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個別最適な学びについて考える(106)ー有田和正(2004)指導力アップ術12 楽しい教室づくりの技術ーから
お疲れ様です.本日も元気にアウトプットをしていきましょう!
月曜日と言うと少し憂鬱な気分にはなりますが,そんなことは考えず切り替えていきましょう!
むしろ全てをリセットしてリスタートができるというポジティブな思いを持って取り組んでいきましょう!
本日は「有田和正(2004)指導力アップ術12 楽しい教室づくりの技術.明治図書,東京」です。では,早速読んでいきましょう!
3 「見る目」を育てる
授業を質の高いものにするには、ほのぼのとした心のひびき合いと同時に、ものごとを鋭くとらえる目が必要である。つまり、「見る目を育てる」ことが必要である。
ものごとだけではない。文を見る目も鋭くしていく。
国語のとき、虫の話をべんきょうしているとき、先生が、こくばんに、でたらめな文をかいた。
それなのに、ぼくたちは、それに、なかなかきづかなかった。けど、たったひとりわかった人がいた。それは、井上ちゃんです。
それで、こんどからみんな気をつけて、国語のきょうかしょを見るようになった。
どうして、先生なのに、子どもたちを、だますのかな。
(一年)
このような指導を、他のものを見る場面でも行っていく。よく見えるようになると、今まで気づかなかった不思議な世界が見えてくる。(拙著『子どもの「見る」目を育てる』国土社、一九八六年)すると、好奇心も強くなってくる。
一年の終わりに、二年生の教科書を配布した。
今日、二年生の算数の教科書を見た。
千までの数が出ていた。すごいなあ。
ぼくたちは、百までの数をならっているのに、二年生になるとすごくむずかしくなっているな、と思った。
けれども、とってもたのしみだ。
心ぞうが、ドキドキして、からだがあつくなってきた。
はやく四月になあれ!
(一年)
心臓がドキドキし、体が熱くなるほど燃えているのだ。「はやく四月になあれ!」のなかに、彼の学習意欲の強さが凝縮されている。未知へ挑戦したい気持ちが表れている。
こういう状態の子どもを育てることが、学級づくりの中心的な課題である。これで授業がきまる、といってもよいほどである。
二年生の教科書のおもしろさを見ぬく目を育てることが、一年生の役目である。この目は、他のものを見るときにも、そこにおもしろさを発見する。これが「色めがね」がとれたときの子どもの姿である。
わたしの努力のあとを、ちゃんと見てくれる人がいることをありがたく思っている。
一斉指導の中で子どもたちのスキルを育てていくことが個別最適な学び方にも重要になるのではないでしょうか。
有田和正先生の実践からも,文章に注目させるような視点を与えています。
子どもたちに注目してごらんと声をかけても,その場だけで終わってしまうことが多くなります。その指導を続けていくためにも,自然と身につくような工夫が必要になってきます。
また,ここでは友達の意見を見るようになっていることも重要だと思います。
ここでは分かりにくいですが,友達の意見を受け入れる,すごさを見つけられると言う姿からも学級経営のすごさを感じます。
他人を見る目,物事を見る目,やはり子どもたちの五感のうちの「目」にはとても重要なスキルがたくさん隠されているなと学びました。
日頃からこのように指導していくことで個別最適な学びも進んでいくのかなと思います。
本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!
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