![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160199516/f18bee75ad978c04b19848d4b1e212c0.jpeg?width=800)
- 運営しているクリエイター
記事一覧
ほっけ弁当がコースディナーになることがあるから、料理の可能性は未知数なのだ
「あけるな!キケン!」
そう書いて、心の底にしまってある記憶がある。
うかつに思い出したり、お酒を飲んだ勢いで他人にペラペラと話したりしないように、心の奥の方にしまってある。
誰にだって、あると思う。ひとつやふたつ。
これは他人には話せないな。って過去。
心の奥底に、鍵をかけてしまってある過去。
その過去を、「あけるな!キケン!」の張り紙をひっぺがしてこじ開けて、noteに書いている。
正気か?
心を贈るときに、あなたは何を贈りますか
窓を開けると、秋の心地いい風とともに、懐かしい香りが部屋に入ってきた。
甘酸っぱい、キンモクセイの香り。
今年はおそかったねぇ。ようやく訪れた秋を、胸いっぱいに吸い込む。
1. キンモクセイの便り
実家にも昔、大きなキンモクセイの木があった。玄関の正面、庭の角に植えられた大きなキンモクセイ。
あんな特等席に植えるなんて、父もキンモクセイが好きだったんだろうか。
毎年ちょうど母の誕生日の頃に、
家族が「あれ」というそれ。わたしの暗黒期からみえたこと。
うっすらと空が明るみ始める頃、わたしは高速バスに揺られていた。
スタバのタンブラーに淹れたコーヒーを、やけどしないように、少しずつ口にしながら東京へと向かう。
今日はちゃんと定刻通りに着くかなぁ。
朝日が昇る窓の外を、ぼんやりと眺めながらあくびをして、もうひと眠りした。
つくばから東京までは、高速バスで1時間ほど。
時間はかかるけど、朝が苦手な私には二度寝するのにちょうどよかった。
問題なのは
休業前日のこころと、やっぱり誰かのために作りたい雑炊
なんだかいつもよりも息が深く吸えている気がする。そんな秋の昼下がり。
1. 家族のための雑炊
12時を回っていることに気づいて、キッチンに立った。
ごはん、あったっけな?と炊飯器に目をやるとモニターには42時間経過の文字。
そうだ、朝ごはんに出せなくて今朝はパンにしたんだった。そのまま食べるには厳しそうなご飯が1人分ほど残っていた。
ごはんを復活させる簡単な料理を思い浮かべてみる。焼きおにぎ
逃げ出す為に考えついたとっておきの秘策
会計士受験を控えた私は占いにはまっていた。
ズバリ言うわよ、の細木数子氏の占いに。
自分の星の本を買ってきて人生の命運を左右する会計士試験受験年の運勢を占う。
2004年、大殺界。
わたしの星はその年大殺界だった。
まぁ、占いやから。と自分をはげます。でも、彼女の提案で海砂利水魚から改名したクリームシチューはよく売れているし。おさる→モンキッキーへの改名はよくわからなかったけれど、とにかく今年
食いしん坊が、食べられなくなるとき
中学生になり、姉の後を追うようにしてソフトボール部に入ると、世界が変わった。ごはんが美味しくて仕方ない。
食べ物が喉を通らなくなるのは公式戦の前くらいで、練習や試合の後は何を食べても美味しかった。
練習帰りに部活仲間とこっそり買い食いした肉屋のささみチーズカツ。あの味を超えるチキンカツに出会うことは、きっとこの先ないと思う。
もりもり食べて、少食のわたしはいなくなり、食いしん坊のわたしだけが残った
好きのその先はどうなっているのかなぁ
幼い頃、パンが苦手だった。
そもそも食が細くて、食べる前から完食できるかどうかのプレッシャーで食べ物が喉を通らない。その上口の中の水分を持っていかれるパンは特に苦手だった。
昭和の保育園には土曜保育があって、給食を食べた後に園庭に出てお帰りの集会をする。皆がさようならの挨拶をしている時も、わたしは1人お部屋に残されオエってなりながらパンを必死で飲み込んでいた。
そんな私の姿を母は柱の陰から見て泣い