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努力は量より質?質より量?『量質転化の法則』

◇量質転化の法則とは


1770年にドイツで誕生した哲学者のヘーゲルが提唱した弁証法の中での現象による相互変化というのを表す時に、量によってそのものの質も変化するということを表したのが量質変化りょうしつてんかの法則です。

脳科学、行動心理学など統計をとったり科学的な証明をして検証して行くものではなく、あくまで哲学であり、『ちょっと何行ってるか?分かんない』的な部分も私的にも少なくないので

もしかしたら皆さんも同じに感じるかもしれませんが…出来るだけ分かりやすく解説して行きますので、よろしくお願いします。(前書きも兼ねている)


▢量によって質が変わるとは?



水の温度がある点に達すると水蒸気となり、氷にも変わる。この温度はエネルギーの移動を表す指標であり、そのエネルギー量の増減で水の質が変化すするように

量と質が相互に関連し合うことにより、量によって質が変化して行くというのがヘーゲルの唱えた量質転化の法則のザックリした意味です。

この世のあらゆるものは量と質が相互に作用し合っていて、それは物質にも限らず、一番分かりやすいのでいうと人の能力でも当てはまります。

例えば、毎日YouTubeやブログを投稿している人を観察して見ると、明らかに最初の数十作品はたどたどしい不慣れな感じなのに、数百と投稿しているうちに編集能力やトーク、文章化が上手になって行き

複数年で数千と投稿している方は大体が、元の資質ややり方によりますが、最初と比べたらとてつもなく能力アップしているなんてことも、量によってもたらされた質の変化です。

ただ、その求める質への変化は限度を超えないともたらされません。

なので誰でも同じ量《数》やってれば、同じ質になるか?と聞かれればそれは完全に違います。

例えば、ゼリーを作ろうと水にゼラチンの粉を入れた場合必要分量の3%ほどを投入しないと冷やしても固まりません。足りなければシャバシャバのカラフルで濃い液体のままです。

ゼリーという成果物を作るのに必要最低限度の3%のゼラチンが必要なように、目的に沿った物を作る為の最低限度の材料となる行程が必要となる。

このように、より質の高い動画を制作するのに基本編集技術の他にフィードバックを重ねて裏付けされた経験と技術と磨かれたセンス等も必要となり

それらがある一定限度を超えた時点で他者比較しても、明らかに差別化の測れる質の高いコンテンツを作れる。

要はただ数を、努力を重ねるのではなく、それを作るのに必要最低限を超える為の正しい工程を踏んでようやく質が変化して行くという事です。

努力と根性と気合ではゼリーは固まりません。



◇量によって変わるのは仕事や他の事柄でも同じ



量質転化で数をこなして行って質が上がって行く事柄は、多くは上達や練度を指しますが、もちろんこれらにも限度があります。

水もどんどん温度を上げ、下げすれば更に違った形態に変化して行く訳ではないように、同じ手法、行程で狙った変化がもたらされる限界が必ず訪れます。

これは能力以外にも単純に仕事量でも同じことが言えます。

同じ期限内で普通の3倍の業務をこなさななければならないとなった時に、元の水準が楽過ぎて上げる余地がある、効率化を測る余地が十二分にあれば量によって上達やシステムの改変が行われ、仕事の質が変化して行くかもしれませんが

ぎちぎちの業務量から更に限界値を超えた時に、量によって質は上がりません。一旦停滞して変化しないままなら良い方ですが

量が注ぎ込まれ続けることで、量質転化のマイナスが働き、むしろ疲労からミスが多くなったり、思考がマルチタスクになり過ぎる、タイムプレッシャーからの焦りと一つ一つに割く時間が少なくなることで雑になってしまい質が下がってしまう

よくよく考えたら当たり前のことなのですが、法則や文章化して頭で理解するのと、何となくフワッと知ってるのだと理解の深さが変わります。そして

与える側や受注する側は各々の都合や思惑で少しでも短時間で生産性を上げて欲しいと量質転化の法則を無視したものを求めてしまいがちになります。

それがむしろ満足度の低下に繋がるなんてこともあるので、お互いに消耗しない為に仕事量に関しても量質転化の質上げの限界点を念頭に入れて置く必要があると言えます。



◆様々な量がもたらす変化を無視すべきではない理由


ある現象から次に起こる現象が変化して行く、その1つの要因が量であり、それ以上でもそれ以下でもないのですが、侮る事無かれで、様々な量のもたらす変化について鈍感になってしまったが故に自分の目的が円滑に進まないなんて事もあります。

お金の量が足りないから生活の質が落ちて行くとか、それもある意味では量質転化ではありますが、例えば人体も栄養を経口から摂取し、その量によって体のあらゆる機能の質が変化して行きます。

食事量による体重の増減もそうですし、たんぱく質が不足すれば筋肉だけでなく、爪や髪の毛の質も弱くなります。鉄分が不足すれば全身に送られる血液の質に影響を及ぼし、赤血球の量が減り、酸素や栄養が脳へ運ばれずに頭がボーとする

砂糖の年間消費量が15キロ以上になると歯の質に関わる虫歯のリスクが急激に上がると、厚生労働省のヘルスネットにも記載されており

アルコール摂取量によっては胃腸、肝機能、すい臓、腎臓の健康な時と比べ質が下げる、椅子に座って居る時間は増え、運動する量が減って行けば関節や血行、筋肉、代謝の質も落ちて行く

健康だけでなく、無為にダラダラ過ごす時間を減らし、目的をもって何かをする時間量を増やすのも生活の質を変える量質転化ですし

無理して頑張りすぎて、心身が鍛えられるのも、逆に限界値を超えておかしくのも量質転化であり、筋トレのように決めたメニューを毎週、毎月こなして試行錯誤しながら量を増やして行くのも

習慣化から自己更新して行く確率を上げる、特定の目的に向けた行動の質を上げる量質転化であり

それは内面性からもそうで、人に意地悪や不親切なふるまいを多くしてい行けば自分の周囲に集まる人間や置かれる環境の質に影響を及ぼし、

他人を蹴落として、自分が上に立つ、常に人と闘うことを数多く意識している人と

人に感謝されることを意識して、そして自分も他人への感謝の気持ちを多く持つことの数を(量を)増やして行く人で

どれが正しいか?はその人次第ですが、幸せの質も確かに違って来る。

更に他にも挙げるとキリがありません。ただ最後に伝えたいのは量によって質が変化するのを無視しては行けないのは人生全体も然りで

毎日自分が起こす行動の1つ1つが未来のある事柄の質に影響を及ぼし、その1つ1つの質が生活全体の質に影響を与える。


何をもって質が良い、悪いは一概に言えることばかりではありませんが、、どんなことも塵も積もれば山となる、千里の道も一歩よりで

小さなことの積み重ねが時間の経過とともに膨大な量となり、量質転化の起因となり得ることを努々ゆめゆめ忘れず

毎日を過ごせば、仮に今は程遠いとしても、狙った質へ変化させて行くことも可能だと確信しております。

ということでmいつも通り唐突に終わりにしたいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

皆さんがより豊かに、幸せになれますように☆   またね!(●´ω`●)






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