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個別最適な学びについて考える(89)ー川端裕介(2021)教師のON/OFF仕事術ーから

お疲れ様です.本日も元気にアウトプットをしていきましょう!
記事数が分かりにくいので、教育の偉人について考えると揃えた結果、90記事目だということがわかりました!
もう少しで100…頑張ります!

本日は「川端裕介(2021)教師のON/OFF仕事術.明治図書,東京」です。では,早速読んでいきましょう!

単元の大きな枠組みで準備する

①教材研究と授業準備は別物
授業づくりの前提として、授業準備と教材研究を分けて考える必要があります。数材研究とは理論を構築するための営みであり、教材や指導法(学習法)について研究します。
一方の授業準備は、来週の授業に向けて学習展開を確認したり、ワークシートを準備したりすることです。担任する子どもたちに適した形で学習をデザインします。時間がない場合は、教材研究が十分にできなくても仕方ありません。授業準備に注力しましょう。

②フィールドワーク型の学びをデザインする
 一時間の授業の前に単元の大枠の計画をつくると、目標達成に向けて一貫した学びになります。単元のデザインには、ゴールからつくる方法と、問いからつくる方法があります。
 ゴールから授業をつくる場合は、単元の目標と評価規準を設定します。目標は学習指導要領に沿う形で十分です。次に、社会科であれば北俊夫氏の知識の構造図※1を単元ごとにつくるなどして、一時間の授業で考えることや資料、基礎的な語句などを図示します。
 最後に、学習展開に沿ってワークシートを準備したり、学習の流れを示したスライドを作成したりします。発問や板書だけを記載した簡易的な指導案を作るのもよいでしょう。
 問いから授業をつくる場合は、社会科であれば渡部竜也氏が提唱する問いの構造図※2を単元ごとにつくり、中心発問を設定し、下位の問いをつなげていきます。そして、問いに対応する形で子どもに身につけてほしい知識を文章化し、必要な資料を用意します。
 教科による違いはあると思いますが、ポイントは単元や内容のまとまりで柔軟に学習をデザインすることです。イメージとしては、フィールドワークのような学びです。範囲(分野)とゴール(単元の目標)を設定し、チェックポイントとして各授業で身につけさせたいことを決めます。ゴールへのルート(課題解決の方法)や乗り物(学習ツールや方法)、活用する情報(資料など)は、子どもが自分で選択できるようにしましょう。

川端裕介(2021)教師のON/OFF仕事術.明治図書,東京

教師の力の注ぎどころがわからなくなってしまうそんな毎日になると思います。
どこまでを子どもたちに任せ,どうやって授業を設計すればいいのかと迷った際にはこのページを思い出すといいかもしれません。

フィールドワーク型に変えることで,単元の最初の時に時間を割き,そのほかの場面で時間を割くことができるかもしれません。
最初に考えるの!?と驚きもありますが,個別最適な学びや協働的な学びを作っていくためにはとても重要なことだと思います。
常に1時間ごとに考えるよりは,単元で身につけることもずれず,授業を設計できるこの方法が仕事術としては覚えておくと良さそうです。

個別最適な学びの視点からも書かれている内容が多くあります。ぜひ読んでみてください!

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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nanjolno
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