
個別最適な学びについて考える(114)ー秋田喜代美(2010)教師の言葉とコミュニケーションーから
みなさん、おはようございます!
本日はコーヒーを淹れながらお届けしています。
豆を様々なお店で買うのですが、中途半端に最後余ってしまうんですよね。
その豆をどうやって消費するか迷うことが多いです。
みなさんはどのようにしているでしょうか?
脱線しましたが、本について進んでいきましょう!
本日は「秋田喜代美(2010)教師の言葉とコミュニケーション.教育開発研究所,東京.」です。では,早速読んでいきましょう!
互いの言葉を聴き合うクラス
異なる意見の交流が生まれ、学びが深まるクラスでは、子どもたちは互いに互いの言葉を聴き合っている。このようなクラスでは、発言する子どもだけが、互いの発言を聴いて、それに基づいて発言をしているのではない。発言をしない子どもも、じっと他者の発言に耳を澄まし、それを自分の言葉でとらえ直している。あるいは誰がどのようなことを言ったのかを聴いてとらえていたり、なかには発言間のつながりや話し合いの流れを意識しながら聴いている子もいる。このように,子どもたちはたとえ発言をしなくても、聴くことにより、積極的に授業に参加しているのである。さらに、聴き合うクラスにおいては、発言することだけでなく、聴くことによる授業参加にも価値が置かれている。そして教師は、授業中の姿やノートの記述など、さまざまな媒体から子どもの聴くという行為をとらえており、それを認めている。
自分の言葉で捉え直すというのはとても難しいことですが,積極的に授業に参加している様子は分かりますね。
どの場面であっても聴き合う場面は大事ですね。
個別最適な学びを進めて,こういう側面が薄れてしまうことにも気をつけたいと思います。
また、見た目で判断するのではなくノートや発言から少しずつ共有できるといいのかなと思います。
聴き合うための教室空間
もちろん、聴き合うことを重視するだけで聴き合うクラスが育つわけではない。聴き合うことを重視するクラスでは、子どもたちが互いの言葉を聴き合うのを支援するための工夫がなされている。その一つが、教室空間の構成,とりわけ、机の配置である。
多くの教室において、机は黒板に向かって並べられているのが普通である。そして黒板の前には教卓がある。このような教室において、子どもの視線は前へと集まりやすい。そして前に立っているのは教師である。必然的に子どもは教師に向かって発言することになる。言い換えれば、このように空間が構成される教室において、想定されている子どもの発言の聴き手は教師である。子どもは教師に対して話しかけ、教師がそれを聴き、応じるのである。そして子どもが他の子どもに向けて発言するときには、前に出て、教師のいた位置に立つことが求められる。
一方で、聴き合うクラスにおいて想定される聴き手は、教師ではなく子どもたちである。子どもたちが、互いの言葉を互いに聴き合うことが想定され、求められる。このような聴き合いを支援するために、聴き合うクラスにおいては、机は上の図のように,子どもたちが互いに向き合うようにコの字型に配置されている。こうすることで、子どもたちは互いの顔を見ながら発言することになる。すなわち、教師を聴き手として想定するのではなく、互いを聴き手として想定する空間がつくり出されているのである。
教室環境の工夫も考える必要がありますね。
黒板に向いていると教師と子供の対話という様子が多くあるので,子供同士で対話する工夫も必要なのかなと思います。
互いを聴き手として尊重することも必要なのかなと思います。
本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!
いいなと思ったら応援しよう!
