記事一覧
日本人、50歳でオランダ語作家になる。(その6)オランダ語というマイナー言語
世界中に約2500万人の話者がいるといわれるオランダ語。それをマイナー言語と片付けてもいいのだろうか。確かにフランス語やドイツ語と比べれば話者は断然少ない。唯一の西洋言語としてオランダ語が輝いていた江戸時代、そんな過去もすっかり忘れ去られたかのように、今や日本での知名度は低い。「オランダでは何語が話されているんですか?」と無邪気に聞かれたことも一度や二度ではない。しかし、たとえマイナー言語だとして
もっとみる日本人、50歳でオランダ語作家になる。(その1)あなたの経験を本にしてみませんか?
2020年秋、世界中がコロナのパンデミックに翻弄されている最中のことだった。「あなたの経験を本にしてみませんか?」オランダ語でこんなメールが突然舞い込んできた。これが日本語だったら、作家志望の一般人から金を巻き上げるのが目的の自費出版社かどこかからだと思い、即座にゴミ箱に捨てていたかもしれない。
メールには「あなたのインタビュー記事を雑誌で拝読しました。インタビューでお話されていたオランダでの経
オランダ語で本を出版しました。
2023年1月にアムステルダムの出版社Van Oorschotより『Polderjapanner』という本を出版いたしました三浦富美子です。
タイトルは”干拓地の日本人”というオランダ語で、海抜マイナス6メートルの干拓地に住んでいる日本人が、20年を超えるオランダ生活で体験したこと、考えたことをオランダ語で書き綴っています。
2024年10月に東京で開催されるヨーロッパ文芸フェスティバルにお招き