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人の考え方のクセ

わたしが背負っていた考え方の偏りや拘りの解消方法 ①

~あらゆる考え方~

 自身の考え方のクセをある程度調べる方法がある。
 以下のURLのチェックシートをぜひやってみてほしい。 

https://www.comhbo.net/wp-content/uploads/2015/04/2d6601b9e5c76b49a9ffb0759d65fd62.pdf
 以下に考え方のクセの詳細を挙げていく。強すぎる考え方は、少しずつ解消していくか緩めていくことをお勧めする。振り切った考え方は、自身の足を引っ張ることが多いからだ。

①「先読み」
 この考え方が強い人は「〇〇かも・・・」と先のことを考え、困った事態にならないように準備するので、ミスや失敗が少なかったりする。また、ミスや失敗が起きても対策を立てていることで大事にならなかったりする。ただ、悲観的なことばかりを先読みしてしまうと、自分を苦しめることになってしまう。
②「べき思考」
 この考え方が強い人は意思が強いタイプともいえる。自分のやるべき事や役割を理解できたり、決めたらやり通す強さを持つので、周囲から頼りにされる事も多い。ただ、自分へのハードルを上げすぎてしまったり、必要以上に役割を増やしてしまうと自分を苦しめることに繋がる。
③「思い込み・レッテル貼り」
 この考え方が強い人は、すぐに結論を出すので、割り切りが良く、躊躇せずに前進することが出来る。ただ、悲観的な思い込みや決め付けが強くなってしまうと、他者の意見を取り入れられず、自分を苦しめる事にも繋がる。
④「自己批判」
 この考え方が強い人は、他人のせいにしたりせずに、「なにがいけなかったのだろう」と原因を振り返ることが出来る強さを持っているので、自分を高めていくことが出来る。ただ、過度に自分だけを責めてしまうと、自分の良い部分も認められず、冷静な自己評価が出来なくなってしまう。
⑤「白黒思考」
 この考え方が強い人は、ものごとの判断基準がはっきりとしているので、スピーディに仕事やものごとを進めることが出来る。ただ、極端な判断をしてしまうと曖昧な部分を許容出来なくなったり、その結果敵を作ってしまったりする。
⑥「深読み」
 この考え方が強い人は、相手の表情を読み取ったり、言葉以外のニュアンスを察することが出来るので、気配りが出来るやさしいタイプであると言える。ただ、他人の表情ばかりを気にしてしまうと、自分を上手く表現することが難しくなったり、些細な言動で傷付いたりする。

 どの考え方が駄目というわけではなく、それぞれに一長一短がある。自分はどんな考え方をしやすいか把握することで、より客観的な視点で自分を見つめ直せるため、参考にして欲しい。


 わたしが強かった思考は、②の「べき思考」、④の「自己批判」、⑤の「白黒思考」、⑥の「深読み」だった。
 わたしが、まず注目したのが④の「自己批判」だ。これに「白黒思考」が重なると、目の前で起こっていることすべてが自分の責任だと感じてしまう。そこで、わたしは少し視点を変えることで自己批判、もとい自分を責めるのを止めることが出来た。なにかトラブルが起きた際には、どこに責任の所在があるか明確にし、整理するのだ。わたしの責任はここまで、ここまでやっているわたしにもう責任はない、だから後は相手の責任だ、といった考え方だ。例えば、あなたが仕事でそう大きくないミスをしたとする。それについて上司が怒りをあらわにしてあなたに怒鳴っているとしよう。病みやすい思考を持っている方はこの状況をすべて自分の責任だ、自分がミスをしたせいだと受け止めてしまう。だが違う。あなたのミスはきっかけに過ぎない。きっかけと責任はイコールではない。仕事のミスに対する責任は、迷惑をかけた人たちに謝罪をし再発防止の案を周知させるまでとわたしは考える。では、その後の上司が怒鳴っていることについてはどうだろうか。それは上司が自身の感情を整理が出来ないだけなのだ。怒りは自身から出る感情なので、こちらが責任を感じる必要はないのだ。そこで明確に線引きをすることで、自分へのダメージを緩和することに繋がる。これは、自責の念や他人からの心無い言葉にも有効なのでぜひ参考にして欲しい。
 次に目を付けたのが、⑥の「深読み」だ。当時のわたしは人の表情の変化にかなり敏感に反応していたのだ。そのせいで、言いたいことを言えず、言いよどんでしまうことがままあった。そこで、思い出したのは祖父の言葉だった。「考えても仕方ないことは考えるな」だ。これは以前の記事の悩みの放り出し方に似ているかもしれない。相手が抱いている感情など読み取ろうとしてもわかるはずはないので、考えるだけ無駄なのだ。むしろ、相手に対して自分の意見を言わない方が失礼だとも考えるようになってからは、あまり気にならなくなった。
 この二つに折り合いをつけた結果、自身がかなり楽になったので、後の「べき思考」「白黒思考」はまだ残っている。特に「べき思考」が強く残っている。これらを解消していくのが、今後のわたしの成長に繋がるのかもしれない。


~後述~

 今回の思考のクセについては、リワークで顕著に見られたうちの一つでした。とにかく皆「白黒思考」が強かった。物事を良いか悪いか、正しいか正しくないかで判断している方が非常に多かった。この思考が自身に向くと、自分は良いのか、良くないのかの発想になり、良いと判断すると丸ごと周囲の責任だと考え、良くないと判断すると丸ごと自分が悪いと考えてしまいます。だから、休職するようになった原因が、自分か、環境か、にわかれている傾向が強かったように思います。自分に傾いている方は、環境に、周囲にどう譲歩してもらうのかをあまり考えていない。環境に傾いている方は、自分をどう改善していくのかあまり考えていない。正直に申し上げてしまうと、後者の環境に責任があると考えている方の方が今後が危ういと言わせてもらいます。この考え方に白黒思考で振り切った考えを持つと、本当に何の対策も持たず、復職再就職してしまいます。そして、また体調を崩し、リワークに戻ってくる。リワークの皆は優しい言葉をかけてくれます。つらかったね、と。戻ってきた方は、自分は改める必要はないと考えます。そしてまた環境が悪かったからと自分自身の対策を立てず、復職再就職します。以下、繰り返します。この繰り返しの怖いのは、これに慣れてしまうこと。そのうち、障害で苦しむ自分を憐れんでもらうことが救いになると、もう戻るのは難しいでしょう。これに陥らないためには、どんなに環境が悪くとも、自分にも出来る新たな予防策は必ずあるということを心がけることだと思います。自分は悪くないから、環境が悪いから、自分はなにも改めなくていいなんてことはないのです。厳しいことを言ったでしょうか。ですが、大事なことだと思います。常に出来ることは必ずあります。一歩ずつ進んでいきましょう。もちろん、わたしも、あなたも。

 厳しいことをたまに言いますが、余裕が生まれた時に自身と向き合うことをサボってはいけないと考えているためです。精神障害と戦うには油断は大敵です。それほど恐ろしいものだと考えていますから。

では、また。
皆さんの行き先に明るい未来がありますように。

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