#自宅介護
失われた日常の先の明日に
気づけば19時32分、夕飯も作らず眠っていた。今日は夜勤明け、自宅で緊張が解けたのだろう。録画した番組を見ながら寝落ちするという、何て贅沢な時間だろう。
ぐっすり寝ている間、途切れ途切れに夢を見た。昔の自分の写真を見てたり友人が自殺する夢。夢占いで調べてみたら何のことはない、ザックリ言うとストレスがたまっているようだ。
一昨日泊まった実家で目を覚まし、ショートステイへ行く母の準備をして我が家に
実家にて 〈 7日目 〉 母と猫と夕暮れ
夜の10時を過ぎると実家の周りは静寂の一言。ただ隣のお風呂の水浴びの音がバッシャーンバッシャーンと聞こえるだけ。私は2階から階段を降り、母のトイレ誘導へ向かう。
夕方、買い物に出た。尿とりパットが少なくなったから。多く吸水する夜用も150mlの2回吸水から6回吸水まであって( ほぼ1ℓじゃん)、4回吸水を買う。1300円くらいで30枚、お買い得商品だ。勤務先の病院では何気なく使っているけど、いざ
実家にて 〈 6日目 〉 すき焼きとオンライン読書会
実家に泊まって今日で6日、自宅には荷物を取りに一度寄っただけ。仕事と家の往復の間に、WOWOW見たり好きな本読んだりのまったりとした日常が少しずつゆがんでいく感じがする。
今日は休日、久しぶりに自宅に帰って洗濯したり、ゆっくりお風呂に入ったり、夕食を作ったり自分時間の充実をはかった。夕食はすき焼き。タレさえあれば、私失敗しないので(笑)。
もうひとつ帰る理由があった。zoomでオンライン読書会
実家にて 〈 5日目 〉 ツバメの巣作りとピッピッおじさん
ピッピッピッピッー!軽快なリズムで交通整理をしながらおじさんが三叉路に立っている。朝の6時45分、おじさんというより80歳は超えていそうなおじいさん、通称ピッピッおじさん( 私がつけたニックネーム )は私が実家から職場へ向かうバス停の側で町内の安全を守っている。
職人のような慣れた動作で車の道案内をし、また道ゆく人に「いよっ!」と手を上げ止まらせたり、進ませたりしている姿はここで会う全ての人々に
実家にて 〈 4日目 〉 食事と自由
朝5時半のアラームで目を覚ます。久しぶりの早起き。空は明るい。
仕事に行く準備をし、出かける直前に母のトイレ介助をする。紙パンツに吸水パットを2枚重ね、お昼過ぎに1枚引き抜くように伝える。それだと、夕方までポータブルトイレに行かずとも漏れにくいから。
今日は入浴介助の日。蒸し暑い浴室でマスクして、熱中症になりそうだ。
時間はあっという間に過ぎてお昼の準備。ひとりひとりテーブルまで温かいご
実家にて 〈3日目〉 ドクターの訪問
怒涛の2日間が終わりいささか放心状態で朝を迎える。
昨日母が言った「あんたに騙された!帰って!」その言葉のトゲが刺さっている。
ベットで起き上がる時も、歩行器でトイレに行く時も、見守るだけ。決して手は貸さない。意地悪かもしれないけれど、病院や施設と違って時間だけはたっぷりあるのだ。
やはり母は朝からは特に動きが悪く、昨日の勢いはない。
昼にかかりつけの病院の先生が来てくださった。優しい先生
実家にて〈 2日目 〉 愚痴にも負けず、怒声にも負けず
「もう夜が明けたのね」
朝5時から聞こえる母と父の会話。
久しぶりに一緒に朝を迎えて安心したのだろう。
昨夜はオムツ交換もスムーズにやれた。肉親だとお互い抵抗あるかな、と思っていたけれどいつもの職場と同じ。腰は上がるじゃん、やりやすっ!
朝からはパットに便も少々出ていて、本人曰く「こんなこと初めて!」との事。
タオルの切れ端をお湯で濡らし丁寧に拭く。思ったより抵抗なし。
介護の仕事につ