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研究者のキャリアデザイン

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2024年3月の記事一覧

PI制の国で、PIじゃないけど、アカデミアテニュアになりました。

PI制の国で、PIじゃないけど、アカデミアテニュアになりました。

3月1日付で、私の契約から任期がなくなり、パーマネント雇用になりました。
X(Twitter)で公表したところ、ありがたいことに反響がありましたので、補足も兼ねて、こちらにもいろいろと書こうかと。

(ちなみに、2022年からの5年契約だったポジションが、ボスの働きかけでパーマネントになっただけで、職位や職務内容が変わったわけではないです。)

まずテニュアではありますが、大学からの雇用ではなく、

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日本の大学卒業から海外大学院入学までの期間はどう過ごす?

日本の大学卒業から海外大学院入学までの期間はどう過ごす?

生命科学系のPh.D.プログラムへの大学院留学、私の学生としての経験はもう20年以上前の話ですけど、今もあまり変わっていないと思いますので「これから応募する方」に向けて書いておきたいと思います。

米国の大学院(8月最終週~9月入学)のアクセプト通知は早い人で3月初め。それから、徐々に補欠の合格者に連絡が届いて、4月中旬までにオファーを受け入れるかの意思表示をしてください、というのが合格通知から各

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理系(自然科学分野)博士課程留学生のJASSO留学奨学金(大学院学位取得型)応募体験記③応募書類の準備編

理系(自然科学分野)博士課程留学生のJASSO留学奨学金(大学院学位取得型)応募体験記③応募書類の準備編

例によって公表されてない情報は書いてないです。

今回は、準備した書類の内容と注意したことについて。
(関係ない人には関係ない内容ですみません。(構文))

(実際にこの奨学金に応募しようとしていて、この記事に辿り着いた方へ)
まず初めに言いたいこととして、自分だけで書こうと思うと行き詰まるのでできるだけ経験豊富な大人の力を借りることをお勧めします!
あるいは、僕でもできることはやるので!ともかく

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研究者以外の方々も楽しめる!研究ブログのすすめ

研究者以外の方々も楽しめる!研究ブログのすすめ

こんにちは、海外で現役ポスドク(生命科学系)をしておりますポス山毒太郎と申します。このnoteはあくまで毒太郎の体験を元に、偏見に基づいた感想を語っていく場です。ですのでほとんど統計値などは出てきませんので悪しからず。

筆者のフォロー、またクリエイターページのブックマークをお願いします。毎週土曜日(もしくは金曜日)に更新予定です。

さて、前回は筆者が実際に読んでいる、もしくは読んでいたブログを

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時間というthird variable, exploratory artとしての研究, 学ぶhabitus

時間というthird variable, exploratory artとしての研究, 学ぶhabitus

昨日深夜に2本のproposalを出し終えた。若干ほっとしているものの、proposalを出したということは道筋が見定まりTo Doが明確になったということでもある。別にゴールでは無いので、いわゆるプロジェクト最終報告的な打ち上がり感は無いのだが、それでも小さな山をまた一つ超えたというじんわりした達成感は大事にしたい。

世間では研究者というものはどういうイメージだろう。小さい頃「学者」という言葉

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平凡な学生が、パリで大学院生になる②フランス政府給費留学生

平凡な学生が、パリで大学院生になる②フランス政府給費留学生


マニアック人文学系/語学は日本で独学と、自信はないが、
研究に対するやる気はある学生が、パリで大学院生になっている経験を活かし、情報をシェアしていきます。

今回は、フランス政府奨学金(Bourses France Excellence Japon)についてです。
フランス大使館が毎年募集しているもので、学部生、修士学生、博士課程学生の全てで出すことができます。

幸いなことに挑戦1回目でめでた

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平凡な学生が、パリで大学院生になる①若手研究者海外挑戦プログラム

平凡な学生が、パリで大学院生になる①若手研究者海外挑戦プログラム

マニアック人文学系/語学は日本で独学と、自信はないが、

研究に対するやる気はある学生が、パリで大学院生になっている経験を活かし、情報をシェアしていきます。

今回は、学振が行っている若手研究者海外挑戦プログラムについてです。

1. 併給不可の学振DCでは、円安物価高の海外生活は厳しい…海外挑戦プログラムのメリットとして、以下の2点が挙げられます。

①学位取得型が多い博士課程/博士後期課程向け

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査読論文2年連続でリジェクトされて心折れたけど諦めずに博士号取得

査読論文2年連続でリジェクトされて心折れたけど諦めずに博士号取得

 研究者が必ず通らなくてはいけない研究論文の査読(投稿された論文をレフェリーと呼ばれる第三者の専門家が読み、学術雑誌への掲載にふさわしいかどうか判断される工程)。大体1年かけて調査・研究して論文を書き上げて学会に提出し、査読を受けます。そこでいきなりリジェクトされる場合もありますし、質疑や指南があり修正して通る場合もあります。各大学の指針にもよりますが、博士号取得のためには2~3本この査読付き論文

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研究と社会を繋ぐA-Co-Laboが注目した、最新の産学連携プレスリリース5選!

研究と社会を繋ぐA-Co-Laboが注目した、最新の産学連携プレスリリース5選!

近年、「産学連携」という言葉を耳にする機会が増えたと感じる方も多いのではないでしょうか。
産学連携とは、大学や研究機関等が持つ研究成果や技術、ノウハウを民間企業が活用して、実用化や産業化へと結びつける仕組みのことです。

産学連携はそれぞれの機関にメリットがあります。

企業にとっては、自社にはない外部資源を活用できるのが大きなメリットとなります。
大学などの研究機関にとっては、研究を進める上で、

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