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華のおんなソロ旅

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私の好きな北海道の風景 「開拓ふくろふ乃湯」(当別町) 2019 -  華のおんなソロ(じゃない)旅

私の好きな北海道の風景 「開拓ふくろふ乃湯」(当別町) 2019 - 華のおんなソロ(じゃない)旅

  早いもので今年もあと1か月半。旅の記録をしてきたが5年前のものがまだまだある。あまり古い記事もどうかと思い、2019年分はなんとか年内に終えたいのだが大変かも。考えてみればこの年はいろいろ動いた。前の年、家族を亡くして喪に服していた反動だったかもしれない。もっとも翌年からはコロナ禍でほとんど出歩けなくなるのだが。

 さて、今回は北海道の当別町。これは「ソロ旅」でなかったのだが(そういう時もあ

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柳川・博多 2024 後編 - 華のおんなソロ旅

柳川・博多 2024 後編 - 華のおんなソロ旅

 この秋、柳川・博多を訪れた記録の後編です。
 
 2日目、柳川の立花邸で昼食を摂ったあと、柳川駅に戻り博多まで電車。今日は博多座でスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の観劇である。実は今回の旅の主目的はこれなのだ。

 今年はなぜか日本の伝統芸能鑑賞が続き、それぞれ良い経験だったが、やはり長年好きだった歌舞伎は別格だと感じていた。ただ、毎年のように観てきたが、劇場は歌舞伎座と新橋演舞場、国立劇場に限ら

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柳川・博多 2024 前編 - 華のおんなソロ旅

柳川・博多 2024 前編 - 華のおんなソロ旅

  福岡県の柳川、博多をこの秋、2泊3日で旅行したときの記録です。
 
  1日目、福岡空港に降り立つとまだ残暑といった陽気である。地下鉄で天神まで行き、西鉄電車に乗り換えて柳川駅まで。当初予定した便に乗れずに30分待つことになった。
 1時間弱特急に乗るが、景色を見ているとどんどん何もなくなっていき、本当にこの先に名観光地があるのかと少々不安になったが、着いた駅は立派でびっくりした。駅前は再開発

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私の好きな北海道の風景 土方・啄木浪漫館(函館市) 2022 - 華のおんなソロ旅

私の好きな北海道の風景 土方・啄木浪漫館(函館市) 2022 - 華のおんなソロ旅

 最近飛び込んできたニュースで、函館市の「土方・啄木浪漫館」が10月末をもって閉館するとのこと。ここには何度となく訪れているが、急な話で名残を惜しみに行く時間は取れない。せめて過去訪問したときのことを思い出し、記録しておきたいと思う。

 哀愁テーマパーク「土方・啄木浪漫館」は、函館の大森浜に面した啄木小公園に隣接した小建物である。1階が「土方歳三函館記念館」で、愛刀であった「会津十一代和泉守兼定

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秋のお江戸で和に浸る 2024 # 3 両国国技館 - 華のおんなソロ旅

秋のお江戸で和に浸る 2024 # 3 両国国技館 - 華のおんなソロ旅

 本日は秋の休日旅の最終日である。両国国技館で初大相撲観戦をした。一度相撲を観たかったのだが、どうせなら本場、両国でと思っていた。個人でチケットを取るのは難しそうだったので、旅行会社の現地集合、現地解散型の日帰り旅行を申し込む。事前に送付されたチケットを見ると、朝の8時半から入場可能とのこと、幕下以下の力士の取組は、9時ころから始まっている。テレビ中継などで目にするのは15時あたりからなので、この

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秋のお江戸で和に浸る 2024 #2 清澄庭園・深川江戸資料館・芭蕉記念館・歌舞伎座 - 華のおんなソロ旅

秋のお江戸で和に浸る 2024 #2 清澄庭園・深川江戸資料館・芭蕉記念館・歌舞伎座 - 華のおんなソロ旅

 本日は歌舞伎座で夜の部公演を観劇することになっているが、それまでの時間をどう過ごすか。事前にリサーチをして今回は、江東区深川近辺に行くことにした。

 最初に目指した深川江戸資料館の開館は9時半だが、例によってすっかり早起きになり、まだ時間がある。どうしようかと地図を見ていたら、清澄白河駅(きれいな名ですね)の近くにある清澄庭園が目に留まった。回遊式庭園とのこと、これは時間を有効に使えそうだ。

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秋のお江戸で和に浸る 2024 #1  宝生能楽堂 - 華のおんなソロ旅

秋のお江戸で和に浸る 2024 #1 宝生能楽堂 - 華のおんなソロ旅

 ようやく遅い夏休み。今年初めての東京泊で、和の伝統に浸ることにした。能楽、歌舞伎、そして初の大相撲観戦である。一日目は水道橋の宝生能楽堂で九月特別講演を鑑賞した。
 
 昨年秋に初めて能を観たのは国立能楽堂であった。その時は一度鑑賞すればもうよいかな、と思っていたが、独特の世界観にはどこか惹かれるものがあった。今年の夏、薪能を観て、機会があればまた観たいと思うようになった。能楽は歌舞伎のように一

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私の好きな北海道の風景 旭岳温泉(東川町) 2024 ~ 華のおんなソロ旅

私の好きな北海道の風景 旭岳温泉(東川町) 2024 ~ 華のおんなソロ旅

  前から行きたいと思っていた、北海道東川町、旭岳温泉の湧駒荘(ゆこまんそう)にミニ湯治に出向いたときの記録です。

 大雪の翌日のこと、少々不安に思いながら旭川駅から旭岳温泉行きバスで一時間半。仕様は普通の路線バスと同じで、乗客は半数ほどだった。路面が凍ってツルツルで運転は大変だあ、と思っていたらアララララ。バスが道を滑って山側の雪山に突っ込んでしまった。ドアを開けようにも開かない。救援を頼んで

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私の好きな北海道の風景 二風谷コタン(平取町)・ウポポイ(白老町) - 華のおんなソロ旅

私の好きな北海道の風景 二風谷コタン(平取町)・ウポポイ(白老町) - 華のおんなソロ旅

 アニメ版ゴールデンカムイを観ていて北海道の先住民族、アイヌ文化に関心を持ち、ネットで検索をしていたら二風谷(にぶだに)コタン(平取町)とウポポイ(民族共生象徴空間・白老町)を巡るバスツアーがあることを知った。「アイヌ文化拠点交流促進事業」として国の助成を受けているだけあって、1日中の内容でも旅行代金が格安なのである。一度は行きたかったところなので、絶好の機会と申し込みをした。

 札幌市内から、

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瀬戸内海の多島美めぐり 2019 後編 - 華のおんなソロ旅

瀬戸内海の多島美めぐり 2019 後編 - 華のおんなソロ旅

 瀬戸内海の島10島をめぐるツアーに参加したときの、3・4日目の記録です。今治港をチャーター船で出航し、上島(かみじま)諸島、笠岡(かさおか)諸島、塩飽(しわく)諸島といった、ツアーでは珍しい島をめぐります。

 最初に着いたのは、しまなみ海道の生口島に近い岩城島(いわぎしま・7島)で、伊予松前藩の島本陣跡の、岩城郷土館(三浦邸)を見学した。

 その後は、笠岡諸島の白石島(8島)に向かい、昼食を

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瀬戸内海の多島美めぐり 2019 前編 - 華のおんなソロ旅

瀬戸内海の多島美めぐり 2019 前編 - 華のおんなソロ旅

  かなり前のことになってしまったが、瀬戸内海の10島をめぐるツアーに参加したときのことを記しておくことにする。今回の記事は3泊4日のツアーの1・2日目である。

 このツアーの前半は、しまなみ海道をバスで尾道から今治まで縦断することがメインテーマである。

 尾道では、千光寺とその周辺を観覧したあと、千光寺山ロープウェイで山頂に上がり、降りてきた。千光寺は尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、本堂

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灼熱の「推し旅」2024 # 3 貴船神社・大徳寺大仙院・今宮神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

灼熱の「推し旅」2024 # 3 貴船神社・大徳寺大仙院・今宮神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

 今年の大河ドラマに触発されて出向いた「推し旅」の3日目です。

 今日の最終日は、以前から申し込んでいた京都定期観光バスの日帰りバスツアーに参加した。予想通り、最終日は暑さで疲労しきったので足が確保されているツアーは最適である。夏の京都と言えば、川床料理。行きたかったが、アクセスも悪いし、オン・シーズンにひとりで予約するのも難しいかもと思い、探しあてたのが観光バスのこのコースである。人気のコース

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灼熱の「推し旅」2024 #2 石山寺(大津市)・車折神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

灼熱の「推し旅」2024 #2 石山寺(大津市)・車折神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

 雅な平安朝を訪ねて、この夏に行った「推し旅」の2日目です。

 京都市内の宿を出て、京都駅経由で大津市のJR石山駅で下車、京阪バスに乗り換えて石山寺山門前駅で降りるという経路で、もっとも歩かなくて済んだ。これは宿で朝観てきた旅行系ユーチューバーさんの動画のおかげで、方向音痴の私も迷わなくて感謝。旅行系動画には、山ほどある観光地自体の画ではなく、ぜひ、要領のよいアクセスや周辺地の情報がわかるものを

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灼熱の「推し旅」2024 #1  清少納言歌碑(泉涌寺)・藤原定子墓所(鳥戸野陵) 京都市 - 華のおんなソロ旅

灼熱の「推し旅」2024 #1 清少納言歌碑(泉涌寺)・藤原定子墓所(鳥戸野陵) 京都市 - 華のおんなソロ旅

 今年のソロ旅のテーマは、大河ドラマ「光る君へ」の影響で「雅な平安朝を訪ねて」にしたのだが、この夏、灼熱の京都、大津に出向いてきたので記したい。いやあ、暑かった。よく無事に帰ってきたものだ。

 いつものように予め行程を考えていたのだが、この一日目はあまりに暑いので、京都入りするまでの間に、よほど予定を組み換えようかと悩んだほどだ。よりにもよって今日は結構歩くことになる。だが、京都駅に降り立ったと

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