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しんしんと降る雪の中――「坂東玉三郎 はるのひととき」
昨年7月、南座で「夏のひととき」の公演があった。
坂東玉三郎さんと春風亭小朝さんとの共演で、お二人の対談にはじまり、小朝さんの落語「一豊と千代」でひと笑いして、玉三郎さんの「由縁の月」で締めくくられる。
玉三郎さん目当てで行ったのだけれど、落語の面白さを知った日でもあった。こうして世界が広がっていくのは嬉しい。
この対談の時に、新春にも二人での公演を予定している、という話があったので、絶対に行
ウクライナ国立バレエ日本公演「ドン・キホーテ」
人生初めてのバレエ鑑賞。
正直に言うと、今まで全く興味がなかった。
子どもの頃、クラスに必ず一人はバレエ教室に通っている子がいたように思う。姿勢が良いから、一目で「あ、この子バレエ習ってるんだな」って気づく。でも私が考えていたことといえば、髪の毛ひっつめてて痛くないのかな、とか、つま先立ちしてて身体に悪くないのかな、とか、そんなことばっかり。
そんな人間がなぜ今回見に行くことになったかという
タイトルの力ってすごい。
「竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー」
京都市京セラ美術館の展覧会に行ってきました。
江戸末期に生まれ、明治~昭和期の近代日本画界に旋風を巻き起こした京都画壇の立役者。
それまで師匠の様式をそっくり受け継ぐスタイルだった日本画界に、画家自身の目で見たものを描く「写生」という新風を吹き込み、西洋の技術も積極的に取り入れた人です。
今では当たり前の描き方も、当時にしてみれば革新的。
絵に限ったこと