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Photo by
nemukoekannji
坂東玉三郎 新春お年玉公演。至福。
気づけば年が明けてから6日も経っている…
今日からまた、noteの更新を再開したいと思います。続けるぞー。
いま、大阪松竹座で坂東玉三郎さんの新春お年玉公演が行われています。
1月3日、初日の公演に行ってきました。
もう、最高過ぎて。
記録を詳細に書きたいのだけれども、気持ちがあふれるし全部イイから全部書きたいし、今も書きたいことがぽろぽろ脳みそから零れ落ちていく感じで。
ああぁ。もどかしい。
もう見所満載だったんですけれども、一番良かったところだけ。
第一幕の口上で、女形について玉三郎さんが説明をしてくれたんです。
その中で、「線を意識する」というのがあって。
まっすぐに立つのではなくて、少し曲線を描く。仏像のようなゆるやかな曲線を描いた立ち姿をイメージしている、と。
実際に、「こうじゃなくて、こう」というのをやってみせてくれるんです。
その、afterの「こう」になった瞬間、「あぁ、これが玉三郎さんの女形だ」となるんですよね。隙のない、それでいて柔らかい理想の女性。
そのあと、扇や手ぬぐいの扱いも実演してくれるのですが、
この女形解説の何がよかったって、
実演しているときは、いつもの舞台で見ている玉三郎さんのぴっとした姿なんですが、そこから解説に戻るとき、ふっと表情を緩めるんです。
そ!れ!が!
たまらなく美しい。口角を少し上げて「ふふっ」と照れているようにもみえる表情。
ふだんの公演では最初から最後まで気を抜かずに演じられるから、このオンとオフの切り替えのような一瞬が見れたのが、私的ハイライトでした。
もちろん、最初から最後まで幸せな時間だったのですけれど。
この余韻はしばらく続きそうです。
ではまた~