
であるとどこかで考えてしまう自分がいた。
しかし研究によると
「何もしない = 脳を情報の波から解放する」
ことで、結果として脳がリフレッシュされ、集中力がアップするなどのポジティブな効果を生むそうだ。
積極的に何もしない、「niksen(ニクセン)」はオランダの文化として紹介されたが、実は日本ならではの温泉文化にそれはぴったりなのかもしれない。