みざくら

映像文化をこよなく愛するシニア。「高等遊民」に憧れるもやむなく 職業婦人となり、今はとある地方で教鞭を取る。「クリスティー・プロジェクト」(アガサの全作品を映像化作品も含めて制覇すること)は一時中断。巣ごもりからやっと解放されて「華のおんなソロ旅」で復帰です。

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映像文化をこよなく愛するシニア。「高等遊民」に憧れるもやむなく 職業婦人となり、今はとある地方で教鞭を取る。「クリスティー・プロジェクト」(アガサの全作品を映像化作品も含めて制覇すること)は一時中断。巣ごもりからやっと解放されて「華のおんなソロ旅」で復帰です。

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    シリーズにはならない日常のよしなし事を記録するエッセイです

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私の好きな北海道の風景 「開拓ふくろふ乃湯」(当別町) 2019 - 華のおんなソロ(じゃない)旅

  早いもので今年もあと1か月半。旅の記録をしてきたが5年前のものがまだまだある。あまり古い記事もどうかと思い、2019年分はなんとか年内に終えたいのだが大変かも。考えてみればこの年はいろいろ動いた。前の年、家族を亡くして喪に服していた反動だったかもしれない。もっとも翌年からはコロナ禍でほとんど出歩けなくなるのだが。  さて、今回は北海道の当別町。これは「ソロ旅」でなかったのだが(そういう時もあるのです・笑)、時間をみつけてはいろいろ動くのはいつもの通りである。  JRの石

    • みざくらの樹 #16 - 2024年秋ドラマは大豊作で嬉しい

       ネットの記事を見ていたら今期のドラマについて、ある2作以外は全滅みたいなことが書かれていて、ムムム・・? と思ったので久しぶりに総括記事を書くことにした。そうかなあ ? 私、むしろ今期は大豊作だと思っているんだけど。  私的にドラマがブームになっているかは、ティ―バーへの依存度ですぐわかる。このところ、週末はティ―バーを追っかけているだけで終わってしまう。契約している動画配信サービスまでには手が回らないのでしばらく解約してもいいかもと思ったくらい。  テレビっ子として嬉

      • みざくらの樹 # 15 - 「ミスター・大河」西田敏行さんを悼む

         毎週土曜日の18時。視聴予約していた「人生の楽園」(テレビ朝日)のオープニングで「今週は何かいいことありましたか ?」と温かく語りかけられて始まる自宅宴会。この時間を目指してその日のアテをつくり、ささやかな週末の喜びを噛みしめるのがこの何年もの習慣となっていた。しばらくは続くと思っていた日々だが、今日、11月9日をもって一区切りを迎えることになってしまった。ナレーションを担当した「人生の案内人」西田敏行さんが2024年10月17日に急逝され、最後の収録分が本日放送されるそう

        • 柳川・博多 2024 後編 - 華のおんなソロ旅

           この秋、柳川・博多を訪れた記録の後編です。    2日目、柳川の立花邸で昼食を摂ったあと、柳川駅に戻り博多まで電車。今日は博多座でスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の観劇である。実は今回の旅の主目的はこれなのだ。  今年はなぜか日本の伝統芸能鑑賞が続き、それぞれ良い経験だったが、やはり長年好きだった歌舞伎は別格だと感じていた。ただ、毎年のように観てきたが、劇場は歌舞伎座と新橋演舞場、国立劇場に限られている。どうせならいろいろな劇場に行ってみたいと思っていたところ、この秋、博多

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          柳川・博多 2024 前編 - 華のおんなソロ旅

            福岡県の柳川、博多をこの秋、2泊3日で旅行したときの記録です。     1日目、福岡空港に降り立つとまだ残暑といった陽気である。地下鉄で天神まで行き、西鉄電車に乗り換えて柳川駅まで。当初予定した便に乗れずに30分待つことになった。  1時間弱特急に乗るが、景色を見ているとどんどん何もなくなっていき、本当にこの先に名観光地があるのかと少々不安になったが、着いた駅は立派でびっくりした。駅前は再開発の途中とのこと。  駅前のホテルに入るとすでに16時近くになってしまっていた。

          柳川・博多 2024 前編 - 華のおんなソロ旅

          野村萬斎狂言公演鑑賞記(2024.10.5)- 札幌市教育文化会館

            一度観たいと思っていた野村萬斎の舞台を鑑賞した。リニューアルされた札幌市教育文化会館の記念公演で2日間にわたっての上演であった。  野村萬斎と言えば、能楽界を牽引する大スターである。彼のおかげで狂言を実際に観ようという人々が急増、期待に応えて伝統芸能に留まることなくさまざまなステージに挑戦し続ける姿はなんとも頼もしい。私の好きな映像化作品でも大活躍で、ブレイクした朝ドラ「あぐり」(1997年)の主人公の夫のエイスケさん、大河ドラマ「花の乱」(1994年)での細川勝元、映

          野村萬斎狂言公演鑑賞記(2024.10.5)- 札幌市教育文化会館

          敗けるときも美しく ~ 切なき清少納言に捧ぐ

           ほとんど失速することなく佳境に入ろうとしている今年の大河ドラマ「光る君へ」。直近の第38話「まぶしき闇」は、ききょう(ファーストサマーウイカ)がまひろ(吉高由里子)と対峙するところから始まった。息を呑む応酬は観ている者を画面に惹きつける。とがった声で源氏物語の感想を述べ、褒め称えたものの、まひろへの恨みごとを率直に告げる「なぎこさん」(私は敬愛する清少納言のことをこう呼んでいる・理由は以前の記事を参照のこと)は、なんとも切なかった。壊れてしまった伊周(三浦翔平・大熱演)を観

          敗けるときも美しく ~ 切なき清少納言に捧ぐ

          私の好きな北海道の風景 土方・啄木浪漫館(函館市) 2022 - 華のおんなソロ旅

           最近飛び込んできたニュースで、函館市の「土方・啄木浪漫館」が10月末をもって閉館するとのこと。ここには何度となく訪れているが、急な話で名残を惜しみに行く時間は取れない。せめて過去訪問したときのことを思い出し、記録しておきたいと思う。  哀愁テーマパーク「土方・啄木浪漫館」は、函館の大森浜に面した啄木小公園に隣接した小建物である。1階が「土方歳三函館記念館」で、愛刀であった「会津十一代和泉守兼定」など収集品が展示されている。2階は「石川啄木函館記念館」となっており、明治40

          私の好きな北海道の風景 土方・啄木浪漫館(函館市) 2022 - 華のおんなソロ旅

          終わりました 朝ドラ「虎に翼」- 法学女子部よ永遠なれ

           今期の朝ドラ「虎に翼」がついに終わった。半年間の長丁場、途中で思うことは多々あったが、総じて面白く楽しいドラマだった。それは認めたい。  法律を学ぶということ、司法界の様子を実情に近いところで描いてくれたのはよかったが、朝ドラにしては難しい話もあり、視聴者を選ぶ面もあったと思う。主人公の寅子(伊藤冴莉)たちが法学部で学んでいるシーンで、民法の「受益の意思表示」が出てきておおっと思ったが、その説明などはないまま通り過ぎてしまった。法律を日常的に使っていないと法学部出身でも忘

          終わりました 朝ドラ「虎に翼」- 法学女子部よ永遠なれ

          秋のお江戸で和に浸る 2024 # 3 両国国技館 - 華のおんなソロ旅

           本日は秋の休日旅の最終日である。両国国技館で初大相撲観戦をした。一度相撲を観たかったのだが、どうせなら本場、両国でと思っていた。個人でチケットを取るのは難しそうだったので、旅行会社の現地集合、現地解散型の日帰り旅行を申し込む。事前に送付されたチケットを見ると、朝の8時半から入場可能とのこと、幕下以下の力士の取組は、9時ころから始まっている。テレビ中継などで目にするのは15時あたりからなので、この機会にその前の場内の様子もよく見ておかなければ。そこで早めに両国に向かうことにし

          秋のお江戸で和に浸る 2024 # 3 両国国技館 - 華のおんなソロ旅

          秋のお江戸で和に浸る 2024 #2 清澄庭園・深川江戸資料館・芭蕉記念館・歌舞伎座 - 華のおんなソロ旅

           本日は歌舞伎座で夜の部公演を観劇することになっているが、それまでの時間をどう過ごすか。事前にリサーチをして今回は、江東区深川近辺に行くことにした。  最初に目指した深川江戸資料館の開館は9時半だが、例によってすっかり早起きになり、まだ時間がある。どうしようかと地図を見ていたら、清澄白河駅(きれいな名ですね)の近くにある清澄庭園が目に留まった。回遊式庭園とのこと、これは時間を有効に使えそうだ。  都の管理である清澄庭園(きよすみていえん)は、あの岩崎彌太郎がこの界隈3万坪

          秋のお江戸で和に浸る 2024 #2 清澄庭園・深川江戸資料館・芭蕉記念館・歌舞伎座 - 華のおんなソロ旅

          秋のお江戸で和に浸る 2024 #1 宝生能楽堂 - 華のおんなソロ旅

           ようやく遅い夏休み。今年初めての東京泊で、和の伝統に浸ることにした。能楽、歌舞伎、そして初の大相撲観戦である。一日目は水道橋の宝生能楽堂で九月特別講演を鑑賞した。    昨年秋に初めて能を観たのは国立能楽堂であった。その時は一度鑑賞すればもうよいかな、と思っていたが、独特の世界観にはどこか惹かれるものがあった。今年の夏、薪能を観て、機会があればまた観たいと思うようになった。能楽は歌舞伎のように一か月同じ演目で通すということはないが、東京だけでも多くの能楽堂があり、能楽を観よ

          秋のお江戸で和に浸る 2024 #1 宝生能楽堂 - 華のおんなソロ旅

          「お仕事大河」展開に ? ~ 期待再燃の「光る君へ」

           なんだかんだと言いながら、毎週楽しみに観ている今年の大河ドラマ「光る君へ」。前々回は、主人公まひろ(吉高由里子)が鳴り物入りで宮中に上がったにも関わらず数日で家に舞い戻ってしまったが、まあ、無理もない。書斎のような場所を与えられたとはいえ、あの女房たちのピーチクパーチクに囲まれた喧騒の中では良いものなど書けるはずもない。およそ創造的活動などしたこともないだろう道長(柄本佑)にはわかるまいが、このまひろには全く同情する。紫式部も同じだったそうですね。  あの、宮中のうっとお

          「お仕事大河」展開に ? ~ 期待再燃の「光る君へ」

          私の好きな北海道の風景 旭岳温泉(東川町) 2024 ~ 華のおんなソロ旅

            前から行きたいと思っていた、北海道東川町、旭岳温泉の湧駒荘(ゆこまんそう)にミニ湯治に出向いたときの記録です。  大雪の翌日のこと、少々不安に思いながら旭川駅から旭岳温泉行きバスで一時間半。仕様は普通の路線バスと同じで、乗客は半数ほどだった。路面が凍ってツルツルで運転は大変だあ、と思っていたらアララララ。バスが道を滑って山側の雪山に突っ込んでしまった。ドアを開けようにも開かない。救援を頼んでもなかなか来ずに、目的地は目の前なのに1時間立ち往生である。ようやく掻き出された

          私の好きな北海道の風景 旭岳温泉(東川町) 2024 ~ 華のおんなソロ旅

          みざくらの樹 #14 ~ YouTubeという現代版気散じ

           ようやくこの夏の出張集中月間を終えて、ヨレヨレで休暇に突入。今年は夜になってもまだ暑さが収まらない。窓から生暖かい風が入ってくるなか、ここは手造りのブルスケッタもどきをアテに、ワインでも。照明を少し落とし、BGMにはYouTubeで探し当てたマンハッタン・トランスファーのライブを流したなら、なかなかいい感じの秋の夜長ではないか。動画の画質はいまひとつだし、ワインはコンビニのデイリーだがそんなことはあまり気にならない我が身がありがたい。来るリタイア後もこんなふうに過ごせれば、

          みざくらの樹 #14 ~ YouTubeという現代版気散じ

          みざくらの樹 #13 - 朝ドラの「社会派」化に「ハテ ?」

            先日、とある場所で大きなテレビ画面でNHK総合番組が流されており、ふと見ると「「虎に翼」徹底解説 」。解説委員がこのドラマの時代背景と秘話を徹底解説するという、あとで聞くと報道番組の一部のコーナーだったようだが、目に入ったときには近くに人がいなければ、思わず「うわあ」と叫んでしまいそうだった。すでにドラマのクレジットで「監修」「指導」者の多さにヘキエキ気味だったのだが、極めつけである。ずいぶんこの朝ドラに力を入れているんですね。そうすればするほど引いていく視聴者もいると思

          みざくらの樹 #13 - 朝ドラの「社会派」化に「ハテ ?」